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2021年05月01日17:32

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雨の日は会えない、晴れた日は君を想う(Demolition)

 「ダラス・バイヤーズクラブ」のジャン=マルク・バレ監督が、「ナイトクローラー」「サウスポー」の演技派ジェイク・ギレンホールを主演に迎え、妻の死にすら無感覚になってしまった男が、身の回りのものを破壊することで、ゼロからの再生へと向かっていく姿を描いたドラマ。ウォール街のエリート銀行員として出世コースに乗り、富も地位も手にしたデイヴィスは、高層タワーの上層階で空虚な数字と向き合う日々を送っていた。そんなある日、突然の事故で美しい妻が他界。しかし、一滴の涙も流すことができず、悲しみにすら無感覚に自分に気付いたデイヴィスは、本当に妻のことを愛していたのかもわからなくなってしまう。義父のある言葉をきっかけに、身の回りのあらゆるものを破壊し、自分の心の在り処を探し始めたデイヴィスは、その過程で妻が残していたメモを見つけるが……。(映画.comより)







<2019年3月11日録画鑑賞>

<ネタバレあり>

 アートな作品でしたね、ジェイク・ギレンホールが絶妙な味を出してて。でも話としては結構残酷で。妻が亡くなったことだけではなくて、自分は妻を愛していなかったのか、と自問自答している最中に、昨年妻が中絶していることがわかったり。なぜ自分だけ知らなかったのか、とショックを受けていると「あなたの子じゃなかったの」と義母に言われたり。

 ナオミ・ワッツとも不自然に知り合ったりするものですから、すべてが幻か、と思ったり。しかし、このナオミの息子が出色でした。危うい年齢の不安定さを醸し出しながらも、しっかりした自我も持ってて、ジェイクはこの少年のおかげでだいぶ救われたのではないでしょうか。

 自身の再生のために、やたら物を壊しまくるようになるあたりは「お金持ちだなぁ」と思ったり。普通の貧乏人は、ネットでブルドーザーを買ったり、きれいな家を壊したりできませんから。ヒネててすみません。いや、案外すべてが幻想だったのかもしれません。

 なんなのかなぁ、少しわかりづらい映画ではありました。金城武の「傷だらけの男たち」をちょっと思い出しました。監督ジャン=マルク・ヴァレ(「ダラス・バイヤーズ・クラブ」「ヴィクトリア女王 世紀の愛」)。


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