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2021年06月06日00:02

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マンガいち、そんな事になったら

人間、年齢を重ねれば記憶力というのは落ちてきますが、
幼い子供の記憶力には、驚かされる事がしばしばありますよね。


子供は聞いているだけで本を丸暗記できてしまったり、
興味があると、車の名前だけでなく、メーカーまで全部覚えていたりという、
大人には真似できない記憶力を発揮する事があります。


一度会っただけの人も、完璧に覚えてたりしましてね。
「・・・お姉さん、こんにちは」
「まあ、知らない人にも挨拶出来るなんて、ケンちゃん偉いわね」
「あの人、パパの三人目の愛人だよ」
これくらいしっかりしていれば、たとえ両親が離婚するような事態になっても、
立派に成長していってくれそうですよね。


一方で、子供たちの活字離れなんて事が言われてまして、
要するに本を読まなくなったという事ですね。
小説なんかの味わい方なんて物を知りませんから、『行間を読みなさい』と言われて、
文章と文章の間を火であぶってたなんて子もいるそうでしてね・・・あぶり出しじゃないんですからね。


「もう!マンガばっかり読んでないで、少しはためになる本を読みなさい!」
昔の子供は、そう言って親に怒られたものですが、
『最近の子供たちは、マンガを読めないのではないか?』などという事が言われてましてね。


ある漫画家が出版社の人から、
「今の子供たちはマンガを読めないので、ひとつのコマに、二つ以上の行動を入れないで下さい」
と言われた事があるそうですね。


例えば【ハッとなって、振り向いて、『何だって!?』と叫ぶ】という場面は、
漫画的にはひとコマで済むけれども、三つの行動をしているので、
三コマ必要になるんだそうですね。


確かにマンガには、特有の表現や、読むために知っておくべきルール的な物が存在します。
マンガには【吹き出し】という物がありますが、
この吹き出しの形で台詞とモノローグを区別するなんてのは、
読みなれた方だったら常識です。


コマを右から左、上から下に読むという基本の作法さえ、ある程度訓練が必要なんですが、
その訓練をしていない、もしくは訓練しても習得できない子供が
増えているのではないかと言われてるんですね。


ですから主人公が衝撃を受ける場面で、背景に稲妻が走ると
『いつの間に、そんな悪天候に?』とマジに受け取ったり、
憂鬱な気持ちになった人物の額に縦線が描かれると
『そんなアザあったっけ?』と勘違いしたりするんですね。


【サザエさん】を見ても、
『何年経っても、年を取らない気がする』とか思っちゃうわけですよ。
想像力の欠如という事になるんでしょうかね。


実際の人間も、マンガ化されたら面白いですよね。
喋るとその人の横に、吹き出しが出て、独り言も文字で見えちゃうんですね。
ケンカなどで激怒する場面では、背景に【ゴゴゴゴゴ・・・】なんて文字が出て、
瞳の中に炎が燃え上がりましてね。


でも、ケンカが盛り上がったとこで【来週に続く】なんて予告が出ちゃったりするんですね。
そしてその人の人気が無いと、カラーからモノクロになって
【打ち切り】になっちゃうという・・・そんな連載マンガの悲哀まで、
感じる事が可能になってくるんじゃないでしょうかね。


微笑亭さん太
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