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2021年07月01日23:54

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ガノタに友達は要らない

■「ガンダムチョットワカル」としか言えなくなる現象のグラフが秀逸 未知の外伝や機体を知るたび自分の知識に自信がなくなる
(ねとらぼ - 2021年07月01日 20:18)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=128&from=diary&id=6575994

 アニメオタクの中でもガンダムオタク(通称ガノタ)にはいささか特殊な人が多いので(苦笑)、正直、あまり会話したいとは思わない。アニメはガンダムしか観てないような非常に狭い見識しかないにもかかわらず、作品に注目する視点がみんなてんでバラバラで、ガンプラの話しかしない奴、声優の話しかしない奴、すぐ二次創作方面に話が逝っちゃう奴とか、やり取りしているうちに、どこかに日常会話が出来る人間はいないのかと助けを求める気にさせられてしまう。
 まあ私も他人のことはあまり言えない口で、ガンダムの何について語りがちかっていうと、それは富野由悠季の映像演出についてが殆どだ。近年は『機動戦士ガンダム(1st)』の頃に比べて『Gのレコンギスタ』では明らかに演出のキレが衰えている、という話を妻にして、この男は何を喋っているのかと思われていたみたいだから、やはり自分だけに通じる言葉で会話を試みたりしてはいけない。

 『ガンダム』シリーズを全作観ている、ゲームもやった、フィギュアも集めた、海外のコンベンションにまで参加した経験がある、そんなツワモノは、ガンダム制作スタッフにだってそうはいないだろう。その点で言えば、ガノタの殆どは「ガンダムチョットワカル」レベルでしかない。
 私だって正史である「宇宙世紀シリーズ」は何とか観ているが、全キャラの名前までは覚えていないし、モビルスーツも同様である。まだウルトラシリーズの怪獣の方が覚えてる名前は多いな。スピンオフ作品でちゃんと観たのは『ポケ戦』や『W』くらい。『SEED』シリーズは途中で挫折した。『SEED』熱の腐女子の皆様方が会話してる輪の中には入れなかった遠い記憶(苦笑)。
 実は「ガノタ」の間でも、作品ごとにファン層は全く違っていて、それぞれのファンの間には暗くて深い溝があることは周知の事実。うっかり「私、ガンダム好きなんです♪」なんて言う女の子がいて、ついウキウキして「どのキャラが好き? シャア? アムロ♪」とか聞いたりすると、相手が観てたのは『ビルドファイターズ』だったりする。似たような経験をしたガノタは決して少なくないであろう。

 ところが、みんなその程度の「薄いガノタ」でしかないのに、なぜかガンダムの話題となると、喋りたがり、語りたがりな人が少なくないのだね。
 ガンダムワールド自体はもう広大な宇宙と言っていいくらいに広がっている。ガノタだと自称している人も、実はその広大な宇宙のほんの片隅にしかいなくて、見えている世界もごく小さく狭い。当然、同好の士などそうそういるわけもなく、たいていのガノタは孤独だ。だから「ガンダムが好き」という言葉を聞いたら、即座に反応して、すわ仲間が、と欣喜雀躍するのだが、同じガンダム宇宙にいても、自分とは正反対の位置の辺境の星の住人だったりするのである。下手すりゃ「言語体系」からして全然違うからね、そりゃ話は通じんわ(涙)。

 ガノタだけに限定できることではないだろうが、私たちは皆それぞれが「チョットワカル宇宙」の住人なのである。始末に悪いのは、その現実を自覚していても、だったら「自分が知ってる程度のことは(常識的なことだから)相手も知っているだろう」と思い込んでしまうことで、だからガンダム(あるいはアニメ)の話題をつい振ってしまうことになるのだ。
 そんなの通じる相手って、100人に一人もいねえから。「自称オタク」の人とも、会話していて話が通じないと感じたことは腐るほどあった。どちらかが悪いということではなくて、「オタク」だということで共通認識があると考えてしまうことが錯覚なのである。私の好きなもの、あなたの好きなもの、それは私だけの、あるいはあなただけの、ごく小さな世界の物語でしかない。そう覚悟しておいた方がいい。
 逆に「話の通じる友達なんかできっこない」と思ってた方が、たまに「ちょっとだけ」会話が通じる相手に出会えたときに、物凄く嬉しい気分になれるよ。つまりは「欲を掻きすぎない方が幸せ」。
 欲求はささやかな方が裏切られる可能性も低い。つまりはそういうことだと思う。
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