ＢＢＴシンプルシリーズ（２４５）『ワンダリング・バッドワンダー』

■今回予告

　どこの学校にもある“七不思議”。
　思春期の少年少女の好奇心に働きかける、残酷なれど無害な御伽噺。

　しかし、その噂が実体を備えていたとしたら――

　学び舎を乗っ取っては惨劇を引き起こす“通り魔七不思議”。
　狩場に選ばれた学園で、キミたちは生き残れるか。

　　ビーストバインド　トリニティ
　『ワンダリング・バッドワンダー』

　心焦がすは魔の渇望、心つなぐは人の絆。


■レギュレーション
▼ＰＬ人数
・１〜５人。ＰＬが２名以下の場合、サポート能力を持ったＮＰＣ及び巻き込まれた被害者ＮＰＣが登場する。

▼ＰＣの作成方法
・クイックスタートおよびコンストラクションのどちらで作成してもよい。
・ＰＬの所持する経験点の使用に制限はないが、同じスタイルのＰＣ同士で余り差がつかないように留意するとよい（活躍の場が偏ることを避けるため）。

▼使用を許可するデータ
・公式に発表されているものに限る。ＧＦ誌先行掲載データの使用も可。
・「彷徨える少女」「名探偵」「怪獣使い」「サバイバー」は扱いが難しいため、必ずＧＭに相談すること。
・「モータル」の使用は想定していない。
・上記補足：シナリオメイカー（田中）がＧＭの場合、「モータル」の使用を１人まで認めますが、エネミーのデータの弱体化などは特に行いません。

▼大罪について
・『アドヴェント』および該当データを所持しているＰＬに限り、使用を許可する。
・ただし、大罪はデータだけの要素ではないため、必ず事前にＧＭに設定を説明し許可を取ること。
・上記補足：シナリオメイカー（田中）がＧＭの場合の目安は、「大罪がキャラクターの人格や行動指針に深く関わっていること」になります。

▼他のセッションで使用したＰＣの持ち込みについて
・持ち込みを可とする。
・元のＰＣを、他のＰＣに合わせて経験点を減らし弱体化させて参加していた場合、減らした分の経験点は返却する。
・同時に、このセッションでＰＣが失われても、元のＰＣには影響しないものとする。（簡単に言えばパラレルワールドのような扱いとする。）
・ただし、このセッションで持ち込んだＰＣが失われた場合、アフタープレイで最終的に得られる経験点を半分（端数切捨て）とする。


■ハウスルール（アーツ）
・「特定のアーツのLVに＋する効果のあるアーツ」の効果が適用される場合、その「特定のアーツ」の上限を超えてよいものとする。


■ハウスルール（判定等の処理）
・処理の簡略化のため、ＮＰＣの判定は、一部を除き「３と４で７」の出目が出たものとし、固定値で処理する。（例：命中判定を２Ｄ６＋７で行う場合、自動的に達成値は１４となる）。ただし、「判定の直前・直後」のタイミングは発生するものとする。
・邪毒によるＦＰの喪失は、ダイス１つにつき３．５が出たものとし、最終的な合計値の端数を切り上げる（例：邪毒３なら３．５×３＝１０．５　切り上げて１１）


■ハウスルール（人間性・絆・エゴ）
・シーンに登場した際の人間性の減少はダイスを振らず、「１」で固定する。
・《資産：堕落》が使用されている場合は、「１」ではなく「３」で固定する。
・本シナリオは大変短いシナリオであるため、「エゴのロールプレイによる罪の獲得は１シーンにつき１回まで」の制限を適用しないものとする。



■シナリオ・ハンドアウト
・共通のハンドアウトを使用する。

●ＰＣ共通：半魔。月影高校の生徒（或いは職員）
絆：ショーコさん 　　関係：友情、有意などポジティブな感情を推奨
▼クイックスタート：血塗られし魔剣、鬼神警官、降りた天使、夜闇の着装者、這い寄る神話生物
▼コンストラクション：指定なし　　推奨カヴァー：指定なし
　キミたちは、月影高校の生徒だ。
　同時に、正体を隠し人の世界に紛れて生きる人ならざる魔獣……すなわち半魔でもある。
　キミにとって人の世界の象徴であるこの学校が、血塗られた都市伝説によってオーバーライドされた。
　たまたま夜に学校にいたキミは、それに巻き込まれてしまう。
　学校にだけ現れるお人好しの幽霊“ショーコさん”によって、それを成した“通り魔七不思議”のことを告げられたキミは、生き延びるため、学校を守るための戦いを開始した。
　その戦いの中、キミたちは月影高校の生徒に、自分以外にも半魔が存在していたことを知る（※他のＰＣのことである）。
　相手が強大なドミネーターだとしても、半魔の学友たちがいるならば、勝機はある！
　現れる怪異を打倒しながら、キミたちは“通り魔七不思議”の首魁の元へと向かった。
【ＳＡ：学校を取り戻す】
※自分以外のＰＣが半魔であることは、事前に知っていてもいいし、このセッションまで知らなくても構いません。
※ＰＬが２名以下の場合は、ともにドミノニオンに囚われたＮＰＣが登場するので、絆を取得することを推奨します。

■なぜ学校にいたのか表（１Ｄ６　ＲＯＣ）
０：実は自分こそ本当の月影高校七不思議やそれに類する怪異であり、学校が住処である。
１：一度帰ったが忘れ物を取りに戻っていた。
２：部活や委員会などで最後まで残っていた。
３：教室や部室などで寝てしまい、気付くと夜だった。
４：嫌な予感がしたため、それを祓うべく居残っていた。
５：夜の学校で肝試ししようぜ！という悪ノリをしており、ちょうど自分の番だった。
６：その他、ＰＬの任意
７：実は“通り魔七不思議”を追っていた特務刑事だった（※ルーツ：転校生を持つＰＣのみ）

■サポートＮＰＣ表（１Ｄ６　ＲＯＣ）
１：竜胆アカネ……世話焼きな竜族の姫。『BBT』
２：旋風慈かなえ……使命を帯びて里から出てきた、生真面目な忍の少女。『DCD』
３：樹氷院沙織……神の娘の転生体を自称する豪奢な少女。『DCD』
４：セレナ・ユージェニー……魔術結社ソルスティスの少女術士。苛烈な執行者。『DOM』
５：犬養雅子……ベルトによって変身する着装者。ダウナーだが攻撃的でクラスメイトの女子を信奉する。『ADV』
６：基隅飛鳥……“契約”によって悪魔の力を手に入れたリアル中二病少年。『ADV』
７：その他、ＰＬの任意。