恐らくもう使うことはないが、なかなか捨てられないものが2点、狭いアパートの室内に保管してある。1つは、30年ぐらい以前に買った「フルート」。何かフルートの音が美しい曲を聴いて、自分もできれば多少とも音が出せるようになって、当時、本当に好きだった韓国人女性に自慢したかった・・・たぶん、そんな事情だったのだろう。少し練習して、何か音らしきものが出せるかどうかという所で、そのままケースに入れて今日に至る。
もう一つは、「ロードバイク」。正確に言えば、中国製のロードバイクまがいの安物自転車。それでも一応はドロップハンドルで、各地へサイクリングに行こうと思ってネットの通販で買ったのが10年ほど前だった。シティサイクルとは違うので、練習を何度かしたのだが、脳内出血で倒れ、脊柱管狭窄がひどくなり、危なくて乗れなくなった。買い物に使うこともできず、そのままになっている。
本などは、たいてい古書ばかりなので、自分の思想や残りの人生の長さを考えて、もう立ち寄る余裕もないような本は、資源ごみでどんどんと捨てるのも惜しくはない。「フルート」も「ロードバイク」もだれかもらってくれる人を・・・などと余計なことを考えずに、ごみとして処分するのが一番良いことは分かっている。
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