mixiユーザー(id:24746183)
2020年10月06日13:53
157 view
【注目】泥酔ひかウィズ変態ナンパ師エナ��
愛ミクの皆様、物語はご無沙汰です。
久々に書いてみようと思います。
ひかです。
皆様はご存知だろうか。
変態ナンパ師エナの存在を。
人が声かけた女性のおこぼれをもらうと言う、
邪道とも取れるナンパスタイル。
さぁ今回はどんなお話になる事やら。。
時は2020年。
あの頃の刺激を求めて、封印していた難破を解放した、ひか。
ここでまた奇跡的な巡り合わせに巻き込まれる。
博多の代表的な盛場、キャナルシティ博多。
現在はコロナの影響で、男女共に人混みはまばらだった。
フードコート的な場所を、色黒の猫背の男が、
ナンパのおこぼれを探して彷徨っていた。
名を、エナと言う。
若い男たちが、若い女性たちに声をかける。
エ「コロナの中、人がガクンと減りやがったなぁ。おこぼれももらえないよぉ。」
キャナルシティはエナにとって、最高のナンパスポットだった。
福岡には天神という街もあるが、エナはこの複合施設が気に入っている。
年齢層も幅広い。
それに、みんな遊びに来ているのだから、
解放的にもなり、話を聞いてもらえる確率は高かった。
先程、別の男が声をかけてシカトされた場面を、エナは見逃さなかった。
先程の女性2人組に食らいつくエナ。
エ「なぁお嬢さんたちよぉ。あんな下手くそなナンパされてもちっとも燃えないだろう？」
女A「。。。そうね。っていうか、
あんたは誰？」
エ「俺の名前かい？ハイエナのエナだよぉ。
残念な男に声をかけられた娘さんたちを癒すのが仕事さぁ。」
女B「ハイエナなんかについていかないよ。
解散、解散。」
エ「まぁそう言わずに、カラオケでもどうよ？
俺のおごりだよぉ。変な事はしないからなぁ。
2人の名前を聞かせてくれよなぁ」
女A「名前？別にいいけど。私はアスカ。
隣の子はトモミね。もういい？帰って。」
エ「そいつは残念だ。せっかくの思い出作り、
一生にあるかないかの濃厚な時間だぜ？
楽しくなかったら途中で帰っていいから、
カラオケに行こうぜぇ？」
ア「うーん。しつこいはねぇ。
おごりなのよね？カラオケだけよね？」
エ「それは約束するさぁ。人生一度きり。
楽しい思い出を作ろうぜぇ？」
ト「でも人数のバランスが取れてないわよ。
私たちばっかり歌うんじゃないの？」
エ「人数のこと言われたら、どうしようもないぜぇ。。分かった。1人俺が呼ぼう。
それでOKかい？」
ア「エナさんの友達？なんか怪しくない？」
エ「大丈夫だよぉ。俺とは正反対のタイプの男だから誠実だぜぇ？」
ト「じゃあ呼んでみてよ。それから決める。」
エ「分かったよ。じゃあ電話するなぁ。」
。。。。
ひかは前日のお酒がまだ抜けてなく、昼まで寝ていた。アルコールの匂いが口いっぱいに広がったまま。
ブルブルッ
ブルブルッ
以前何度も難破関係で共闘したエナからの電話だった。
まだ寝ておきたかったが、かけ直すのも面倒なので、電話に出た。
ひ「もしもしひかです。エナさん？
何の用事ですか？」
エ「ナンパした女が２人いてな？
人数の埋め合わせを願いたいのさぁ。
報酬はエビスビールのロング缶三本でどうよ？」
ひ「それは嬉しいなぁ。迎え酒ですけど。
昨日も飲んじゃってて。でも行きますよ。
キャナルシティですね？
かしこまりました。今からソッコーで準備をして行きます。」
エ「よろしく頼むなぁ。可愛い子2人を待たせるなよなぁ。」
