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2021年03月07日16:20

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6回目にして。

今日で離婚して6年。
6年前の離婚時に比べて、自分の離婚の捉え方は明らかに変わった。
離婚した当初は、まだ現実も受け入れられずに、ただ元妻のことを悪く思っていたし、元娘も元妻に騙されていると思っていた。
いつか元妻は自分のしたことの愚かさに気付く、元娘も目が覚めて自分の方に来る、最後に正しかったとなるのは自分だ、くらいに思っていた。
その考えは元妻が再婚しても変わらず、そんなに早く再婚したら再婚相手と元娘がうまくいくはずがない、いずれ私のところに逃げてくる、とまで思っていた。
ところが、状況は自分の考えとは全く正反対に進み、今の家族は円満な家庭を築き、やがて私の方が元娘からストーカー扱いされ、結果絶縁することになった。
それでも、私は元娘は元妻に騙されたと思っていたし、この期に及んでもまだ元娘は目が覚めて自分の方に来ると思っていた。
しかし、自宅を売却し約14年いた地を離れた私は、ここでようやく自分の結婚していた時期を思い返すようになる。
そして、思い返せば思い返すほど、あの時自分のしてきたことが今の結果に至ったのだとようやく気付く。
私は仕事で生活費を稼いでいることで、家族の中で一番価値が高い人間だと思い込み、どんなわがままも許されると思っていたのだ。
元妻はよく私に「あなたの機嫌を伺うことに疲れた」と言っていた。
無論、それはお互い様ではあったが、彼女のその言葉は今なら理解できる。
元娘も、立場は違えど私に対する気持ちが母親と同じだったからこそ、私を拒否したのだろう。
私と元家族と絶縁するまでに至ったのは、当時の自分のライフスタイルが、家庭を持つ者として失格だったからであることを、ここに来てようやく思い知らされた。
私は離婚してもずっと、自分の目の前にある現実を直視できず、今の自分のライフスタイルを受容できなかった。
そんなことに離婚して何年も経って気付くのは、本当に情けなく、恥ずかしい。

今の私は、決して落ち込んでいる訳ではない。
まして、自分のことをずっと責めている訳でもない。
むしろ、今の私の気持ちはとても清々しく、落ち着いている。
これまで、ずっと私は「今自分が苦しんでいるのは相手のせいだ」と思っていた。
しかし、それではいつまでも相手が変わるのを待たなくてはならない。
もう会う可能性が無いに等しい人に、そんなことを期待しても何の意味もない。
私は自分の結婚していた時期を思い返した時、とにかく結婚していた時期の自分だけを振り返った。
その結果分かったことは、「元家族と絶縁するまでに至ったのは、私がそれまで自分でしたことの結果であり、自分で選んだ道」と言うことだ。
それであれば、相手が変わる必要などなく、私が変わればそれで済むことなのだ。
離婚するとどうしても相手のせいにしてしまいがちだし、例えお互い様と思いながらも結局は相手の欠点を論ってしまうものだ。
しかし、それは自分を振り返ったことには全くならない。
原因を一つでも相手のせいにした時点で、自分に免罪符を与えてしまい、結局自分は悪くないとなってしまう。
だからこそ、いつまでも自分を変えることが出来ず、相手のことが忘れられることが出来ず、鬱々とした日々を過ごすことになる。
例え相手の不貞行為による別れであっても、その相手を選んだのは自分であり、どうして自分がそんな相手を選んでしまったのかを振り返ることが大切だと思う。
結婚にしろ恋愛にしろ、終わったときに相手の欠点を論うこと、または自分が全て悪いとただ自身を責め続けることに何の意味があるだろうか。
過去に立ち止まり、過去を論じ続けることは、今そしてこれからの自分には何の関係も意味もない。
相手のせいにして相手が変わるのを待つのではなく、自分のこれまでの行動や生き方を振り返って自分を変える方が、心身ともに前向きな人生を送ることができる。
それが分かってから、自分はようやく自分を受容し、相手への憎しみから解放され、気持ちも楽になった。

今では元家族に対して15年間一緒にいてくれたことに感謝している。
むしろ、「よくもこんな男と15年間もいてくれたものだな」と申し訳なくも思っている。
彼女達は私のことなどすっかり忘れているだろうが、これからもこのまま今の再婚相手の4人仲良く今築いている家庭を大切にして欲しい。
私も、離婚と言う分岐点から、少ししか進めなかった自分の道を、振り返ることなくひたすら歩き続ける。

6年にして、私はようやく真の離婚記念日を迎えた。
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