電車駅構内のごみ箱の閉鎖が進んでいるようだ

電車駅構内のごみ箱の閉鎖が進んでいるようだ。私の使っている二つの路線で、すでに実施されている。表向きは新型コロナ感染防止を謳ってはいるものの、実際はごみの回収や廃棄にかかるコストの削減が目的なのではと勘繰られる。
もちろん、駅構内にごみ箱を設置することは、人件費をはじめ費用が発生するだろう。新型コロナの影響が長引く中、少しでも経費を削減したいのは、多くの企業にとって同じことだ。しかし一方で、電車の駅内では新聞も売っていれば、食べ物、飲み物も販売している。駅自体もそこから少なからず収益を上げているはずで、それらがごみとなった後については関与しないというのでは、少々無責任ではないだろうか。
行き場を失ったごみがどのように処遇されるかは、容易に想像がつく。無論多くの人は自宅に持ち帰るなり適切に処理するだろうが、中には、自分の都合で辺り構わず放置してしまう人もいるのではないだろうか。
家庭ごみを持ち込んでしまうなど、利用者側のモラルの問題ももちろんあろう。しかし、それは社会が監視していくしかないのであって、多くの良識的な利用者の利便や公共の衛星が犠牲にされる事態はぜひとも免れたい。
鉄道各社には、再考を望む。