ガルパン最終章 第3話・モンスターハンター・サンドラの小さな家観てきたよ

■ガールズ＆パンツァー 最終章 第3話
無限軌道杯2回戦のVS知波単学園との後半戦と、準決勝であるVS継続高校の序盤。ストーリーはほぼ無い、ただ戦車が戦ってるだけの話なんですが、まあガルパンなんでそれで良し（かつての覇権オーラはありませんが）。ただ、知波単戦は野戦かつ夜戦なので展開がよく分かりにくいです。継続高校戦も戦場が広く、いまいち状況が掴みにくい（最後の方はサービス的なカットがありますが）。戦ってる当事者が全体の状況把握が困難なのは都婦全ですけど、視聴者にはもっと俯瞰して見れるようにしてくれても良いのにな〜とは思いました。おそらく、臨場感優先にしたゆえの演出なんでしょう。特筆すべきは黒森峰の隊長になったエリカ。従来通りの大火力での蹂躙戦が、高地に陣取り対策ばっちりなプラウダに対し不利となった時、高機動高速戦闘にチェンジ。勝利を手にして朗らかに笑うエリカが最高に可愛いです。他には、これまでも遠景の場合はキューポラから上半身を出す車長は3Dモデルでしたが、今回はこのモデルの動きがずいぶん良くなったと感じました（最終章第1話からこうだったかは思い出せない）。最後にコロナによる公開遅れでスケジュールに余裕が出たのか、第4話の完成カットをつないで次回予告で締め。また２年くらい先になるんでしょうかねえ……。継続高校の凄腕スナイパー、シモ・ヘイヘではなく白い魔女（たぶんヨーコさん）の活躍も楽しみです。汚名返上で海賊チームが活躍するかも？

■モンスターハンター
原題は邦題と同じ。期待しないで観たのですが、まあ酷い。カプコンは何でこんな映画の制作を許可したのか不思議です。主人公は米軍の女性大尉。どことも知れない荒野で消息を絶った友軍を捜索しに来たところ、とてもうさんくさい嵐に巻き込まれ、異世界へ転移。成り行きでディアブロスとリオレウス（英語だとリオレウスは違う名前・発音の様子）を討伐することに。米軍所属てとこで嫌な予感がして、最後援軍による支援砲撃（飽和攻撃）で決着すける気じゃねえだろうなと危惧してたんですが、幸いそうはならず……かと言って面白いわくわくするようなバトルってわけでも無いのですよね。武器とか毒とか肉焼きとか素材剥ぎ、随所にゲームファン向けのサービスはあるようなんですが、ファンはこの作品を面白いと思うのかな？　ストーリーは無いに等しいのでバトルを楽しむしかないのですが、僕は面白いとは思えなかったなあ。

■サンドラの小さな家
原題はHERSELF。彼女自身で、ですね。邦題はセンスないけど、どうしようも無いかも知れない。主人公はDVを受けている母親。ある日小さな娘二人と夫の元を逃げ出すけど、家も見つからず希望の見えない毎日。公営住宅の入居待ちは600番台で、とうとう一念発起して家そのものを自作することに……という話です。ところどころでフラッシュバックするDVシーンはもう心が痛くて観てられないです。やはりアメリカでもDVから逃げ出した母親に対する支援は十分でなく、主人公サンドラの境遇は悲惨です。避難先のホテルのロビーから従業員によって追い出される描写があって不思議だったんですが、結構な高級ホテル（おそらく一定数の客室を持つホテルには、シェルターとなる部屋を提供する義務を課せられていると思われる）だったので、みずぼらしい姿の避難者親子はロビーを使うな、ということだったんですね。裏口から出入りして、階段を使えと。気づいた時にはめっちゃ悲しくなりました。避難先でも差別されるなんて酷いと思うけど、きっとこれもアメリカの現実なんでしょう。つらいばかりの生活ですが、ただただ善意から暖かく手を差し伸べてくれる人もいるんだよ、と映画は語ります。無償で土地を貸してくれて後見もしてくれ雇い主とか、格安で設計や施工を支援してくれる専門家とか、無償で労働してくれるボランティアが現れたりとか、キリスト教徒の世界観による、まあドリームですよね……。なんですけど、それでもやはり画面の中のサンドラの家が無事完成することを祈ってしまいます。痛々しいリアルを突きつけられますが、それでも良い作品でした。