これって詐欺なんかな、、、第六話。

米軍の将軍にジャンヌを帰国させるようお願いする前提として、彼女のフィアンセにさせられるという恐ろしい展開に
もはや全くついていけなくなったあたくしですが、そのせいか、混乱するまでもなくむしろ冷静に頭が回転していたのでやんす。

一連のジャンヌからのDMには彼女の主張が折り込まれてやんしたが、そこで彼女は、この話しがそもそも最初から嘘であることを自分自身で証明してしまう、決定的なミスを犯していることに気がついてしまったでやんすよ。

それは、

、、、

「一人残してきた息子のことも心配だ。」

、、、

？

、、、

息子？

、、、

そうなんでやんすよ。
一人娘が息子になっていたんでやんすよ。

な〜に〜、やっちまったな〜！！

もちろんDMは全て英文で送られてきます。あたくしの英語力は義務教育レベルでやんすから解読はなかなか骨が折れる作業でやんしたが、daughterとsonの違いくらいはbefore breakfastでございやすよ。なめてもらっちゃあ困りますわ。
そうそうだまされやしませんよ、ああた。

ええ、もちろん突っ込んでやりましたよ。

娘が息子になっているよ。
自分のお子さんなのにそこを間違えるのはどうなの？
最初から全部嘘だったんだね。

、、、

さてさてあちらさんの反応はというと、

、、、

「ミスタイピング」

、、、

、、、

あのね、daughterとsonは文字数も全然違うし、頭文字も合ってないんよ。ミスタイピングはなかろうよ、、、。
あの微笑ましい親子の写真も誰の写真やねん、
だいいち、絡んだことのない人間をフォローした理由が
「ジェントルマンだから。」
そして、軍人であるにも関わらず、
「死にたくねえから将軍にあたしを帰国させるようお前さんが頼んでくれよ、ダーリン。」
って、、、

、、、

、、、

こいつはアホか。

そこであたくしの頭は一つの答えを導きだしたんでございやす。それは、

こいつは 帰国させたるで 詐欺 だな。

と。

あたくしから将軍に
「マイハニーをアメリカへ帰国させておくれやす。」
とお願いしたら、その将軍はおそらく、
「お前いくら払えるんだ、安くねえぞコラ！」
ということなんだろうなあ。

、、、

ええ、ことさら激しく突っ込んでいきましたわ。
大空翼の敵陣突破ドリブルのように。
だまされてたまるかいっときたもんだ。

それでも、今まで会話そのものは楽しくやってきやしたし、あたくしも警戒していたとはいえ嘘をついて素性を隠していたので多少の罪悪感があるわけでやんして、怒りは抑えてやんわりと話を進める努力はしたでやんすよ。ええ。

ジャンヌさん、オイラから将軍にお願いはできんよ。
最初から全部嘘やったんやろ。
怒ってはいないけど本当のことを教えてくれ。
そうしてくれたら、友達付き合いは続けたいんよ。

、、、

返答は、

、、、

Please do not message for me again.

、、、

、、、


二人の恋は終わりましたww


最終回へ続く。