夜が明けると、その戦いのすごさが明らかになり、住民達は政府をしんようしなくなってしまっていた。
もしも、もっと早くに感知出来ていれば、ここまで被害が出なかっただろうと、政府に対するデモが有り、一応会見を開くがあの少女の事を知っていたのだった。
わざわざその少女の事を知らせたのにも関わらず、少女を聖獣と引き離していた為、ここまで自体が悪化したのだと訴えた。
その事はすぐに新聞の記事になり、政府への風当たりがかなり強くなっていった。
なんとか回復させようと、自衛隊を派遣し、サポートに回ろうとするが、誰も信じなかった。
もう何をやっても信じてもらえなくなっていたのだ。
政府の言葉は全てウソの上塗りだと言われ、メディアやTVでも討論番組を設けて話し合っていた。
その頃、エルゴランは、今回の件に対して、人間界への干渉の職を失い、その代わりに、天使の花園の水やりを命ぜられた。
一見すると、簡単な作業に見えるが、かなり広い所にまで、水をまくなどをしなければならなかった。
そして、あの少女は、なんと、伝記に乗っており、かつては、神が人間界に落とした子で、セルビアが親代わり
をしていた事が分かった。
それを知ったエルゴランだが、彼女は、ちっとも楽しそうにしてはおらず、タダ、退屈そうに花に水をやっていた。
こうして、人間界の悲劇は去り、エルゴランの野望も打ち砕かれ、
当の本人は、花園での水やりするという事になってしまったのだった。
FIN
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