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2021年05月15日21:23

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(2017年)3月後編〜千葉,東京

金曜の一風来ロケットライブから帰宅した後,旅の支度をしたのだったと思います。
(2017年)3月25日(土)からは,前年(2016年)9月以来の上京でした。

この土日,東京方面では数々の魅力的な催しが重なっていて,苦しみの選択だったのですが,そもそも行くことを決めたのは,東京キネマ倶楽部でzabadakの31周年ライブがあったからでした。

zabadakのファンクラブにはずっと籍があります。年中ホールツアーをしているようなバンドと異なり,プロモーターがチケットを売るようなタイプのライブは最近は少ないのですが,東京キネマ倶楽部での周年ライブやプログレナイトは数か月前から先行予約の案内があり,これに申し込むことにより上京の予定を立てるということが一時期続いていました。

この土日に都内やその近郊であった私の射程内の催しは,25日(土)が東京キネマ倶楽部のzabadakのほか,吉祥寺stringsで昼が藤野さんと河野さんのユカフミ,夜が藤野さんと谷岡さんのリキシモというダブルヘッダー,音や金時で坂上さん中藤さん小松優衣子さん,神田のold rockで豊田さん梅田さん権藤さんマイキーさんらによるセッション,26日(日)は私が行った京王多摩川の布博のほか,神楽坂でザッハトルテ,渋谷ラストワルツでダリエさんにmio fouのメトロトロンヌナイトなどなどでした(ただし,26日は帰着日のため,夜の行事は最初から無理でしたが,夕方の吉祥寺コピス前の大渕さんらの橙のバスキングを観ることはできそうと思っていました。)。

更にこれらと時間帯が重ならない昼の催しということで,両日,幕張メッセでの某イベントにも行きました。
かつて総武快速の通勤電車の車窓から毎日ビル群を遠望していた幕張副都心でしたが,この時に初めて足を踏み入れました。初日は空港から直行した関係上,総武線ではなくモノレール,りんかい線,京葉線を乗り継いだのでしたが。

事前に調べたところでは,羽田空港から直行するバスが飛行機との接続もよく最も早くだどり着けるようでしたが,着陸後に羽田発着バスの運行状況の表示板を見たところ,そのバスは既に満席のようだったので,急ぎモノレールと電車を乗り継ぐことにしたのでした。

天王洲アイルでモノレールからりんかい線,新木場でりんかい線から京葉線に乗り換えたのだったでしょうか。海浜幕張まで順調にたどり着いた場合でも開演時刻の正午を過ぎてしまうので焦りましたが,ちょうど開演が延びていたようで,始まりから観ることができました。

幕張メッセの終演はおそらく14時前後,それからは首都圏を東から西へ80分,吉祥寺を目指しました。

stringsではユカフミとリキシモ,藤野さんのせっかくのダブルヘッダーでしたが,zabadakの周年ライブに出席するとなると,そのどちらにも行くことができません。
以前にもzabadakのプログレナイトと藤野さんソロが重なった時があって,某著作権管理団体職員と思われる方と相次いで音や金時に入店したところ,よっプログレナイト帰り!と二人で囃されたことがあり,どうも行きたい催しと重なる傾向があるような気がします。

この日も同様の状況で,鑑賞できないのを承知でstringsに向かったのは,オオフジツボとRitaの『螺旋の刻印』がこの日から販売開始で,藤野さんもstringsにお持ちになる旨をお書きになっていたからでもありました。

前年(2016年)秋に北海道ツアー直後のオオフジツボを追って以来のstringsでした。
半年前の記憶のおかげで特に迷うこともなくたどり着いたのは,夕方にはまだ早い昼下がりと言っていい時間帯だったと思います。

自分でも半ば叶うとは思わずに立ち寄ったのですが,思い切ってドアを開けるとそこには,藤野さんと谷岡さんが夜のリキシモに向けて奇跡のようにリハーサル中でした。ゆったりとした雰囲気を覚えています。

藤野さんは若干驚かれつつもzabadakで来たのかとこの時もお見通しだったと思います。私からは鑑賞せずに去る非礼を詫びつつ,オオフジツボとRitaの『螺旋の刻印』を今日からお持ちだと伺ったのでと申し上げて購入させていただきました。

谷岡さんからも今度はライブにも来るようにといったお言葉があった気がします。

吉祥寺からは鶯谷に向かい,東京キネマ倶楽部は17時半開場18時半開演でした。

吉良さん亡き後,初の周年ライブでした。

東京キネマ倶楽部では,私はドリンクコインをジンジャーエールに引き換えて開演前に飲んでしまうのが常なのですが,そのドリンク列に松田克志さんが並んでおられるのに気が付きました。前々年(2015年)7月,道南時代の最後の最後,八戸でのオオフジツボのライブの時にお見かけして以来だったと思います。この東京キネマ倶楽部では30周年の時だったでしょうか,ラストにサプライズで松田さんも登壇され,オリジナルメンバー約30年ぶりの共演に胸が躍ったものでした。

