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2020年10月06日06:22

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離島ツアーに行ってきましたー2


礼文島のガイドさん(また別の人)が教えてくれたのは、ペリー提督が日本を訪れる5年も前に、日本に興味があり、好きというアメリカ人の若者が密入国し、逮捕され、長崎まで犯罪者として護送され、しかし彼の柔和で温厚な人柄に周囲が感化され、結局、彼の夢だった(日本人に英語を教えたい)という希望が実現し、結局彼はアメリカに送り帰されたけど、ペリーが来た時に活躍した通詞(通訳)二人は、彼が教えた人たちだった、という。小説にもなっているらしいが、題名わすれました。とにかく、ガイドの人たちも、添乗員さんも、滞在したホテルも、コロナによる苦しい日々から、ようやく光が見えてきた、という感じで、皆さん、全力投球でツアーの参加者たちにサービスしようとする熱意が伝わってきて、楽しむ我々は、どこか、申し訳ない気もする旅でした。

 二泊三日7食付きという歌い文句の旅でしたが、全部和食という贅沢が忘れられません。刺身最高、煮物最高、焼き物最高の素晴らしい食事でした。恐らく、稚内、礼文島、利尻島ならではの贅沢だったのでしょう。
 我々も例のGOTOの恩恵を受けたのですが、旅三日目の札幌への帰り道、ガイドさんが「今稚内に向かうバスとすれ違った」、また「今稚内に・・・」、「また稚内に」と、礼文、利尻に向かう本州、恐らく東京周辺からの、空港経由のツアー客が、続々と押し寄せている感があり、少々複雑な気持ちになりました。
 離島で生きる人々も、さぞ不安な思いでロックダウンの日々を過ごしたと思うと、旅に「行くな、行くな」という、以前は僕自身もそうでしたが、言葉にためらいも感じる体験でした。

 礼文島では、荒涼とした景色と風の強さと、保護されたアシカの子供の可愛さが印象的だったし、利尻島は自然と樹々に溢れ、礼文とは正反対の緑の豊かさ、利尻富士の見事に惚れました。出来れば、来年の夏頃に、もう一度旅に行きたいと思わせるほど魅了されて、お土産も一杯買って帰る旅でした。
 バス、船、ホテルも最高度のコロナ対策を講じており、無事に何事もなく帰宅できたのは幸いでした。
 少し蛇足ですが、これらの離島航路にも自衛官の姿があり、国防の強化を感じました。じわじわ軍国化が進んでいるなと・・・。

帰りのバスでは歌うが如く語るが如く、己の言葉に酔うが如く、名調子のガイドさんが、横綱大鵬の家族の物語、とくに生き別れとなったロシア人の父親のと、家族を連れ帰ったお母さんの、そして父親に結局会えず仕舞いになった大鵬の悲しい物語を、時には涙声で語り、すっかり洗脳されました。海外から引き揚げてきた無数の人々、家族の物語の一つでしょうが、残酷で悲しかったです。でも勉強になりました。
 
 瞼の奥に焼き付いた礼文、利尻を思いながら・・・。   ジャー・ヒロ

2020年10月4日 札幌にて


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