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2020年09月26日08:06

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GMの必殺技・固有技(ふぃあ通2019年9月の「鈴吹太郎のGM講座」まとめ)

FEARが毎月配信しているWEBラジオ「ふぃあ通」(http://www.fear.co.jp/radio/fearradio.htm)に「鈴吹太郎のGM講座」というコーナーがある。
鈴吹社長が講師となり、きくたけ先生やゲストの方を交えてGM講座をするコーナーだ。

今回は「GMの必殺技」。
アリアロッドの遠藤先生をゲストに迎えて、ここぞというときの必殺技。
または自分しかできないような固有技を紹介。

まず最初はお便りから。

お便り「使う技も時代とともに変わってきた。昔は『ここぞというときのオープンダイス』をよく使っていた」
お便り「今は『あと一撃でPCが死んでしまう場合などに、PLにダメージダイスをふってもらう』を使っている」
きくたけ先生「やや懐かしい系の技ですね」
社長「今はオープンダイスは普通になっちゃったからねぇ」
久保田先生「昔はマスタースクリーンの裏で振るのが当たり前でしたからね」
社長「俺はこういう類のテクニックを一切持ってないんだよ。ダイス振らないから(一同笑)」
社長「わたしが得意なゲームはダイスを振らないので(笑)」


お便り2「題名『メタモルフォーゼ!』」
きくたけ先生「名前があるんかい!(笑)」
お便り2「登場した男性NPCがPCに不評だったときに使う。そのNPCを美少女NPCに変身させることによって、PCたちがとても親切になります」
きくたけ先生「ほんとかよ?!(笑) いや、ロジックはわかるけどね?」
社長「変身はあれだけど、これに似たテクニックは俺も使いますね」
社長「つまり『美少女に変身します』って言った瞬間に『このNPCは重要です』ってサインを言下に伝えてるわけなんですよね」
社長「だから美少女に限らないんだけれど、変身という理不尽なことが起こることでPLに『このNPCは無視しちゃいけないんだ』って伝わると思います」
社長「ただ結構開き直った、ぶっちゃけた必殺技ですね(笑)」
遠藤先生「一歩間違えるとギャグ調になっちゃいますね(笑)」
きくたけ先生「扱いを間違えなければ強力な必殺技になりますね」


きくたけ先生「あるんだけど、夢が壊れるから今まで言わなかったやつがある」
きくたけ先生「俺のゲームってダイス振る回数が多くて、比較的俺はダイス目悪い性質だって思われてるんだけど」
きくたけ先生「この戦闘で分岐点になりそうなポイントで、必ず『ここで俺はクリティカルを出す、絶対に!』とか『ここでPCの攻撃を回避して反撃が始まる!』とか宣言してからダイスを振る」
きくたけ先生「もし本当にクリティカルしたら『すげー!』と盛り上がる」
きくたけ先生「逆にファンブルしたら『おいしい!』になる。つまり、どっちにしても面白い」
遠藤先生「ダイス目が普通だったら?」
きくたけ先生「それはそれで『ネタにならねえじゃねえか!』とフォロー入れる(笑)」
きくたけ先生「確率的にほぼ半分以上の感覚で、面白く盛り上がる」
きくたけ先生「これをやることによって、後で伝説になるんですよ。『あのとき菊池さんは本当にクリティカルを出した』とか『あそこでファンブルするなんて、本当にリプレイと一緒で面白い』となって思い出にもなる」
社長「菊池さん、そういう技本当に上手いですよね」
社長「俺が一番最初に菊池さんから教わったのは、やられたときに『うわー、やられた! 悔しい!』みたいに大騒ぎするっていうのを教わりましたもん」
きくたけ先生「セッションの主人公はPLですからね」
社長「つい戦闘のときって、GMも本気になってPLをやっつけようとしちゃうじゃないですか。でも、やられたときに騒ぐとPLがにこにこしてくれるんですよね」
社長「最初の頃、俺はそういうことできなくて、本当にすごいなぁと思ってた」
きくたけ先生「俺が無意識にやってることを社長が指摘してくれて、それをゲーム化できてるんで、感謝してます(笑)」
社長「必殺技すごいなぁ」
きくたけ先生「でもあんまり知られちゃうと冷めちゃうかもしれない(笑)」
えまさん「ここだけの話、ですね(笑)」


