mixiユーザー(id:17515094)

2021年06月21日20:58

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自然から程遠い所にいると分からないもんか

札幌市の市街地に熊が出没し、4人を襲った末に猟友会によって射殺された事件がつい先日あった訳だが、「何故熊を射殺した」と抗議の声が猟友会に向けて上がっているのが話題になっているのだそうだ。

そも熊に限らず野生動物が人里に降りてくること自体がマズい。
人の生活圏だと自然より食料が豊富で高カロリーな物が多いため動物にとっては楽園でしかない。
だから人の生活圏に入りそこの食べ物を口にした動物は何度山に返してもまた戻ってきてしまう。
サルやイノシシの被害は農業関連にちょっとでもかかわるとよく聞く話で、特にサルは人をも襲うと一時かなりメディアが注意喚起をしていたものだが、あの時もサルの出ない都心部の人間ほど注意喚起が響かなかった。
その間もあの頃はイノシシに田畑をやられたからと山間部の農家さんの所に電柵をよく持っていったものだ。

熊の危険性と言ったらそれこそ昔から言われている事で、特に一度人の味を覚えてしまった熊は人を襲う事が習慣化してしまうために殺すしかないというのは熊の出る地域にもともと住んでいる人の常識のようなものだ。
元来熊という動物は臆病で、パニック状態にでもならなければ未知のものにはあまり手を出さない習性を持つ。だから大声で騒ぎ立てパニック状態に陥いってしまった熊が人を襲いでもしたら、熊が人間は自分より弱い生き物だと学習してしまい生きるために積極的に襲ってくるようになる。
そしてそれを野放しにしてしまうと、その熊の子孫まで人間を襲っても大丈夫と学習してしまい人を襲う熊が結果的には増えてしまうのである。
だから人里に現れた熊の全てが山に返せる訳ではないし、シーズンになると猟友会の方々が野山に分け入り空砲を響かせ熊を始めとする野生動物が人里に来ないようけん制をしているのである。
昔夜遅くまで山の中の農家さんの家で農機具の修理をしていた時に等間隔でなる空砲の音を聞いた時は猟友会の努力に頭が下がったね。
そんな訳でただ生き物を殺すのがかわいそうみたいな考えで今回の様に動物の殺処分に対して声を上げるのなら、なぜそうしなければならないのかや人と動物がすみ分けられるようどういった取り組みを人がしてきたのかなどを学んでから声を上げて欲しい。

とは言っても正直な話、都心部に住んで自然と縁の遠い生活環境で育った人には発想すら難しいのが現状なのだろう。
結局のところ、人間というのは自分の身に降りかからない限り基本的にはどんな物事も実感が持てないものだ。
中東で起きている戦争をテレビの中の出来事と思い込んでしまうのと理屈は同じ。
こういった声が多く上がると言う時点で、人が自然と縁遠くなってしまった証拠なのかもしれない。
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