『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』 2020年77作目 ☆☆☆☆ MOVIX利府
http://violet-evergarden.jp/
以前、外伝が劇場公開されましたが、今作は「完結編」とも云うべき作品。
と云うか、完結してます。
涙しか出なかった…
フィルムの一コマ一コマに涙が落ちた…
どんな話なのか書くときりがないので書きません。
「知ってる人」が観る映画ですから。
と思ったのですが、それでは「知らない人」に不親切なので、大雑把な粗筋を。
舞台は架空の世界。
第一次世界大戦の頃のような世界で、自動車と自動二輪(バイク)はあるけれど、飛行機は無い(確か)。
電話が実用化されて間もなく、電報の方が主流。
主人公のヴァイオレットは孤児の少女。
少年兵(子供兵士)として戦争に投入されたが、激戦で両腕を失う。
その時に、直属の上司(少佐)が「愛してる」と一言のこして行方不明に…
終戦後は両腕に義手を付け、私設郵便会社で「手紙代筆業」に従事し、多彩な文才で多くの人の手紙を代筆しつつ、「愛」の意味を知る為に少佐を探す…
大雑把に云うとこんな感じで、20世紀初頭風の世界で手紙の代筆をしながら、思い人を探す女性の話です。
作中では電話が普及するを「私達の商売もあがったりね」と、目の敵にしているのですが、「手紙」に込めた思いは違う。
(今作では電話を褒めるシーンもありますが)
「絶対の安定感」の京都アニメーションの作品なので、放火事件の件もあり涙しか出ない。
現在と未来を同時に描く事で、あえて「現在の結末」をはっきりさせず、観る人の判断に任せているのもまた憎い演出です。
やっぱり京都アニメーションの作品は違う。
テレビ版や外伝で多くのエピソードが描かれていて、多くの人の「想い」を手紙に記していましたが、今作ではようやく、やっとヴァイオレットの番です。
常に沈着冷静なヴァイオレットがあんなにも感情的になるなんて…
ヴァイオレットはタイプライターで手紙を書いてるけど、ペンで書いていたらヴァイオレットの使うインクはきっと涙で出来ているに違いない。
手紙の読み手が涙でインクを滲ませるは、ヴァイオレットが依頼人の想いを込めて、涙の一滴一滴が手紙の一文字一文字になってるから。
ヴァイオレット、お幸せに。
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