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2021年01月31日10:13

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ルービックキューブについて

ルービックキューブは私が子どもの頃に流行って、亜流もいろいろ出てた。本家のルービックキューブは高いので、バッタ屋(ディスカウントストア)でばっちもんのルービックキューブ(という名ではなかったと思うが)を買った。本家が数千円するのに、ばっちもんは千円しなかったと思う。けれども、見た目とか使い勝手は全く同じで、違いと言えば耐久性が低く、何かの拍子にばらばらになりやすいということぐらいかな。

流行り出して、しばらくすると、クラスの人で全面そろう奴が出てきて、デモンストレーションをするのをみんなで見てたりしたかな。解き方なんてあると思ってなかったから、一種超能力者を見ている趣だった。

私なんかは、せいぜい二面そろったぐらいでそれから先に進めず、飽きて、やめてしまった。大人になってから、ふとした拍子でルービックキューブを買ったら、ついていた紙に解き方が書かれてあって驚いた。その通りにしたら、確かに全面そろった。なるほど、多くの人は、こういう解き方を覚えて、より早く全面そろうように練習しているのか。みんな自分で解き方を編み出して、超能力的な力で全面そろえていると思っていたから、少々幻滅した。

しかし、よく考えてみれば、流行り出した当初はおそらく解き方なんて広まってなかったと思う。ネットなんてないし、情報と言えば本(雑誌)か、人づて。もちろん何人かは、そういうものから情報を仕入れて全面そろえることができるようになった奴もいると思うが、自分で解き方を編み出した奴もいたはずだ。そういう奴はすごくえらいと思うのである。

ウィル・スミスの主演で「幸せのちから」という実在の人物を描いた映画があるが、高卒で、事業がうまくいかず落ちぶれて職探しに励む主人公がはまったのがルービックキューブである。夢中になりすぎて、どこにでも持って行って時間があればやっている。で、とうとう全面そろえてしまう。主人公の地頭の良さをあらわすエピソードなのだが、高卒で学歴にコンプレックスのある主人公が、自分にはできない、とあきらめるのではなく、とにかくのめりこんでしまうところが痛快だった。

最初からできないと思い込んでしまっていれば、絶対にできない。そう思い込んでいなければ、できる可能性はある。結果的にできないかもしれないけど、その努力する過程には何か得るものがあるはず。問題は、のめりこめるかどうか。のめりこむのに、人との比較は必要ない。理解が遅いとか、上手にやれないとか、そういったものは必要ないのである。

もうルービックキューブの解き方は一般に広まってるし、もっと手数の少ない解き方も編み出されてて、ルービックキューブの解法は研究されつくしている。しかし、その仕組みを理解している人は少ないのではないだろうか。
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