●概要
本ハウスルールは、ビーストバインドトリニティのセッションにおける「クライマックスフェイズの戦闘」を簡略化して処理するものである。
時間短縮を目的としたルールであるため、ＰＬが選択し取得したデータを最大限活用できるものではない。導入の際は「時間短縮のためにこのルールを用いること」を、プリプレイの段階で明言することが望ましい。
●具体のルール
▼進行について
・プロセスの順番やメインプロセスの内容などについては、通常のラウンド進行に則る。ただし、エネミーは行動値を持たない（後述）。
▼距離の概念について
・エンゲージしているか否か等の距離的な要素は全て無視する。シーンに登場しているか否かだけが問題となる。
▼エネミーの扱いについて
・クライマックスフェイズに登場するエネミーは、ボス１体となる。
・ボスは数値で表されるデータを「ドミニオンポイント」（ＤＰ）以外持たない（後述）。行動値も存在せず、通常のルールにおけるアクションは行わない。
・ＤＰはボスがドミニオンをどれだけ支配しているかを表す。
・ＰＣは「ドミニオン突破判定」を行い、「ドミニオンブレイクポイント」（ＤＢＰ）を獲得していく（後述）。ＰＣが「ドミニオンブレイクポイント」を得た場合、同じ値だけボスのＤＰが減少する。ＤＰが０以下になった場合、ボスは支配力を失って敗北し、ＰＣの勝利となる。
・ボスが最初に有しているＤＰは、［PC人数×１５］点となる。
▼ボスのＤＰが０になった場合の処理について（１）
・ボスのＤＰが０になった時、１度もメインプロセスを行っていないＰＣがいた場合、"ボスの復活”のイベントを発生させてもよい。（ＰＬが全員納得するなら、発生させなくてもよい。）
・"ボスの復活”を宣言した場合、戦闘はそこで決着せず、［まだ１度もメインプロセスを行っていないＰＣの人数×１５］点までＤＰが回復する。
・”ボスの復活”が発生した場合、経験点の算出において「ＳＡを達成した」の項目で得られる経験点が、＋［”ボスの復活”の発生回数］される。
▼ボスのＤＰが０になった際の処理について（２）
・ボスのＤＰが０になり敗北した場合、ボスやエネミーがより具体的にどのような状態になるかはＧＭの任意とする。以下の例を参照。
・「かりそめの死」となる。
・「真の死」となる。
・どちらにもならず、ＰＣの提案を受け入れる。
・ドミネーターでなくなる（一般の魔獣や、場合によっては人間に戻る）
・ＰＬの任意とする。
・何らかのギミックにより変動する。
▼ＰＣの行動について
・通常のダメージを与えるアクションは、本ルールでは意味を持たない（ボスに【ＦＰ】が存在しないため）。
・代わりに、ＰＣはメジャーアクションで「ドミニオン突破判定」を行う。この判定に成功することで、一定の「ドミニオンブレイクポイント」（ＤＢＰ）を得ることができる。
▼ドミニオン突破判定
・「ドミニオン突破判定」は「命中判定」である。
・「ドミニオン突破判定」の目標値は基本的に「２０」となる。
・《魔獣化》の効果中の場合は判定値に＋３される。
・また、人間性をー５するごとに判定値に＋３できる（重複可能）。
・さらに、アーツやアイテムによって、判定値を増減したり、判定する能力値を変更することは可能である。
・命中判定に使う能力値を変更する「種別：攻撃」のアーツを宣言してもよい。指定された能力値で「ドミニオン突破判定」を行えるが、この際、ボスにダメージやバッドステータスは発生しない。
・「ドミニオン突破判定」に成功した場合、「ＤＢＰロール」（次項で解説）を行う。
・「ドミニオン突破判定」に失敗していた場合は何も得られない。
▼ＤＢＰロール
・「ドミニオン突破判定」に成功していた場合、その判定でどれだけＤＢＰを獲得できたか（ボスのＤＰを減少させられたのか）を決定する。これを「ＤＢＰロール」と呼ぶ。
・「ＤＢＰロール」では、「１Ｄ６」点のＤＢＰを得る。「ドミニオン突破判定」にクリティカルしていた場合、得られるＤＢＰは「２Ｄ６」点となる。
・罪の効果や、一部のアーツの効果で、ＤＢＰロールで得られるＤＢＰを上昇することができる（後述）。
▼ボスの攻撃について
・前述した通り、ボスは通常のアクションを行わない。
・代わりに、セットアッププロセスの最後に”ボスの攻撃”というイベントが発生する。
・”ボスの攻撃”では、命中判定やリアクション、ダメージロールは発生せず、即座にPC全員の【FP】が０になる。
・”ボスの攻撃”を［かりそめの死］の状態で受けた場合、そのPCは［真の死］となる。
・”ボスの攻撃”による【FP】の変化は、ダメージとしては扱われないため、操作することはできない。
▼データの変更について
・以下のデータは、本ルール採用時のクライマックスフェイズで、それぞれ効果が追加される。
・なお、「ＤＢＰロール直前に宣言する」アーツは、１人が１度に１回まで使用できる。また、罪はアーツではないため、罪の効果とアーツは同時に宣言できる。
� 嶌瓠廖帖帖孱庁贈丱蹇璽訥樵阿棒觚世垢襦Ｆ世蕕譴襭庁贈个法棕隠庁兇垢襦�この効果は１人のキャラクターにつき、１メインプロセスに１回まで使用できる。また、この効果は愛を使用し、他のPCに適用してもよい。」
�◆塰盻嘆宗奸帖帖屬い弔任盪藩僂任�る。《魔獣化》の効果中、ドミニオン突破判定の達成値に＋３する」
��《万物の打倒者》……「ＤＢＰロール直前に宣言する。ＰＣ１人が得られるＤＢＰに＋２Ｄ６する。また、特別に他の"ＤＢＰロール直前に宣言する"アーツと同時に使用できる。」
�ぁ團┘瓦鯀砲爐發痢奸帖帖屐疋椒垢旅況癲匹虜櫃棒觚世垢襦�”ボスの攻撃”の効果は、あなた１人にだけ適用される。」「”ボスの攻撃”の際に宣言する。PC１人に対する”ボスの攻撃”の効果を打ち消す。」
�ァ壹�の救済者》……「”ボスの攻撃”の際に宣言する。対象がその”ボスの攻撃”によって【ＦＰ】が０になっていた時、その効果を打ち消し、【ＦＰ】を最大値まで回復させる。」
��受けるダメージを０にするアーツ……「"ボスの攻撃”の際に宣言する。自身に対する"ボスの攻撃"の効果を打ち消す」
�А埃藐鄂澄奸埆嘆Δ僚癲奸帖帖屐疋椒垢旅況癲匹虜櫃棒觚世垢襦�”ボスの攻撃”の効果は、あなた１人にだけ適用される。」
�─岼Α�罪」をコストとするアーツおよび「愛・罪」を必要とするアイテム……「ＤＢＰロール直前に宣言する。ＰＣ１人が得られるＤＢＰに＋５する。」（もともとの対象や効果がいかなるものであっても関係なく、任意の対象１人のＤＢＰ獲得に使用できる）
��「愛・罪」をコストとする「タイミング：メジャーアクション」で「種別：攻撃」のアーツ……「このアーツを使用しドミニオン突破判定を行った場合、ＤＢＰに＋５する。ただし、あなたはこのＤＢＰロールで�┐乏催�するアーツを使用できない。」
▼その他
・経験点を１００点以上使用しているＰＣは、シナリオ開始時に罪を１点得る。
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