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2021年02月03日10:42

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基本的いい人戦略

 先月成人の日の数日後に上げた、成人を迎えた人へのメッセージのブログで、「人生が上手く人にはいくつかの共通点があり、その一つが思い切りが良いということ」という下りがありますが、先日そのブログを読んでくれた元生徒から「その他にはどんなことがあるんですか?」という質問がLINEで来ました。

 「近々またブログに書くね!」と返したのですが、その答えが今日書く「基本的いい人戦略」です。

 脳科学者の中野信子さんの本や、アメリカの組織心理学者アダム・グラントさんの「GIVE&TAKE」などを読んでいると、「いい人として与える人が幸せになる」ことのエビデンスが多数示されています。

 ここで注意しなければならないのは、いい人になるのも限度を持たなければいけないということで、「とめどないいい人」になってしまえば、結局不幸になってしまうという点です。

 人に何でも頼まれて、何でもやってあげるような「とめどないいい人」は、そこに付け込んで搾取する人達によって、必ず潰されてしまいます。

 世の中にはそういう搾取する側の人達もかなりいるもので、そういう人に人生を潰されないように気を付けなければならないのです。

 基本的にはいい人であるものの、どこまでやってあげるかについての線引きはきちんとできている必要があり、人生が上手くいっている人は、そのあたりの感覚が非常にしっかりしていると思います。

 自分がしてあげようという気持ちは強く、どちらかと言えば、自分よりも相手に近い方に線が引かれているものの、それ以上のことについてはきっぱりと「ノー」が言えることも大切なのです。

 それができていれば、いい人というのは、感じもいいもので、周りにもいい人が集まり、生きやすくもなって、人生が上手くいくというものです。

 アダム・グラントさんの「GIVE&TAKE」では、組織としてもっとも良くないのは、テイカーと言う搾取する側の人が多いことで、こうなると与える側の人ギバーも疲弊してしまうのだということです。

 搾取する側の人は、短期的には楽が出来たり、利益を上げられたりと言うことはありますが、長期的に見れば幸福度は低いということも分かっているそうですが、これは考えてみれば当たり前の話で、人は他人の評価によってしか本当の幸せは感じられないものだからでしょう。

 原始時代、人間は群れの中でしか生きていけない動物で、群れから仲間外れにされることは死を意味しました。

 実は、現代においても人間の脳はその時代に最適化されたままなので、他人から評価を受けることに安心感を覚え、SNSで多くの「いいね!」をもらうことに必死になるのです。

 人生に虚無感を感じたり、充実感がないという人が、他人に対して何も与えていないということは非常にありがちな話なのは、そういう脳の働きによるものです。

 その場だけ、その瞬間楽になりたいという欲望のために長期的な幸福感を得られない搾取する側の人になっては、結局は人生の大きな損失になってしまいます。

 人生が上手くいく大きなコツは「基本的いい人戦略」で間違いありません。
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