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2021年04月25日14:04

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夜の散歩どこまで?墓場まで。〜夜景

死にたくなった。
3度目の緊急事態宣言もあり、この1年の自粛疲れもあったのかも知れない。諸々ストレスが溜まったのであろう、直近では最大級の不安の塊が襲って来た。ただただ怖い。本当に怖い。家にいても落ち着かない。涙がボロボロ出るばかりだ。夜だった。「外を歩こう」と思った。不安を連れて外に出る。そして不安の塊を外に置いて来てしまえ!

目的は決めなかった。というか決められなかった。ただ歩いた。そして気付いた。「あ、これなら、菩提寺(檀那寺というのかな?)の方向だ。それなら墓参りに行こう。墓下にいる父に愚痴でも聴いてもらおう。」

寺は山の上にある。夜の墓場に行く人などまずいない。そもそも墓場までの道も山の方へ行く道なので、夜には人も車も滅多に通らない(山は開発され住宅地だが)。それならとマスクを外して歩く。久々にマスクを外して散歩。ノーマスクがこんなに気持ちが良いものとは!久しく忘れていた。

畑の畦道を通り、山の上へ。眼下の暗闇には墓石。私は夜の墓場や寺が好きだ。静かで。人はいても、皆死者なので、まず喋らない。喋りかけてこない。煩わしくない。有難い。

我が家の墓へは、ここから梯子のような急階段を降りるのだが。あ!この暗闇では、急な階段が見えぬ。夜に人が来ることなど想定していないので、階段に電灯はない。そもそも死にたくなって来たのだから、階段から落ちて死んでも良いのでは?と思ったが、流石に、家の墓へ行く階段から落ちて死んでたら「そんな準備万端な場所で死なんでも!」とちょっと笑っちゃわないか?お笑い好きとしては本望か?いやダメだ、そもそも菩提寺大迷惑じゃん!

結果、ここまで来て、自分の家の墓に参るコトは出来なかった。何か悔しくて涙が出た。そして、フッと顔を上げた。
フォト
目の玉にキラキラした物が飛び込んだ。夜景だった。今度はあまりに美しくて涙が出た。「そうか、ここ、山の上なんだ!だから、こんなに夜景が美しいんだ!」
死にたくなってここに来て、隠れた夜景スポット発見。うん、悪くない。
ここからでは、自分の家の墓は見えぬが、私は心で視て墓の方へ手を合わせた。父、祖父母、先祖、お参り出来なくてスマン。今度は、ヘッドライトでも付けてお参りに来るよ。

帰り。行きには気付かなかった美しい夜景。
フォト
橋のような物が見えるけど、川はないし、何だろう?大学かな?綺麗だな。

この夜景は、先祖や祖父母や父がくれたプレゼントだと思っておこう。
まだまだ不安の塊は消えてはくれぬが、又、デカくなったら、墓場まで不安の一部を置いてくれば良い。
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