今年は密を避ける意味で、確定申告の期間が延長されたりしましたが、
人は生きているだけで、実に色々な税金が課せられますよね。
物を買えば【消費税】、働けば【所得税】、住めば【住民税】と至れり尽くせり。
税金を払わなければ、税務署から大勢の人が取り立てにやってくるわけでして・・・
これを【多勢に無税】と言ったりするわけですね。
ところ変われば税金変わる、世界各国には、日本にはない様々な税金があったりします。
イギリスには【砂糖税】なんて税金がありましてね。
これは砂糖が含まれた炭酸飲料にかかる税金でして、砂糖の含まれた炭酸飲料の消費を抑制し、
肥満対策を促す目的で導入されたそうですね。
「砂糖税って、イギリスの他にも、インドやタイなどで導入されてるそうだけど、
アメリカにもあるんだって?」
「そうだぜえ」
砂糖税に当たるものをアメリカでは【ソーダ税】と言うんだそうですね。
ハンガリーには【ポテトチップス税】というのがありましてね。
こちらも肥満対策の一環で導入された税金で正式名称は【健康増進税】と言うんですね。
通称【ポテトチップス税】と呼ばれているんですが、
スナック菓子やクッキー、ジュースなど、健康に悪影響がある物が課税対象にされてるんですね。
ちなみに税率は一袋、七〜八円だそうでして、その程度だったら、
ポテチ好きの方なら普通に買っちゃうでしょうね・・・まさに、
肥満は税金を駆逐するという感じですよね。
ドイツには【営業税】という税金がありまして、
これは日曜日に営業した際に取られる税金なんだそうですね。
さらにドイツには【閉店法】という法律があり、
飲食店以外の店舗は日曜日に営業できない事が定められているんですね。
生産性の高いドイツでは、長時間労働や休日出勤から労働者を守るため、
国が厳しく規制をしていて、税金どころか法律違反になっちゃうわけですね。
日本のブラック企業に、ドイツの爪の垢でも煎じて飲ませたいような話ですが、
長時間労働が当たり前の日本でも、閉店法を導入すべきですよね。
「今度、閉店法なんて法律ができて、日曜日に働いてはいかねえそうだな」
「そげなもの、オラたち木こりには関係ねえだ」
「そうだな。仕事すべ・・・♪与作は木〜を切る〜、閉店法〜閉店法〜」
こんな会話が、日本の山奥で交わされるかもしれませんよね。
過去の歴史を振り返ってみると、
ルイ十五世時代のフランスで【空気税】というのが導入されかけた事があるそうですね。
これは文字通り、空気を吸う人全員に課せられる税金でして、
要するに生きているだけで課税されるという事ですね。
国会の議題にも挙がったほど真剣に導入が検討されたそうですが、
国民の猛反対により可決されなかったんですね。
当たり前と言えば当たり前ですが、当時の政権が『空気を読めなかった』という事でしょうね。
日本にある、ちょっと変わった税金と言えば【入湯税】かもしれませんね。
これは別に、お風呂に入るたびに、脱衣場にある洋服のポケットから
税金分だけお金を持っていかれるというわけではなく、
観光地などの温泉に入ると課せられる税金で、
年間二百億以上もの税収となっているそうですから馬鹿になりませんよね。
しかもこのお風呂に入ると取られる税金が、
日本にあって【ニューヨーク】にはないというのが、納得できない感じですよね。
微笑亭さん太
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