人間は何故SMを行うのか

自分は、ませた子供でした、５歳のころから従妹や近所の女の子を裸にし遊んで叱られたことも良くありました

SMに出会ったのは、中学の頃でしたか雑誌でしたね、不思議でしたよ、納得しないと気が済まないたちでしたので

何故人間はこのような事をするのだろうから始まりまして、色んな本を読み漁りフロイトにたどり着く訳ですが、ことSMに関しては詳しく書いてはいない

調教の手引き、なる本を読んでも、手法は書いてあっても思想が説明されていない
そんなときでした、当時はまだそれほど知られていない本を、マニアックな本屋で見つけまして【ジョルジュ・バタイユ著　ラ・エロチズム】という本でした

それ誰よと簡単に説明しますと、身近なところでは、芸術家、岡本太郎が影響を受けた人物で、ニーチェ研究家なるフランスの思想家です

面白かったですね、詩人ランボーの引用もあり、「永遠とは、性行為とは、その行為は子孫を残すだけのものではなく、SMは人間だけに許された知的性行為である」と一冊の本で事細かく説明しているのです

確かに当時は特殊本と思われたのかもしれません、元々、SMは西洋で発祥したものですが

日本は、女郎と言う存在があり、そこから逃げる女性を折檻と性の虜に仕上げ食い止めるという風習があり

伊藤晴雨、明智伝鬼と受け継がれてゆくわけですがやや下火になりかけた昭和後期、西洋よりBondage fashionと一体化し緊縛SMとなる訳です

日本の場合はアンダーな存在とみなされ、幕府の方針にて渡世人と同じく殆ど歴史を知る資料が残されていません

と言うのも、捕縛術（罪人を捕まえる女将の縄術）を真似たであろうと言われているのですが、藩によりその術は口外禁止、それもそのはず術手口がバレると下手人に対策を抉られる事を防止したわけです

又、下手人の拷問縛りもあり、死人も少なくなく口外できない理由ばかりです

ですので、現在の緊縛師、調教師の中に捕縛術を用いているものは一人もいません
自分も捕縛術を学んでは見ましたが、武術であり、本気で行うとこれは死にますね危険です

その歴史のせいかSM思想を持っている調教師は日本には数少ないのが現実です

では、何故人間はSMを行うのか

俗に使われているSとは加虐待にて性的興奮を覚えるもの、語源はドナスィヤン・アルフォンス・フランソワ・ド・サド侯爵、

彼は哲学嗜好の人物であり、性の自由を探求していたようで媚薬を用い乱交、拘束、肛門性交を行い投獄、精神科入院中に著書をかき上げている、

ドナスィヤン・アルフォンス・フランソワ・ド・サド（以下マルキド・サド又はサド）を侯爵研究し「リヒャルト・フォン・クラフト　エビング」が【サディズム】という言葉をつくあり上げた

日本ではサド和訳本にて澁澤龍彦などが話題になっている

したがって、SMは知的性行為であるが、極度な場合は精神的障害の傾向もありパラフィリアとも呼ばれることも有る

ジョルジュ・バタイユはこの問題を思想と行動を整理浄化させ、無神論者でありながらも、人道的、道徳的、知的、考慮を配慮し

「目的にたどり着くならば、何を行ってもかなわない、だが「殺害」は人道的、宗教的、知的行為において罪である、それを間違えたのがマルキド・サドである」と指摘、改善する

さてその目的とは何か・・・・・・・・・

先にサドに対し、被虐待にて性的興奮を覚えるものもいた、レーオポルト・フォン・ザッハー騎士ことサッハー・マーソッホ（以下マゾッホ）貴族であり小説家でもあった

マゾッホの著書には「毛皮を着たヴィーナス」は」有名で有り映画化されている、又マゾッポ自身、情婦の奴隷となり命令を全て実行していたという

その実態を研究した医学者であり精神学者のリヒャルト・フォン・クラフト男爵ことエビングは精神的、肉体的、苦痛に快楽を覚えるものを【マゾヒスト】と名付けた

又、哲学者ジル・ドゥルーズはサディスト、マゾヒストは似て非なる物という論文を世に出して家うことも興味深い

さて、マゾヒストは何を求めていたのだろうか、マゾは精神的、肉体的、苦痛に倒錯（リピドー）する

その先に目指すものは【死】である、（殺害ではない）【死を認識することに精神的、肉体的、快楽的、開放を手にすることができる

それは、この世の最も人間らしい解放感であり、前頭葉を持ち合わせた人間だけに許された太陽と海の融合であるとジョルジュ・バタイユは言う

さて、ではサディストはどう思考行動なのだろうか、加虐待にて精神的、肉体的、に対し倒錯（リピドー）する

マゾヒヒストが、死を認識し、開放と自由を手にする様式をに精神的肉体的思想的、充実を覚える

SM、調教行為はエクスタシーと射精だけではいけない、それ以上の思想構造の上にSMは成立するのである