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2021年03月26日20:27

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三月大歌舞伎 第二部

「三月大歌舞伎 第二部」

行ってきましたー!

現在の歌舞伎座は、三部制。
役者、スタッフ、全入れ替え制。
そんなわけなので、1日まるっと考えると、錚々たる面々が出ております。

「一谷嫩軍記 熊谷陣屋」
2:00−3:30

花道から出てきた直実(仁左衛門)。目を瞑って苦悶の様子で歩いてゆく。
隈取してる。目瞑ってるのに、花道をまっすぐ歩いてた。
口調が、ゆっくり大仰。腹から絞り出すような響く声。
ああ、歌舞伎だなあ。
今回、いちばん、グッときたのが、相模(孝太郎)でした。
自分の子供が、敦盛の身代わりに殺されて、
その首(美しい首でした)を見せられ、抱きしめ、
「門出の時に振り返りにっと笑った面差しのあると思えば」
みたいな、戦に行く時の、自分の子供の顔を思い出して話すとこ。
女方の激しい心の吐露をクドキというそうですが、そこが、泣けました。
実は、内容は、ぼんやりとしか覚えてなくてみたのですが、
そこは、実にはっきりとわかりました。
その小次郎の笑顔や、相模が送り出す様子、その気持ちが見えるようでした。
また、最後、坊主になった直実の、花道での引っ込み。
花道の舞台んとこに、三味線弾く方が1人いらっしゃって、動きに合わせて弾く。
義経(錦之助)に労られ、小次郎の首を見つめ、感謝し、苦悩の旅に出る。
花道よりの席でしたが、私には、本当に泣いているように見えました。

幕間 20分

「雪暮夜入谷畦道 直侍」
3:50−4:53

雪の深い日。入谷の蕎麦屋。
で、本当に、お蕎麦食べてる!
びっくりした。
花道から登場するのは、粋な江戸っ子直次郎(菊五郎)。
からげた着物から伸びる足首の締まり方!かっこえー。
また、菊五郎は声がかっこいい。鯔背な江戸っ子。
黙阿弥なので、台詞は七五調。
直次郎が蕎麦屋を出たとこで、そのまま舞台が半分回って、黒塀になるとこ、
流れるように進んで、よかったなー。
馴染みの遊女三千歳が病で引っ込んでる部屋の隣に清元がいる設定で、
本当の清元の方々が芝居上でも語るとこ、風情があっていいなあ。
このお話、笑いどころもあって、楽しかった。

久しぶりの歌舞伎座。
千鳥席です。
1階はそこそこ埋まってましたが、2階はほぼ空いてたかな。

さて、この芝居、26日に清元の方がコロナ陽性のため、連日休演となりました。
残念なことですが、何より、ご無事で、早い回復をお祈りいたします。

そして、来月もあるよー、仁左衛門さん。
玉三郎さんとだよー。
「桜姫東文章」だよー。
36年ぶりだってー。
切符とったよー。
18時開演。
うう。
ほんとは夜は特に出歩きたくない。ラッシュに電車乗りたくない。
でも、対策しっかりして行くよー。
無事開催されますように。

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