ひ「はい。行きますよ。」
。。。。
エナはなんとかして2人の機嫌を保った。
エ「そんなわけで、男が1人来るからよぉ。
ここで待っていようぜ。場所は伝えた。」
ア「そうね。カラオケはお腹も空くから、
エナさんのおごりでディッパーダンのクレープ食べていようよ。」
エ「仕方ねえなぁ。これもおごりだからなぁ。
ドタキャンは許さないぜぇ？」
。。。。
ひかは光速でシャワーを浴びて、
俊速で着替えた。いざキャナルシティまでバスで行った。
ひ「あのエナさんのナンパが成功するなんて、珍しいな。2人とも美女でありますように。」
急いでバスに乗り込む。流れはエナに丸投げする事にした。
エビスビールの誘惑に乗っかったひかは、
後で後悔する事になる。
。。。。
ブルブルッ
ブルブルッ
エナのスマホが揺れ出した。
エ「おぉ、もう着いたのかよぉ。ひかにしては上出来だぜぇ。クレープにも限界があるよなぁ。」
ト「私は何時間でも待てるけど。クレープもカラオケもタダだよ？至れり尽くせりじゃん。」
3人でクレープを食べ終えて雑談している頃に、小柄なひかが現れた。
ひ「お待たせしました、お三方。ひかと言います。よろしくお願いします。」
ア「私はアスカ。隣の子はトモミね。
ひかくんって言うんだ。よろしくね。」
ひ「エナさん。とりあえずエビスビール三本もらって良いですか？もう買ってるんでしょ？」
エ「ひかも嗅覚が鋭いなぁ。さっき買っておいたんだよぉ。ほら、三本。」
ひ「おぉっ、これはたまらない。エビス様様だ。さっそくいただきます。」
ト「え？今この場で飲むの？ペース早くない？」
ひ「エビスビールは俺のガソリンです。
頭の回転が速くなります。大胆にもなる。」
エ「ひかの無敵モードに何度救われたかなぁ。
とにかくすごいんだよぉ。じゃあカラオケに行くかぁ。」
カラオケ屋に着くと、さっそくアスカが、
【マリーゴールド】
を歌う。
ひ「アスカさん、上手ですね。本人よりうまい。」
ア「褒めすぎよ。でもガンガン歌うからね。
次はトモミ。絢香の三日月歌って
」
エ「絢香かぁ。俺もあまり詳しくは無いが、
難しい歌だぞぉ。」
トモミさん、絶好調。
ひ「トモミさんもよく高い声出ますね。
俺も歌うぞ
その前に生ビール」
ア「さっき三本飲んだのにもう飲むの？
ザルだねぇ。まぁ、エナさんのおごりだからいいけどね。」
この日のひかは、体調が良く、何杯でもビールが入った。空気に飲まれ調子に乗りすぎたひかは、計20杯ビールの中ジャッキを飲む。
ひ「さ、さすがに飛ばしすぎたかな。
カラオケの音が取れない。眠いっす。
トイレに行きたい。行ってきます。」
部屋を出るひか。
気分はブチ上がっている。
体がついてこない。
トイレ。。。
ひ「ふぅ。いかん。俺とした事が飲みすぎた。
エナさんのおごりだから良いけど申し訳ないなぁ。」
ガチャン
トイレに大柄の男性がこれもまた酔ったまま入って来た。
どうやら大の方のようだ。
？「なぁ、兄ちゃん、この紙切れを405号室の連中に渡してきてくれないか？」
ひ「えぇ？いきなりの初対面でそれは無理ですよ。」
？「アンタなら出来る。随分酔ってるようじゃあ無いか。俺はトイレしたら帰るからよ。
頼んだぞ。」
いきなりの展開で状況を把握できてないひか。
どうやらこの大男、ナンパでカラオケ屋に来たものの、極秘で帰らないといけないらしい。
軽く犯罪の香りがする。
ひ「お兄さん、お名前は？俺はひかと申します。
