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2021年03月26日14:34

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「バッジ」2

ラジオを聞き始め、中学生の頃は洋楽に夢中でした。
ベスト10をひっちゃきになって聞き、特に好きだったのがグラム・ロック。
T.レックス、デヴィッド・ボウイ、 アリス・クーパーに「キャー!」とか「ヒィー!」とか言ってたんですね。

ちょっと説明しときますが、「グラム・ロック」はハード・ロックとかフォークとかのような音楽による区分けではなく、外見によります。
ヒラヒラ、ピカピカの衣装、女もたじろぐメイク。
見てくれだけだから、ストーンズなんかも「グラム」でしたよ(笑)。

マーク・ボラン率いるT.レックス。惹かれないワケがない!
端正な顔は、彫刻にして神サマに並べたっておかしくない。
きらびやかな衣装は、見る者の意識を引き込む。
シンプルでポップなブギは、一世を風靡した。
T.レックスは音楽の中心にいたのです。

日本公演、行きましたともっ!
その当時、どこで買ったか忘れちゃいましたが、朝から並んで、武道館の最前列が取れたんです。右の端っこでしたけど。
中学生だったから、お目付役として一回り上のいとこと、同級生のコと行ったんですけどね。

気合い入ってたんで、実は…着物着てったんですよ、同級生のコと。
何だったかも覚えてないんだけど、振袖だろうな。
一番前の席だったんで、マーク・ボランが見に来てくれましたよ(と思ってる)。なんせ2人ですからね、目立ったと思います。
そんなアホな衣装で行ったのは、T.レックスだけだなあ。

ちなみに、急に日本でレコーディングした「20th Century Boy」の話とか、原宿キデイランドで買い物したとか、初来日公演は調子がよかったのですが、最終日の武道館で地震がありました。震度4だから、けっこうな揺れですよね。
マーク・ボランは恐れおののいて、演奏は中止。必死で説得し、ステージは再開したものの、1時間で終わってしまったそうで。
たぶんお客は関東の人で地震にも慣れているけど、そんなモノない国から来たんですもん、驚いたんでしょうね。
ソレも、ちょっと見たかったかも。

来日に合わせて、渋谷の西武百貨店B館地下では「T.REX写真展」というのが開催され、集客記録は長いこと破られなかったそうです。ガラスも割れたりして。
マーク・ボランとミッキー・フィンも来たけれど、コンサートの日だったので、私はそれどころじゃなかったな、残念だけど…。
カメラマンは鋤田正義という人で、その後デヴィッド・ボウイの写真を撮ってたのは知ってるけれど、この時はまだ知らなかった。

その時のバッジが、なぜか3つあるんですよねえ。なんで?
何回も行ったのかなあ? 今は不明です。
3つあるのもナンなので、1つ売りました。いずれ、もう1つも。

『Electric Warrior』(邦題『電気の武者』)と『The Slider』はお気に入りで、その頃のディレクターは石坂敬一、すなわち日本で漢字の邦題(ピンク・フロイド『原子心母』『狂気』とか)を広めた人です。
石坂さん、その後社長になって、仕事で会ったりしましたが、キッチリしゃべる、"音楽業界はオレが引っぱっているんダ!"の雰囲気がある人でしたねえ。お亡くなりになったそうですが。
で、『Electric Warrior』はアンプの前にマーク・ボランが立っている写真で、まるでアンプが大きな翼みたい。
好きだったなあ。いや、今でも。

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