本日の日記ですが、前回までお題でやっていた「極私的アーティストランキング」でもランク内に入っていた、FREEを取り上げてみようかなと思います。
題して、「ＦＲＥＥ入門」。
確か、以前、HELLOWEENでもやった、みのミュージックでのネタのパクリ企画です。
というわけで、今日も以下の４項目
�� 音楽性
�� メンバー紹介
�� おすすめアルバム
�� ＮＥＸＴステップ
でお話を進めていきたいと思います。
�� 音楽性
出発点は、ブルースを基本としたロック。
そこからベーシストのアンディ・フレイザーのユニークなフレーズが引っ張るかのように、独自のグルーヴをもつ独特のハードロックを展開しています。
そのアンディのほかにも、ポール・ロジャースやポール・コゾフといった、ロック史でも名を遺す有能なミュージシャンが在籍したことでも知られています。
�� メンバー紹介
まずは、ボーカリストのポール・ロジャース。
ソウルフルな歌唱を武器にする、稀代の歌い手。
豊かな声量を武器に、色気いっぱいのミドルトーンの歌声を響かせます。
スタジオ盤での歌声も素敵ですが、本領を発揮されるのがＬＩＶＥ。
特に、「FREE LIVE!」でのパフォーマンスは名演です。
ギタリストはポール・ロジャース。
この時代を代表するギターヒーローの一人。
彼は同時代のギターヒーローと比べ、派手なパフォーマンスやテクニックを駆使するタイプではなく、絶品のチョーキングとビブラートを駆使したいわゆる泣きのギターを武器としたタイプ。
咽び泣くような音色は唯一無二の存在です。
ベーシストはアンディ・フレイザー。
彼が在籍したのは「AT LAST」まで。
この人は、名手と言われたボーカリストやギタリストよりも前に出るような、異様に主張するタイプのベーシスト。
饒舌に歌い、時にはバンドアンサンブルが崩壊する直前まで攻めるリードベースこそ、ＦＲＥＥというバンドの個性を担っていました。
ドラマーはサイモン・カーク。
派手さはないものの、重く正確なビートをたたき出し、バンドの屋台骨を支えていました。
�� おすすめアルバム
「FREE LIVE!」
1971年に発表されたLIVE盤。
彼らの代表作にとどまらず、ロック全体を見渡してもLIVEの最高傑作のひとつに数えられるであろう大傑作です。
収録曲も代表曲ばかり。
冒頭の豪快なカークのドラムの上を、爆音のコゾフのギターが乗り、ロジャースが色気たっぷりの見事な歌声を乗せ、フレイザーの饒舌なベースが絡めば、それこそFREEの唯一無二の世界観が広がります。
“All Right Now”
https://www.youtube.com/watch?v=syGe7500c_g
「FIRE AND WATER」
1970年発表の大ヒット作。
スタジオ盤では内容的に一番まとまっている完成度の高いアルバム。
“All Right Now”、“Fire And Water”、“Mr.Big”といった代表曲が収録されています。
いわゆる、ブリティッシュハードロックのお手本ともいえるような、湿った雰囲気の支配的な正統派なロック。
聴きやすくて、スタジオアルバムでは入門にはこのアルバムかなと思います。
“Fire And Water”
https://www.youtube.com/watch?v=khMURIbXV9g
“Mr.Big”
https://www.youtube.com/watch?v=5pTrSh36xCw
「HEARTBREAKER」
1973年発表作。
当時、FREEは一度、解散していたものの、重度のドラッグ中毒を患っていたポール・コゾフを救おうと再結集し制作されたアルバム。（アンディ・フレイザーは製作途中で脱退し、代わりに山内テツが参加。また、一部でコゾフがギターを担うものの、その他はロジャーズが担当。）
異様な状況下での制作となったものの、ロジャースの頑張りもあり、結果、完成度では最高ともいえる、ロック史に残る名盤となっています。
これはFREEにアルバムというよりも、ロックの名盤の一つとしてとらえていいかも。
全ロックファン必聴の名作です。
“Wishing Well”
https://www.youtube.com/watch?v=AdWz2fbiSno
“Come Together In The Morning”
https://www.youtube.com/watch?v=Yolutmio-lw
“Heartbreaker”
https://www.youtube.com/watch?v=FfNxuSjfPbw
�� ＮＥＸＴステップ
さて次はNEXTステップですが、FREEの場合、入門用に紹介したアルバム以外もスタジオ盤は全部おススメ。
いかに特徴を記載しておきます。
「TONS OF SOBS」
1stアルバム。
このアルバムの主役はポール・コゾフ・
ロジャースのボーカルはまだ青いし、フレイザーのベースはまだおとなしい分、コゾフのアルバムタイトル通りの目いっぱいにすすり泣くギターが楽しめます。
個人的にはこのアルバムを聴くことが一番多いかな。
“Worry”
https://www.youtube.com/watch?v=Ra3_5XVAbkU
「FREE」
バンド名をアルバムタイトルに冠した2nd。
このアルバムの主役はアンディ・フレイザー。
とにかく饒舌なベースが特徴的。
とにかく前に前に出てきます。
これでバンドアンサンブルが崩壊しないんだから、FREEってすごいバンドだったんだなぁ、と思います。
“Trouble On Double Time”
https://www.youtube.com/watch?v=FLSgnppTtcY
「HIGHWAY」
大ヒットした「FIRE AND WATER」の後を受け制作された本作は、THE BANDからの影響が色濃い、穏やかなロック作品。
この作風ではロジャースのミドルトーンのボーカルが生きてきます。
彼のソウルフルな歌唱を堪能できる名盤。
“Be My Friend”
https://www.youtube.com/watch?v=XvDNS_x3BTo
「AT LAST」
1972年発表作。
結果的にはオリジナルメンバーがそろったアルバム。
「HIGHWAY」での落ち着いた作風からの反動か、跳ねるようなリズムが特徴的な六アルバムで、コゾフもいい音を出していますし、センスが磨かれたフレイザーのベースも見事。
聴きごたえのある一枚になっています。
“Little Bit Of Love”
https://www.youtube.com/watch?v=viY0nTjWD_I
FREE解散後、ロジャースとカークはBAD COMPANYを結成。
世界的な大成功をおさめます。
FREEよりもカラッとした、アメリカの市場を意識した作風ですが、基本はFREEで培ったハードロック。
FREEが気にったら、こちらを聴いてみてもいいかもしれません。
また、コゾフはBACK STREET CRAWLERというバンドでアルバムを出していますが、こちらもFREEの音楽性を進化させたダイナミックなハードロックを奏でています。
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