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2021年01月17日20:55

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第2回【パラグラフジャンプを超えて】ゲームブックリプレイ

※ここから先はゲームブック【パラグラフジャンプを超えて】のネタバレがあります。できれば、本作をプレイしてから、もしくは行き詰まってから読むことを推奨します。


ぜろです。
日曜ゲームブック【パラグラフジャンプを超えて】をプレイしています。
最初からパラグラフジャンプがメインと謳っているいるこの作品。第1回では主人公であるゲームブック作家澤井康夫の夢の世界と現実の入院中の病室を行き来しながら、パラグラフジャンプ情報を手に入れるところまで進めました。
夢の世界は、澤井の見る夢であると同時に、澤井が執筆中のゲームブックであるとも言えます。
この複層的な構造を持つ作品、目的もわからずさまよっておりますが、今後どんな展開を見せるのか。
そして今回、初パラグラフジャンプといきますかどうか。

本作のリプレイはかなり特殊です。
プレイヤーの「僕」が読みながら攻略を進める場面と、作中の「僕」が作品中で行動する場面が混在し、ゲームブックのプレイ感覚をつかめない人には、分かりづらいかもしれません。
しかし、そうしたメタ視点と物語の融合そのものが、本作のテーマにも通じることから、あえてそのようにしています。ご了承ください。


●アタック01-4 怒涛のパラグラフジャンプ

眠りに入ると、記憶を失い洞窟の袋小路に立っているというパラグラフ1からのスタートとなる。
北に少し進むと屍がある。ここで特別なパラグラフジャンプを試みることができるという。
僕はジャンプした。

屍を観察する。
屍は、東の壁を意味ありげに指さしていた。
壁を調べる。
壁には、僕の文字でこう書いてあった。

「10番目の素数は役立たずの戯れ
 ■■■■■数との差へと向かえ」

■の部分は、汚れていて読めないようになっている。
実際にPDFでも、汚れが付着しているような描写になっている。雰囲気出てる。

ところがだ。
僕はプレイスタイル上、後できちんとリプレイが書けるように、気になる部分やその時に思ったことなど、細かく書き留めながらプレイしている。
この時もその一環として、このメモをコピペして残しておこうと考えた。
で、コピペして貼り付けたところ……。

汚れで隠れてた部分、読めちゃいました!ww

作者の想定していた解決法ではないと思うけれど、でもわかってしまったものを利用しない手はないよね。
今僕は、「作者の想定していた解決法ではない」と勝手に決めつけた。
けれど、逆にこういう手が使えるとわかったのなら、次はこれを「作者の想定していた解決法」にした作品だって出ないとも限らないわけだしww

「10番目の素数は役立たずの戯れ
 7番目の素数との差へと向かえ」

こんな一文だった。
素数だ。素数を数えて落ち着くんだ。
プッチ神父のようなことをつぶやきながら、素数をネットで検索。
10番目の素数は29、7番目の素数は17。
その差の数字にパラグラフジャンプする。してしまう。してしまえ!

東の壁が崩れて穴があいた。そこから先へと進めるようになった。
新たな道だ!
この勿忘草の洞窟は特殊な構造をしているため、マッピングを推奨する、とわざわざ注釈を入れてくれている。
言われなくても望むところだ。

東へ進むと突き当り、分岐のT字路。北か南か。
分岐の壁には亀裂があるとの描写あり。今ではないが、いつか何かありそうだ。
北へ進めば湧き水が流れる行き止まり。
南へ進むと釣り鐘型の岩が降ってきて、押しつぶされて圧死。と思いきや、パラグラフ1で気がつく。
この時なぜか、「25」と書かれた黒曜石を握っている。

さすが夢。脈絡がないぜ。

て、それはいいんだけど。
全部巡ったよ。マッピング、これだけ!?

フォト

「特殊な構造」のための「マッピング」っていったい……。
さて、パラグラフ1に戻されてしまった。
まだ何かが足りないのだろうか。

あ!

そうだ。思い出した。
遠藤からもらった眠剤があったじゃないか。
夢の中だけど、どこで飲んでもいいって指示があったし、今飲んじゃってもいいよね。

僕は薬を飲んだ。


●アタック01-5 夢の中の幻覚

僕は薬を飲んだ。
苦くないぞ。つるっといけるぞ。

この薬を飲むと、副作用によって幻覚を見るようになってしまうという。
そして指示としては、「パラグラフ横のゴシック体に 『うかんむりの漢字』 が使用されている箇所で、その時にいるパラグラフ数を2倍した数のパラグラフに進むこと」とのことだ。

この作品、PDF3枚なのだが、3枚で3部構成のようになっている。
1枚目は夢の中の洞窟。「勿忘草の洞窟」編。パラグラフ30まで。
2枚目は病室で、澤井と遠藤の会話がメインの病室編。パラグラフ40まで。
3枚目はまだ使われていないが、真っ黒に白抜き文字になっている。パラグラフ41に《暗闇通路》と書いてあるので、暗闇通路編、で良いだろう。パラグラフ100まで。

そして、「勿忘草の洞窟」編は、パラグラフ番号の横に、確かにサブタイトルめいたものが書かれているのだ。
たとえば今いる1は「はじまりの勿忘草」とある。
これまで通ったみちのりで、パラグラフタイトルにうかんむりがついているところを探す。

5 宝
27 寂寥

この2か所だ。
どちらもパラグラフ1からすぐに行ける。
それはそうだ。シンプル構造だから。

まずは「思い出す」を選択肢、パラグラフ27へ。
そこで薬の効果のパラグラフジャンプ。

目から血があふれ出し視界を奪う。サイレンの音。気がつけばベッドの上。

あれ。起きてしまった!


