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2021年05月31日17:28

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JUNK HEAD

 孤高のクリエイター・堀貴秀が独学で7年の歳月をかけて制作し、カナダ・モントリオールで開催されるファンタジア国際映画祭で最優秀長編アニメーション賞を受賞するなど世界的に高く評価されたSFストップモーションアニメ。原案、絵コンテ、脚本、編集、撮影、演出、照明、アニメーター、デザイン、人形、セット、衣装、映像効果のすべてを堀監督が1人で担当し、総ショット数約14万コマという膨大な作業を経て完成させた。環境破壊が進み、地上はもはや人間が住めないほど汚染された。人類は地下開発のための労働力として人工生命体マリガンを創造するが、自我に目覚めたマリガンが反乱を起こし地下を乗っ取ってしまう。それから1600年後。遺伝子操作で永遠に近い命を手に入れた人類は、その代償として生殖能力を失った。絶滅の危機に陥った人類は、地下で独自に進化を遂げたマリガンの調査を開始。政府が募集した地下調査員に名乗りをあげたダンス講師は、調査中に死と隣り合わせになったことで命を実感し、マリガンたちと協力して人類再生の道を探る。(映画.comより)







<2021年5月25日 劇場鑑賞>

 おもしろかったですねぇ。なにがウケたって、独特の言語!発音不鮮明な言語だけれど、多分でたらめじゃなくて、きちんとイチから作ってあるんです。監督、すごすぎ。話の設定が、クライヴ・オーウェンの「トゥモロー・ワールド」みたいだけれど、ともかく生殖能力を失った人類が、一縷の望みをかけてそうではない生き物(?)の調査に乗り出す、というものです。いろいろ細かいところも話が作られていて、「なんでそうなるねん」ということもない感じでした。

 映画の色調が全体的に暗いというか、薄い感じに仕上がっているのに、血の赤だけはとても鮮明でした。マリガンも血を流す?!って、とても不思議な感じがしたけれど、多分、覆いをかぶったダンス講師も含め、みんな血や涙を流していたと思います。そして、話の展開がとても日本的なんです。その価値観っていうか。正義感や奥ゆかしさ、義理人情など、ちょっとした時代劇みたいな。この出で立ちですから、不思議な違和感を感じました。でも、その分日本人(とは限らないかもしれないけれど)はとても理解しやすいお話だと思います。安心感を得られる、というか。

 今回は、このところウェブ授業やズームによる補講などで家にこもりがちになってしまっている娘(大学生)を連れだしたのですが、「映画館で映画を見たの久しぶりだけれど、おもしろかった!見れてよかった!」と喜んでいました。おすすめです。


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