ジム・ジャームッシュ特集

先週末からアメリカの映画監督ジム・ジャームッシュの特集プログラムが始まりました。全部で12作品を2週間で上映します。
1作品の上映が数回しかないので、ほとんど観ることができませんが、できるだけ観たいなと思っています。

私がジム・ジャームッシュを知ったのは札幌の学生時代で、ミニシアターでいろいろな作品を観ていた時期でした。
当時日本でもっとも小さな劇場というキャッチコピーだった旧シアターキノで観た『ストレンジャー・ザン・パラダイス』が最初に観た作品だったと思います。
モノクロで作品で、なにか事件が起きるわけではありませんが、淡々と物語が進む中に味わいがあり余韻が残りました。以来新作が公開されれば、できるだけ観に行くようにしています。最近観たのは『パターソン』です。
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1963326978&owner_id=7369308

よく覚えているのが、宮城県に赴任した1992年に仙台のミニシアターのシネアートで観た『ナイト・オン・ザ・プラネット』です。ロサンゼルス、ニューヨーク、パリ、ローマ、ヘルシンキという世界の5つの都市で同じ時間でのタクシー運転手と客を巡るオムニバスで、とても面白く観ました。
ラストでトム・ウェイツの"Good Old World"が流れますが、映画の内容とこの歌を聞いて、知り合いがまったくいない宮城県での生活の後押しをしてくれたような映画だったな、30年前の映画体験を思い出しています。


写真左：ジム・ジャームッシュ　レトロスペクティブのパンフレット
写真中：『ナイト・オン・ザ・プラネット』のサントラを買っていました
写真右：1992年に『ナイト・オン・ザ・プラネット』の前売券、やはり残っていました