いつかの年の6月頃のJAMUSICAで,吉良さんがおっしゃっていたことがありました。松田さんも北海道御出身で吉良さんと同系列の音楽学校の札幌校にいたことがあったが,彼は特待生だった,彼が曲作りをしたのも今のようなライラックの季節の北海道だったのかもしれない,といった内容だったと思います。ライラックが歌詞に出てくる「チグリスとユーフラテスの岸辺」の時の話題だったでしょうか,

この日のライブも,1年前(2016年)に吉良さんが倒れられた時と同様,豪華ゲスト陣が続々と登壇されました。前年はそれがまさかの吉良さん不在のステージになってしまったのでしたが。

吉良さんがヴォーカルを務められていた曲は,ゲストの男性陣が務められました。
「小さい宇宙」は作詞者の原マスミさんだったと思います。「点灯夫」は楠均さんでした。のれん分け後初のアルバム『音』に収録されていた私も好きな曲です。楠さんは遠軽の御出身で,節目のライブに欠かせない存在ですが,2007年の宇宙のラジヂヲツアーでは北海道にも凱旋されていました。

アンコール前のラストにPoland,Easy Going,アンコールに「収穫祭」,「遠い音楽」。
前年までの周年ライブと変わらない興趣がありました。

Zabadakの新曲はもう聴けなくなってしまったと思われているかもしれないが,発表を待っている曲がたくさんあり,これからも皆さんに聴いてもらいたいと思っている…といった趣旨のことを小峰公子さんがおっしゃっていたのは,この日のことだったと思います。

私にとってのこの日の白眉は,新居昭乃さんが御自分が作詞された曲であるpsi-trailingをお歌いになったことでした。

のれん分け前の最後のアルバムである『桜』に収録されたこの曲は,吉良さんがお作りになり上野さんがお歌いになっていたタイプの曲です。のれん分けの後,吉良さんのヴォーカルの高音域に磨きがかかり,「遠い音楽」はじめこのpsi-trailingも吉良さんの歌声で聴くことができるようになっていました(更に進んで最後の頃は,上野さんがお作りになり上野さんがお歌いになっていたタイプの曲もzabadakの貴重な財産に変わりはないのだから肩肘張らずに歌ってみようという境地に達しておられ,「遠い国の友達」を聴いたこともありました。)。

Psi-trailingは,名曲揃いの『桜』の中でも好きな曲ということもあります。CDで繰り返し聴いた上野さんの歌声,北海道でのきら☆りんで聴いた林太郎さんのtra raを伴う吉良さんの歌声に続き,作詞者御本人新居昭乃さんによる歌声を聴くに至ったのでした。昭乃さんからは生前の吉良さんとの交流に関するお話もあったと思います。

(zabadakでは,アルバムikonにも新居昭乃さんのヴォーカル曲が収録されています。これまた名曲揃いのbiospherレーベル時代のこの名盤にも,ただ一つミキシングに心残りがあると吉良さんが北海道ツアーの打上げ等の席上でお話しになっていたことがありました。こうした事柄も記録しておかなければ埋もれた歴史になってしまうので,記しておく次第です。)。

さて,終演後ですが,上にも記したように,どうもzabadakの東京キネマ倶楽部と音や金時の行きたいライブは重なることが多く,終演後に西荻窪に向かうのは,この時点で3度目だったと思われます。今回も豊富なゲスト陣を伴ってたっぷりと2時間半。終演時には21時を過ぎていたのではないでしょうか。首都圏をまた東から西へ,神田から中央快速に乗り換え,土曜のこととて荻窪辺りでまた各駅停車に乗り換え,西荻窪に到着した時には22時前後だったのではないかと思います。

この日の音や金時は,オキャロランの命日に因んだ坂上さんのライブで,ゲストが中藤さんと小松優依子さん。ダブルコンサーティ―ナ曲もあったようです。

それまでzabadakの鶯谷から西荻窪に向かったことは2度あり,壷井さんがゲストだった藤野さんソロの時には最後の数曲,坂上さんじょんさん須貝さんの時にはアンコール1曲のみに間に合ったということがありました。

調べてみると,かつての周年ライブやプログレナイトは18時開演が多かったようで,この日の開演は18時半だったことが到着時間の違いを生んだと思われます(コロナ禍前の音や金時は18時半開場19時半開演が定番でした。)。

今回は流石に閉演しているとは思われましたが,行っていればあるいは間に合ったかもしれないという思いをいつまでも引きずるよりは行ってみるのが吉との考えで行動することが多いのです。

