■「だしパック」は加熱しすぎてはダメ? 保育園で起きた奇怪な「ヒスタミン食中毒」
(AERA dot. - 11月23日 11:30)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=173&from=diary&id=6316641
この記事の致命的な問題。
それは、「だしパックが原因である」と言う前提を置いてしまったこと。
既に異論も出されているし、鰹だしの業界からも反論が出ている。
明らかにおかしい点は、油揚げのヒスタミン含量が最大で、だしパックの4倍、と言う点。
鰹節の煮すぎに問題があるなら、鉛節の煮物など、非常に危険な食べ物と言うことになる。
こうした食物中のヒスタミンは、食品中のタンパク質に含まれているアミノ酸、ヒスチジンが、ヒスタミンを生成する機能を持つ腐敗菌などによって、ヒスタミンに変えられたもの。
魚だけでなく、油揚げのタンパクも、ヒスチジンを含む。
また、ヒスタミンは、加熱して菌が死んでも残るが、加熱したことで増えるものではない。
これらの事実から推測すると……
油揚げの保存状態が悪く、ヒスタミン生成菌が付着、繁殖し、油揚げのタンパク質に含まれるヒスチジンをヒスタミンに変えた、と考えるのが、もっとも妥当だと考えられる。
「ヒスタミン中毒」=「魚の腐敗」と言う短絡的な思考に問題がある、と言えそうだ。
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