男性と女性というのは、
様々な点で違いがあるのは言うまでもありませんが、そういった違いというのは、
遺伝子レベルで刷り込まれてるのかもしれませんね。
「旦那と結婚してから気づいた事なんだけど、
夜、ひたすらボ〜ッとテレビを見てるのよ。
以前は『ボ〜ッとテレビ見てるんだったら、
何で私と会話しようとか思わないのよ?』って腹立たしく思ってたのよ」
「判る判る、ウチの旦那もそうなのよ」
「でも何かで読んだんだけど
『太古の昔、男たちは狩りから戻ってくると、焚き火を眺めていた。
現代はそれがテレビに変わったのである』と書いてあって、
それからそっとしておくようにしてる」
その考察は、案外当たってるんじゃないでしょうかね。
普通のご夫婦であれば、
夫婦喧嘩が起こるのは日常茶飯事のレベルなんでしょうが、
そのきっかけというのは様々ですよね。
「私ね、どちらかと言えば温厚なタイプだと思うんだけど、
この間旦那が『台所でカレーが煮えたぎってるけど、これでいいの?』って言われたの。
その時は、胸倉つかんで『あんたは、こんなにカレーが煮えたぎった状態で
本当にいいと思ってんの!?』って言ってやりたくなったわよ」
「あ〜それは私もキレるわ」
「でしょう?そんな嫌味な言い方する前に、
火を止めるか弱めるかした上で、その事を報告してくれたらいいのに」
こんなケースを聞いて、男性側、旦那さん側はどう思うかという話なんですが、
「似たような話は会社でもあるよね。
常識的に考えて放置はダメだろって普通判るのに、
何の対処もせずに『あれいいの?』って聞いてきたり、
『これはあいつの管理下だから』と手を出そうとしない無能な奴っているよね?」
「いるいる。ただこれ、夫婦の間の話だと、なまじ気を利かせて
『カレーの火、止めておいたから』『火を止めた!?
煮込んでる最中なのに、何を勝手に火を止めてるのよ!』ってブチギレされる怖れがあるので、
下手に手が出せないんだよね」
これがいわゆる『火を見るよりも明らか』というやつでして、
火を止めても止めなくても、怒るのは奥さんで、怒られるのは旦那さんという結果には
変わりがないという事になるんでしょうかね。
こういった事から、そういうケースに出くわした旦那さんとしては
経過を見守るという事になるんでしょうが、
「・・・あの・・・ガスコンロの周りが何か燃えてるんだけど、これは・・・」
「早く消防車呼びなさいよ!」
やはり怒られる事になるんでしょうね。
ではそうなる前に注意をした方がいいだろうという事で
「火をかけたままで離れない方がいいんじゃないのかな?」
「私は他にも家事があるんだから、カレーに付き切りになるわけにはいかないの。
そんな事も判らないの!?」
やはりどう立ち回っても、旦那さんが怒られる結末は回避できそうにないですね。
微笑亭さん太
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