●アタック01-6 うかんむりの穴

僕はまた、病室のベッドで編集の遠藤と話している。
話題は、今執筆中の作品に「あなたは」が10回使われているとか、9回だったとか、そんな他愛もない話だ。

勿忘草の洞窟を繰り返しループするのはいい。
だが、この現実の病室での会話が繰り返されるというのはどうなんだ。
一体僕は今、どういう状況に陥っているんだ。
これも夢なのか。それとも幻覚なのか。
それすらもわからない。混乱している。

でもわかっていることがひとつある。今僕は起きている場合じゃないんだ。
いち早くあの洞窟に戻り、もうひとつのうかんむりのところに行かなければ。

そこは、「宝」だ。
あの空と思われていた宝箱に、何かあるのかもしれない。

僕は遠藤との会話を早々に打ち切り、夢の洞窟へと……。

空の宝箱のところだ。
ここで薬を飲んでいる効果のパラグラフジャンプができる。
そしたら宝箱に食べられ、消化された。
さすが夢の中で見る幻覚だ。僕は骨だけになった。
なぜか左手薬指に指輪がはまっている。指輪には番号がついている。66だ。

これで、「25」の黒曜石と、「66」の指輪が手に入ったことになる。
そして洞窟には新展開はなかった。
そのまま進めば穴に落ちるし、どこをうろうろしても結局1に戻り、やがて目が覚めるのだ。
いやちょっと待て。今気づいたぞ。
「穴」だ!

パラグラフ13 穴

うかんむりじゃないか! 薬を飲んでいるとパラグラフジャンプができる!
この穴も、薬の効果で何かが変わるのか。

パラグラフジャンプ!

穴から無数の触手が伸びてきて、僕をつかむ。
そして引きずり込む。
うわーいやだー触手モノは趣味じゃないんだーーー。

そんな叫びを残し、そして、僕はベッドで目覚めた。

後日、「穴」は「うかんむり」ではなく「あなかんむり」と知った。
澤井本人が「うかんむり」と思い込んでいたからジャンプできたんだと思う。ここ、澤井の夢だしw

僕が最初に「穴」を見落としてたのは正しかったんだ!
……今さらとりつくろっても手遅れなのだったw

ベッドで目覚めた僕はまた、遠藤と会話しているところだった。
しかし少し違う。何か違う。
具体的にはパラグラフ番号が違う。
今まで話していたのは、パラグラフ31だった。
今起きたこの場所は、パラグラフ35だ。

僕が執筆した原稿を見せての会話。
出だしは同じだったが、その後が少しずれていく。

『澤井康夫はゲームブッく作家である。 熱狂的な狂信者もいる。 前にも 『嚢魔導士ちんけな忘年』という作品を刊行で続編が入院したのだ。』

白昼夢か、幻覚か。会話も地の文も少し壊れ気味になっている。
この壊れ方は、説明できるものではない。そのものを見てもらうしかない。

『実際のところ病状は天国だった。内臓病は回復の梅雨前線は突然の病で、この作家はメンタルへ落日は絶頂。ここ数日はハは葉ハ幻覚まで見始める始末。創作とは体力と精神力を削る作業暁仰凝デす。』

こんな感じだ。
そして選択肢がまたひどいことになっている。

・「君の能天気さには」→5293 6 1 7 9  0
・「少しひとりにしてくれないか」→38

ああ。選択肢まで壊れてしまった。
「君の能天気さには」ってセリフ全部言えてないし。行先も機能していない。
少しひとりにしてくれないか、を選ぶ。

その先はさらなる幻覚の世界だった。
もう、コピペもできない。
なぜなら、文字が幾重にも重なり、改行幅もなくなり、遠藤が何を言っているのかも意味不明になっていっているのだから。この雰囲気は、SAN値かパニック値が明らかに上昇してしまいそうな感じだ。やばみを感じる。

だが、錯乱の極みにあるはずの僕に、最後の遠藤のセリフだけ確かに刺さった。

「壁で7番目の素数を10番目から引け!!」

そう、聞こえたのだ。間違いない。
実はその前に聞こえた「utyuno法則が乱れr?」の方に強く反応してしまった僕なのだが。ネオエクスデスか。グランドクロスか。

もとい、本来はここで壁の汚れの謎が解けてパラグラフジャンプ!
壁の向こうの通路が現れ、その先へ進み、「25」の黒曜石が手に入るという流れだったのだ。
なるほどーう。

……ん?

僕はもう、この助言によらずパラグラフジャンプを実行し、黒曜石を手に入れているよな。

じゃあ、この展開で得られた情報では、新展開には進まないってことだよな。

……あれ?

行き詰まった!

次回、最初の行き詰まりに、ヒントをほんとに見ちゃう?


■登場人物
梧桐重枝 本作品の作者。
澤井康夫 ゲームブック作家。作者を自己投影したと思われる主人公。
遠藤 澤井康夫の担当編集。
僕 澤井の夢の中で洞窟をさまよう僕。僕は澤井康夫であり、プレイヤーのぜろでもある。

ゲームブックリプレイ【パラグラフジャンプを超えて】目次
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