人間同士は会話をするわけですが、
海の中に住む生き物たちも、様々な手段でコミュニケーションを取っているようですね。
海に住む生き物の中で最強の存在と言えば【サメ】じゃないかと思いますが、
彼らでも調子が悪くてエサが取れない時というのはあるわけです。
サメの中で、やたら仲間とのコミュ力が高くて、エサが取れなかった時も、
仲間から分けてもらえるサメがいるそうですね。
こういうサメの事を『世渡りジョーズ』と言うそうですけどね。
海外では『海の悪魔』などと忌み嫌われている生き物と言えば【タコ】ですが、
なかなかどうして、結構優秀な生き物だったりするんですね。
タコと言えば体が柔らかい事は言うまでもないですが、
その柔軟な体のほとんどは筋肉であって、時には強い力を発揮するそうですから、
メタボなお父さんの油断しきった柔らかいお腹の肉とは大違いなわけですね。
タコの体の中で固い部分は、
眼球の間に存在する脳を包む軟骨とクチバシのみなので、
非常に狭い空間を通り抜ける事ができるため、
水族館の飼育員の方々は常に、逃走対策に頭を悩ませているようですね。
そこへもってきて比較的高い知能を持っており、
形を認識する事や、問題を学習し解決する事ができるそうです。
密閉されたネジ蓋式のガラス瓶に入った餌を視覚で認識し、
瓶の蓋をねじって餌を取る事ができるといいますから侮れないですよね。
一説には『最も賢い無脊椎動物』と言われていて、
体が柔らかいだけでなく、頭も柔らかいようですね。
「タコって、脳が九つ、心臓が三つあるんだって」
「えっ、そんなに沢山?」
「だから問題の解決にあたっては、脳の多数決で決めるらしいよ」
本当にそれだけの数の脳を持っているようなので、
ひょっとしたら、そんな事があるかもしれませんよね。
タコの足が八本なのは誰でも知っている事ですが、
正式にはあれは足ではなく、伸縮自在で、餌を捕獲するための触腕という特殊な腕なんですね。
その八本の触腕のうち一本は交接腕と呼ばれ、先端が生殖器になってるんですね。
これがメスの体内に挿入され精莢(せいきょう)が受け渡される事で受精が成立するんですが、
タコの交尾というのが、なかなか凄まじいものがありましてね。
タコは熾烈な争奪戦を経て一匹のオスがメスに求愛し、
足を何本か失いながらも八時間かけて交尾するんですね。
八時間ですよ。
五分で終わってしまう人間は見習うべきですね。
とは言っても、言ってみればサラリーマンが出社して一日働いて退社するまでの間、
ず〜っとHしてるみたいなものですから、これはかなりしんどいですよね。
「・・・こんな辛い思いをするのなら、人間に食われた方がマシだ」
と、タコのオスがボヤいていたそうですけどね。
微笑亭さん太
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