音や金時はやはり閉演しており,音金ママさんの筆字が飾られることもある立て看板にはオキャロラン像のイラスト入りのフライヤーがまだ貼られていましたが,灯りも暗くなっていてお客も残っているようではありませんでした。

しかし,何がしかの御縁があるのか,帰途に就く中藤さんや小松さんを西荻窪駅でお見かけし,御挨拶ができたのでした。

西荻窪についてもう一つ。北口方面の音や金時でのライブを訪れたときは,通りをもう少し進んだところの模型店や古書店をのぞくことがありました。

古くからあると思われる店構えの模型店は私が東京を離れてから閉店したのですが(閉店セールのようなものをやっているところに訪れたこともあります。),この時に通りを歩いてみたところ,古書店にネット専業となる旨の貼紙がありました。どこの街も変わってゆくと思われたことでした。

さて,(2017年)3月25日(土)はこうして終わり,翌26日(日)の午前中は前日に引き続き幕張メッセに向かいました。前日と異なりいよいよ通勤で毎日乗っていた総武線を乗り継いでの訪問です。

かつて最も接近したのは,完全ペーパードライバーではありますが千葉県警の免許センターでの運転免許更新手続の時でした(ということは。それから10年目のこの年にまた更新で,すっかり目が悪くなっているからどうなるかと危ぶんだのですが,何とかパスしました。早いものでそのまた次の更新も徐々に近づいてきています。)。

免許更新の時にJR駅から乗った連結バスでは,千葉ロッテマリーンズの選手による公共マナー関係のさわやかなアナウンスが流れ,なるほどマリンスタジアムでプロ野球の試合がある時は,このバスで満員のお客がスタジアムと駅の間を行き来するのだろうと思われたことでした。2017年3月26日(日)のこの時も選手たちのアナウンスを聴いたのだったと思います。

幕張メッセは13時頃に出て,また首都圏を東から西へ,今度は京王多摩川へ向かいました。

この日,羽田に向かう前に訪れることが可能な催しとして,東京オーヴァル京王閣での布博in東京にアルマカンが出店することになっていました。アルマカンは飲食での出店でしたが,この週末は中村さんのソロアルバムでの発売日でもあり,もしかすると入手できるのではとの考えもありました。

かつてtricolorや長尾さん中藤さん須貝さん中原さんらの演奏を聴いた時の東京オーヴァルは秋の好天下でしたが,この日は雨が降りしきり,北海道との気温差を考えて少し薄着で来たとはいえ,身体もかなり冷えました。

この土日の東京での布博のうち,アルマカンは日曜のみの出店で,比較的入場口に近い辺りに上遠野さんと中村さんがいらっしゃいました,

こちらもひそかに期待していたとおり中村さんのソロアルバムを購入でき,サインなどいただくこともできたのでした。飲食の方も温かい飲み物をいただいたのだったと思います。

私は面識のない方でしたが,北海道ゆかりの音楽関係者と思われる方も来訪され,中村さんがアルバムを進呈し,北海道に劣らぬ寒さだと語らうなどしたのでした。

布博の会場もひととおり回りました。

帰りの飛行機に間に合う鑑賞候補として,大渕さんらの橙の吉祥寺コピス前のバスキングを観ることを考えていたのですが,京王多摩川を出る頃には雨天中止を把握したのだったと思います。京王線だと吉祥寺まで移動しやすいこともあり,せっかくなのでコピスのジュンク堂に寄ってみた後,羽田に向かいました。

まともなライブ鑑賞はzabadak31th1本でしたが,人との御挨拶やCDの入手には恵まれた1泊2日が終わりました。

仕事の方では,この年の4月に部署が変わったのですが,久しぶりに転居を伴わない異動で負担が少なく,帰着した週の3月31日(金)には,三重県からお越しのカンランとあらさん健さんののやでのジョイントライブを観ています。これで本当の本当に3月が終わりました。

ニッケルハルパやハーディガーディの印象が強いカンランは,かつて2014年6月はこだて国際民俗芸術祭オープニングライブにいらっしゃったことがありました。吉良さん林太郎さん菅野朝子さんらの御来道と重なって鑑賞できない筈が,白老らへんを襲った豪雨により鉄路が遮断されて道南に足止めされ,なかった筈の一夜を函館で過ごしたことによりひょうたんから駒でカンランを観覧できたのでした。

細かなところまでは申し上げませんでしたが,かつて函館で観覧したことがある旨をトリタニさんらにお伝えできたのもよかったです。向かいで北島三郎がやっていた時…との御反応をいただき,私の記憶も呼び覚まされました(会場は湯川の函館市民会館でしたが,向かいの大ホールには北島三郎が来ていたのでした。こうして書いていると,なかった筈の夜を自転車で走り抜け市民会館に駐輪したことも思い出されてきました。)。

翌(2017年)4月1日は,ペニーレーン24に行っています。

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