私は小さい頃、母方のジジババの向かいにいて、家族みたいなもんでした。
父方の祖母も東京に住んでいて、今実家のある所でした。
祖父は私が生まれる前に亡くなってて、祖母は保険のオバサンをしてたんですね。
それで少し自分で使えるお金があったみたいです。
遺言だかもっと前の話だかわからないけど、私に整形で二重にするように、と。
かわいい子じゃなくて、ガッカリだったのかな。
高校卒業の時に、母に連れられて、新橋にある美容整形の病院行きました。
今ね、CMでやってるんですよ、それで思い出して書いてるんですが、細い棒(?)で二重を作って幅を決めるの。それから手術するんです。
私の行った所は、手術は違う日でした。
「はい、そこにお座りください」「このくらい?」「このくらいでいいですか?」「じゃあ、このくらいですね」ってな具合で、ほんの数分。
え゛…? こんなに短い時間で決めちゃうの!? 一生モノ(注:よく知らないので、一生だと思ってました)なのに!?
相っっ当ショックだった私は、手術には行きませんでした。
多少なりとも、愛着もあったのかもしれませんね。
まあ、病院にしてみれば、オシゴトですし、1人にそんな時間はかけられないのかも。
「インフォームド・コンセント」なんて、単語もない時代ですし。
そーいやその日、お医者サンの顔も見なかったな。
それでそのお金、余っちゃったワケですが、ベースを買ってもらいました。フェンダーの。
それで一生懸命勉強して――というコトならヨカッタけど、ぜんぜんダメダメでしたけどね(苦笑)。
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