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2021年05月25日09:05

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マッド・ダディ(Mom and Dad)

 ある日親たちが凶暴化し、わが子に襲いかかる世界を描いたニコラス・ケイジ主演のスリラー。2人の子どもにも恵まれ、幸せな毎日を送っているブレント。いつものように会社に行き、オフィスのテレビでブレントが見たのが、親が実の子どもを殺害する事件が相次ぎ、国中がパニック状態となっているという驚がくのニュースだった。子どもたちの身を案じたブレントは仕事を早めに切り上げて帰宅するが、子どもたちはいつもどおりに無事に暮らしていた。しかし、愛する子どもたちの顔を見た瞬間、ブレントの心に「この子たちを殺さなければ」という正体不明の殺意が生じてしまう。監督は「アドレナリン」「ゴーストライダー2」のブライアン・テイラー。(映画.comより)







<2019年6月30日録画鑑賞>

 実はニコラス・ケイジ、好きです。日本で(田舎だから?)「俺の獲物はビン・ラディン」が見れなかったり、お菓子(うまい棒)が販売中止になったのはとてもとても残念でした。でも、個性がありますよね〜「ゴーストライダー」なんか、大好きです。ピーター・フォンダもめっちゃ渋かった。「2」のサム・エリオットに至っては!

 すみません、ニコラスからだいぶ話がそれてしまいました。元々狂気顔(?)のニコラスは、こういう役が似合います。また、うまいんですね。親が子供に対して殺意を抱く、というのはそれほど突飛な設定ではないのかも。誰しも、一度や二度「この子(たち)さえいなければ・・・」と思ったことはあるはずです。子供にバカにされても”いい両親”でなきゃいけないし、仕事もこなさないといけない。この映画の主人公たちは裕福だからまだいいと思うけど、貧乏人だともっと擦れてて(自分が育った家庭がそうだったから)。まぁ結果は一緒かもしれないけれど。

 でもみんな、理性があるし、誰かを殺すなんて凡人には怖すぎるから、やっぱりちょっと「いなければ」と考えるだけで。しかし、この映画は違います。伝染病のように並々ならぬ狂気が蔓延します。邦題は「マッド・ダディ」ですが、原題は「パパとママ」つまり、双方の親が子供を殺しにかかるのです。ニコラス・ケイジとセルマ・ブレアが夫婦だなんて笑える。しかし、自分が子供に対して深い殺意を抱くということは、自分の両親が健在であれば、被害者にもなり得る、ということです。考えると当たり前なのですが、つい主人公に肩入れして見ていると、それを忘れてしまいます。そこがうまいと思いました。

 おもしろすぎる、シュールすぎる映画でしたが、なんとな〜くわかる気もする映画なのでした。そして、こんな映画を選んで演じてしまうニコラスが、やっぱり好きです。
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