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2021年05月19日17:50

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パレスチナ紛争で得したのは両国の政権

パレスチナ衝突 ネタニヤフ氏に国内政治で「追い風」
2021年5月19日 16:30

【カイロ=久門武史】パレスチナと衝突するイスラエルで、ネタニヤフ首相が政治的な追い風を受けている。一時は組閣に失敗して下野の瀬戸際にあったが、得意の安全保障で求心力の回復を図る。衝突の余波で野党側の連立協議が頓挫するなか、右派を中心に支持固めを進めている。

「必要である限り続ける」。ネタニヤフ氏は18日、空軍基地を視察しパレスチナ自治区ガザへの空爆続行を重ねて強調した。ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスとの交戦が始まった10日から双方の死者が計200人を超えるなか、緊張緩和に動く気配はない。

5月初め、ネタニヤフ氏は総選挙後の連立交渉に失敗し窮地にあった。野党の中道「イェシュアティド」のラピド党首が左右両派に呼び掛け、通算15年にもなるネタニヤフ政権に終止符を打とうとしていた。

ラピド氏の連立工作は成功するかにみえたが、ガザ空爆で風向きは一変した。国内でパレスチナに連帯意識を持つアラブ系住民と、ユダヤ人との対立が市民間の暴力の応酬に発展したからだ。多数派形成のカギを握る右派「イエミナ」のベネット党首は13日、同氏に首相ポストまで提示したラピド氏との協議を打ち切った。アラブ系政党も連立協議を中断した。

英オックスフォード大のサミュエル・ラマニ氏は「ハマスとの衝突激化はネタニヤフ氏の思うつぼだ」と述べ、右派の支持固めや反ネタニヤフ連合の阻止につながったとみている。イスラエルは2019年以降5度目の総選挙に至る可能性が高いという。

米アトランティック・カウンシルのシャロム・リプナー氏は「国民は有事に首相交代を望まず、安全保障に通じたネタニヤフ氏の経験に頼る方に傾いている」と分析する。選挙後の連立交渉がまた難航しても、選挙管理内閣を率い続けるだけでネタニヤフ氏には利益がある。

同氏は収賄などの罪で19年に検察に起訴され公判中だが、在任中の首相は有罪確定まで辞任せずに済む。「彼は権力の座に居座る必要があり、収監を避けるため司法制度を変えようとさえするかもしれない」(英王立国際問題研究所のヨッシ・メケルバーグ氏)との指摘もある。

イスラエルとパレスチナとの衝突が長引き、被害は拡大している。ガザではイスラエル軍の空爆でパレスチナ人210人以上が死亡し、国際社会の視線は厳しさを増す。イスラエル側でも死者は12人に達し、犠牲が膨らめば政権批判が強まりかねない。

衝突はヨルダン川西岸にも飛び火し、イスラエルが国際法に反した占領や入植活動を続けパレスチナ人が抵抗する現状を改めて世界に印象づけた。昨年アラブ首長国連邦(UAE)などとの国交正常化で高まったアラブとの融和の機運はしぼむ。

国内ではユダヤ人と人口の2割を占めるアラブ系の深刻な分断をうみ、互いへの暴力行為でリブリン大統領が「内戦」を懸念する異常事態を招いた。ネタニヤフ氏が政権の座にとどまったとしても、内外の混乱を収拾する道は険しい。

イスラエルでは3月に2年で4度目となった総選挙があり、ネタニヤフ氏の与党右派リクードが第1党になったが支持派と合わせても国会の過半数に届かなかった。同氏が組閣を断念後、大統領が今月5日にラピド氏に組閣を指示した。同国は比例代表制で、単独過半数を得た政党はこれまでない。首相は選挙後の連立協議で決まるが、難航することが多い。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR18E1W0Y1A510C2000000/
>イスラエルでは3月に2年で4度目となった総選挙があり、ネタニヤフ氏の与党右派リクードが第1党になったが支持派と合わせても国会の過半数に届かなかった。

今回のガザ地区からのミサイル攻撃で、内政に全く手が付けられなかった状況に目処が立つかも知れません。
雨降って地固まるです。

一方のパレスチナ側は、アッバス議長が再選の見込みがなく選挙を延期していました。
その不満が溜まったハマスは、占領地区での騒動に我慢が出来ず、爆発したのかも知れません。

パレスチナ、15年ぶりの議会選延期 アッバス議長発表
エルサレム=清宮涼 
2021年4月30日 11時00分
選挙実施に合意していたイスラム組織ハマスや市民からは反発の声が出ており、緊張が高まるのは必至だ。
 議会選を延期する本当の理由は、アッバス氏が敗北を恐れたためとの見方が広がっている。(抜粋)
https://www.asahi.com/articles/ASP4Z3CP5P4ZUHBI00B.html

中東から軍事的プレゼンを引き上げようとしている米国に対して、今回の紛争で引き止めることが出来たアッバス議長のファインプレーは、対立するハマスを牽制可能でしょう。

バイデン大統領 アッバス議長と電話会談 市民犠牲に懸念表明
2021年5月16日 10時49分
バイデン政権は情勢の悪化を受けて、現地に政府高官を派遣したり、中東のエジプトやヨルダンなど周辺国と協議を重ねたりして、暴力の応酬を停止するための外交を続けていて、バイデン大統領は会談の中で、両首脳にその状況を伝えたとしています。
「アメリカに仲介を要請」パレスチナ公式メディア
ただ、アッバス議長は、ガザ地区を実効支配するハマス側と対立していて仲介などで影響力を発揮できるかは不透明です。(抜粋)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210516/k10013033441000.html

米軍は、アフガンからは引き上げられましたが、中東の紛争からは当分抜けられなさそうです。
中共大喜び^^;
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