あれから10年

■「記憶と教訓語り継ぐ」＝震災１０年、誓い新た―発生時刻に黙とう
(時事通信社 - 03月11日 21:01)
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10年経つのはあっという間だなあと思う。
あの日の事は昨日のことのように思い出す。
私が趣味に没頭し、疲れたから横になろうとベッドに向かった途端にあの揺れが起ったのだ。
あの時はパニックだったが、心の奥底では「直ぐに収まる」と思っていたのだろう。
しかし、実際はあまりにも長くあまりにも激しい揺れだった。
私はパニックだった……。

1分も揺れていただろうか。
やっと震動は収まった。
だが、その後が地獄だった。
3月の東北はまだまだ寒い。
雪まで降っている。
そんな中で大規模な停電の為にヒーターが使えない。
ボイラーも使えない。
炊飯器も使えない。
電気もつかない。
電気が復旧する2日間、私は何もできなかったのである。
ただひたすら茶の間でうずくまるだけ。
夜になると電気がつかないので周りが見通せない。
そんな中で余震が起るので恐怖は倍増する。
更に困ったことに物資が全く届かない。
おかげでスーパーもコンビニも食料が全くない状態が続く。
家の中の食べ物を計画的に食べていかなければならない。

やっと電気が復旧。
しかし、テレビに映っていたのは津波の被害の跡。
あれは今でも覚えている。
まさかあんなことになっていたとは。
後でテレビでも報道されるようになったが、津波の被害は甚大だった。
私は内陸に住んでいたから判らないが、おそらく現地の方々にとっては今でもトラウマなのだろうと思う。
それまでは地震で津波が…と言われてもいまいちピンとこなかったが、今回を機に津波の恐ろしさを改めて思い知ることになった。

私の経験則では、兎も角乾電池で動くタイプのストーブがあるといい。
あれがあるだけで大分違う。
震災は揺れだけが脅威と思われがちだが、東日本大震災は揺れは勿論の事、巨大な津波や原発事故など様々な問題が巻き起こった。
この震災は後世まで語り継がなければならない。

この震災により命を落された方々のご冥福をお祈りするともに、被災地の皆様がまた安心して暮らせる日々を心よりお祈り申し上げます。