お兄さんの言う通り、ベロンベロンに酔ってます。405号室の誰に渡せばいいですか？」
リ「リキマルって名だ。よろしくな。
これ、前払いの報酬な。」
いきなりひかに、1万円を渡すリキマル。
ひ「こんなにもらいすぎですよ。報酬はいりませんから。」
リ「いいんだ。あのグループから抜けられるならそれで。1万円はデカいよな？それなりのリスクがあるからな。頼んだぞ。トイレ、トイレ。」
ひかは厄介な事に首を突っ込んだことを後悔した。
でも引き受けたからにはこなさなければ。
405号室に向かう。
ノックをしてサラリと入る。
ひ「あのぉ、リキマルさんにこのメモ紙を渡すように言われたんですが。」
？「君は誰だね。せっかく盛り上がっているところをリキマルのやつ。ドロンだな。」
ひ「ひかと言います。よろしくお願いします。
お兄さんのお名前は？」
ワ「ワニブチだよ。金貸し屋やってる。
ひかくんもどうかね？」
ひ「いえいえ、俺は間に合ってますから。」
ワニブチ。どこかで聞いた名前だと思ったら、
エナさんに高額融資してる金融業者だ。
ワニブチさんを避けるのがエナさんの言動力だったはず。これはえらいことに巻き込まれた。
ひ「ところでこのメモ用紙、渡すだけでいいんですよね？」
ワニブチは女性3人とカラオケを楽しんでいたが、メモ用紙の件はさりげなく極秘らしい。
ワ「全額一斉返金か。にしてもリキマルは、
トイレから出てこないなぁ。やっぱりドロンかなぁ。こちらとしては痛いんだけどね。」
ひ「そろそろ俺も自分の部屋に戻ります。」
ワ「何号室なんだい？」
ひ「305号室です。トイレが無かったので上がってきました。それでは失礼します。」
ここでエナさんとワニブチさんが鉢合わせってのが1番困るな。
階が違うから大丈夫だろう。
。。。。
305号室に戻ると、またもやアスカさんが、
【トリセツ】
を歌っていた。
キュンとしながら歌を聞く。
でもベロンベロン。メモは渡したよな。
リキマルさんは帰ったのだろうか。
全額一斉返金とか言ってたな。
メモで伝えるのが精一杯だったんだろう。
ワニブチさん、見た目怖いもの。何をするか分からない狂気を感じる。
ひ「エナさん、一つ貴重な情報が。」
エ「なんだよぉ、楽しんでるのに。」
ひ「四階の405号室にワニブチさんがいました。女性数人とカラオケを楽しんでました。」
エ「マジかよぉ。今は絶対に会いたく無いぜぇ。奢ってるところなんか見られたらまずいよぉ。帰るかぁ。ひかよ、あとは任せた。」
リキマルに続き、エナまでドロンするつもりだ。
女性2人はテンション高めで盛り上がってる。
エナさんのおごりなのに、エナさんに帰られては困る。
さらにはワニブチさんが305号室に様子を見にくる可能性もある。
エナさんにはお金を預かり、ひかが払う事になった。
ひかは、頭の中が混乱中だ。ただでさえ泥酔しているのに、問題が出てきた。
メモの内容、読めば良かった。
このカラオケ屋さんからは出る事が賢明。
ひ「さぁさぁ、お開きですよ
俺も体が持ちません。ベロンベロンに酔ってます。また遊びたいからラインを交換しよう。」
ア「せっかくここからだったのにぃ。ま、
おごりだから仕方ないよね。
楽しかったよ、ありがとう。」
そこに嫌な予感的中で、ワニブチが305号室に視察に来た。
ワ「エナくん、久しぶり。早く今月分のお金返してよ。こちらも仕事だからね。」
エ「ワ、ワニブチさん
もう少し待ってください。必ず返しますからぁ。お願いします。」
