『ブリング・ミー・ホーム 尋ね人』 2020年84作目 ☆☆☆☆ チネ・ラヴィータ
https://www.maxam.jp/bringmehome/
この映画は日本人にはわかりづらいと思います。
児童、子供に対する考え方、扱い方があまりにも違うからです。
「児童労働」
子供を働かせたところで労働力としてはたかが知れているのですが、子供を「労働力」としている所もあるのです。当然そんな理不尽な事をする輩ですから無賃金で労働環境は劣悪です。
「児童販売」
「労働力としての子供」を探している輩に「子供を売る」輩。「需要」があるから「供給」しているのです。
「販売目的の児童誘拐」
「売れる」から誘拐、さらってくるのです。
この3つ、「子供は働かせるもの」「子供は買うもの」「子供は売れるからさらってくる」が前提になっている映画です。
それと、「警察の汚職」。
不祥事だらけの神〇川県警や、ヤクザでしかない兵〇県警や〇岡県警が「まとも」に見える程に「警察の汚職」が酷い国もあるのです。
話自体は、子供が行方不明になった夫婦が懸命に我が子を探す話です。
夫は「いたずらの情報」で交通事故を起こし早々に死亡。
残された母親が一人で懸命に我が子を探します。
韓国ではどうも「子供の失踪」はよくあるらしく、韓国映画ではお馴染みのビラ配りをするのですが、これが早々にヒット。
怪しげな業者のところで「こき使われている子供」に若手の警察官がすぐに気づくのですが、汚職塗れの上司が握りつぶす。
それでも何とか母親に情報を伝えると、すぐに母親が駆けつける。
怪しげな業者に「息子を探しているんです」と伝えるも、怪しげな連中は知らぬ存ぜぬで冷たくあしらう。
「児童労働」は違法だし、「人さらいからもらった子供」なんてのは当然、犯罪行為なんだから隠すに決まってるんだけど、これが不快。
母親は必死に食い下がるも、無下にあしらう。
汚職警官も出てきて、さっさと帰れと追い払う。
この時点で「不快さ」が限界。
母親は忍び込んで我が子か確認しようとすると、今度は実力で排除される。
クズな連中はクズでしかない。
この母親がイ・ヨンエ。
久しぶりです。『親切なクムジャさん』以来のスクリーンです。
なので、クズな連中や汚職警官が邪険に扱い様を見て「クムジャさんにそんなことすると後で後悔するぞ」な思いで観ていたのですが、後半は正にそうでした。
映画的には「母は強し」なのですが、クムジャさんの本領発揮。
クズな連中と汚職警官に倍返し。
当然の報いなので、胸のすく思いです。
話としてはそこからまた一つ二つあるのですが、神様はちゃんと観てるんですね。
やはり「母は強し」です。
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