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2021年03月14日22:47

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 『ノマドランド』

 『ノマドランド』
3月26日公開
第78回ゴールデングローブ賞でドラマ部門の作品賞と監督賞をダブル受賞し、
米アカデミー賞受賞も有力視されている話題作。
ジェシカ・ブルーダーのノンフィクション
「ノマド 漂流する高齢労働者たち」を原作に、
『ザ・ライダー』のクロエ・ジャオ監督が撮影した社会派ドラマ。
主演は『スリー・ビルボード』のフランシス・マクドーマンド。
今、現実に増えつつあるアメリカ西部の路上に暮らす
車上生活者たちの生き様を、大自然の映像美とともに描いた。
ノマド(nomad)とは、英語で「遊牧民」の意味。
これが転じて、定着して安定した暮らしを求めず、移動して
必要なだけ働き、また移動するキャンピングカー暮らしの生活者を指す。
ネバダ州の下町で暮らす60代の女性ファーンは、
リーマンショックによる企業倒産の影響をもろに被り、
長年住み慣れた家をまでも失ってしまう。
彼女の選択は、キャンピングカーに思い出を詰め込んで
“現代のノマド(遊牧民)”として
過酷な季節労働の現場を渡り歩く車上生活者となることだった。
場所や仕事を転々としながら日々懸命に生きる中年女性の目を通じ
アメリカの現代社会の持つ不安感と生きる意味を問う。
彼女の求める"自由"とは何なのかを考えつつ観たが、
社会の問題で仕方のない部分と自分の意志で選んでいる部分と
があるので、全てを理解して共感することは出来なかった。
仕事、健康、お金、将来、トレーラーで孤独に暮らす事には
さまざまな問題や責任が生じてくる。それぞれの価値観で生きている。
ただ、“ノマド”たちの助け合いや、運命共同体的な精神は感動した。
彼らは偶然に出会い、気の合うもの同士フランクにフォローし合い、
緩い付き合いでまた自然に、流れ解散してゆく。
お互い別れ際に「さよなら」と言わない、
「また何時か」と言って別れる。
ここに真髄があるように思えた。
これを観られた方はそれぞれ何を考えるだろうか?興味ある。

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