ワ「借金地獄なのにどこにカラオケに行くお金があるのかな？」
ひかは、エナからお金を預かったあとだったので、ひかが上がる事に変更した。
ひ「ワニブチさん、ここは俺の奢りです。
エナさんは無一文。本当にお金が無いんです。
許してもらえませんか？」
ベロンベロンの意識の中、かろうじて出せる交渉を行った。
ワ「そうだねぇ。ひかくんの奢りだったんだ。
リッチだねぇ。じゃあここでゲームをしよう。」
ひ「ゲーム？なんですか内容は？」
ワ「ナンパだよ。どちらが綺麗な女性と写メを撮ってこれるか。またはLINEを聞き出せるか。LINEは2ポイント、写メは1ポイント。
さぁ今から3時間。キャナルシティ内の全てのスポットで。またここに集合ね。
用意、ドン
」
ワニブチさんは、相方を1人呼んだ。
カイエダというナンパ師と組んだ。
これで2対2。
女性の皆様には解散令を発令。
解散しました。
ひ「エナさん。このバトル負けたら痛い目にあいますよ。数をこなさなければ。」
エ「ひかよぉ。お前の無敵モードに期待してるんだよぉ。頼むから力を発揮してくれ。」
ひ「それがですね、エナさん。無敵モード通り越してベロンベロンなんです。ふらつく。
頭も回りません。すみません。」
エ「20杯は飲み過ぎだぜ、ひかぁ。
俺がなんとかするしか無いなぁ。
フードコートから攻めるぜぇ。」
飲食店は出入りが激しいので、次から次に声をかけられる。
エナさんが頑張って何人にも声をかけたが、
反応はイマイチ。
ひかはついて行くので精一杯。
今までで最大のピンチだ。
エナのおこぼれナンパは、先に声をかけている連中が必要。
その連中が去った後、追い討ちで声をかける。
さっそくエナが道行く美女2人を発見。
ひ「俺が声かけてみますね。チグハグな所はカバーしてくださいね。」
エ「おうよ。フォローなら任せろよぉ。」
ひ「お姉様方、こんにちは。いかにもこれから帰るだけって感じの様子ですね。。」
普段ならどんどん出てくるアドリブが、
脳と口が麻痺して話せない。
エ「おうおう、お姉さん方にお願いがありまして。今、写メを一緒に撮ってくれる美しい女性を探しててよぉ。アンタらなら十分綺麗だ。
なんならラインの交換でもいかが？」
女A「はぁ？いきなり写メとかキモいし。
ラインなんて持っての他。次行って
」
エ「そうかい、邪魔したなぁ。気をつけて帰りなぁ。」
ひ「今のは仕方ないですよね。急いでましたもん。はぁ。頭も痛い。」
エ「大丈夫かよぉ？俺が頑張るしか無いかぁ。
次行こうぜぇ。」
。。。。
ワニブチとカイエダは服飾コーナーを回っていた。
カ「ワニブチさん。俺らなら楽勝っすよ。
番号聞かないんだもの。写メかラインだもの。」
ワ「まぁね。こちとら秘策があるからねぇ。」
カ「秘策？何すかそれ？」
ワ「インターネットの深夜番組を撮影してるテイでカメラ回してたら、写メくらいは撮らせていただけるでしょう。行くよ。」
決してルール違反では無い。
戦略の一つだった。
カ「なるほど。それなら抵抗なく声がかけられますね。行きましょう。」
。。。。
エ「ひかよぉ。早く復活できねぇか？
このままじゃあ流れが掴めないぜ。」
ひ「すみませんエナさん。まだ時間かかりそうです。とりあえず声かけを続けなければ。」
。。。。
果たして2人はワニブチタッグに勝てるのか？
続編はまた後日。
皆様のハッピーを願います。
またお会いしましょう。
ではでは、最幸の日々を
3
0
ログインしてコメントを確認・投稿する