遠藤先生「きくたけ先生のリプレイによく参加させてもらってるので、それを真似てるところが多いですね」
遠藤先生「GM側でやってるときにクリティカルして喜ぶとやっぱりPL側は悔しい」
遠藤先生「逆にファンブルしたときにPLに悪態つくような悔しがり方しちゃうと、PL側も腐ってしまう」
遠藤先生「だから、エンターテイメントとしてとらえて、PLがどうやったら喜ぶかをPL視点で考えてリアクションする、っていうのは学ばせてもらってます」
社長「ゆーらさんのエピソードとして、必殺技じゃないかもだけど」
社長「きくたけ先生のセッションは、すごい時間かかる。1回のセッション2日に分けたりする」
社長「俺も、本気でやるとやっぱり12時間ぐらいかかる」
社長「ゆーらさんは、晩御飯食べて帰ろうってスケジュール組んでおくと、必ずその時間の中でセッションを終わらせる。オーバーしたこと1回もない!」
きくたけ先生「優等生か?!(笑)」
えまさん「それはすごい! やっぱりテクニックですよね」
遠藤先生「セッション後のご飯とかでPLさんが『こういうことやりたかった』『こうなったら面白い』ってのを心の中のメモ帳にメモしといて、次回セッションで使ったりはよくするけど(笑)」
遠藤先生「それはある意味必殺技かもしれないけど(笑)」


社長「俺の必殺技は、本当に必殺ですよ」
社長「全部、本当に、どうしようもなくなったとき、『本当のことを打ち明ける』」
遠藤先生「いわゆる『ぶっちゃける』ですね(笑)」
社長「そう言うとわかりやすい(笑)。ちなみに、仕事でやってるリプレイとかイベントとかのセッションのときは基本的にしない」
社長「時間がないので申し訳ないけど、最後の戦闘ここから神業だけで終わらせてください、とか」
きくたけ先生「意外にぶっちゃけた方が進行スムーズだったり面白かったりするんですよね」
社長「当然なんだけど、GMに頼まれて嫌だって言う人はいないんですよ」

社長「ただ、やっぱりこれは本当に最後の必殺技なんだけど、ここ1年ぐらいのプライベートセッションで2回もやってしまって反省してる必殺技があって、、、」
社長「『わかりました。そこまで言うなら、ここでセッションを中断して終わりにしましょう』と」
えまさん「お、おお、、、」
遠藤先生「それはなかなか言わない、言えないですよ(笑)」
社長「結構PLって、先に進まない理由を見つけるのうまいんですよ。PLの信条がこうだから、こうなるとそれならここから先には進めない、みたいな」
社長「そう言われてしまったら、俺もそこから先には行けないので『そうですか。じゃあ、すいません。今日のセッションはこれでおしまいにしましょう』ということに」
きくたけ先生「それは年2回もあるのはなんかシナリオ上に問題があるんじゃ(笑)」
社長「そう、その通りで。同じシナリオだったんだけど、はまるポイントがあって、そこにPLさんが入っていっちゃうのを見逃してしまった」
社長「そのポイントに入ってしまったPLが、頑として動かなくなってしまった」
社長「あとちょっと昔の話だけど、作家の先生が『俺のPCは絶対にここで考えを曲げられない』と言って、もう1人が『俺もそこの考えは変えられない』と言い出しちゃって(笑)」
きくたけ先生「それはある(笑)」
社長「それはそれで面白かったんだけどね(笑)」
きくたけ先生「本当に緊急事態のときの手段ですね」
社長「普通は使わないほうがいいですね(笑)。PLの考えを尊重して、どうしてもその選択を止められない変えられない時に使うしかないこともある」
きくたけ先生「俺だったら、『どうやったら進めるかな?』ってぶっちゃけてみんなで相談するかなぁ」
社長「それをやった結果、にっちもさっちもいかなくなっちゃうこともあるんだよね(笑)」
社長「本当の最終奥義。使ったら自分も死ぬ(笑)」


次回のお題
社長「3回ぐらいに分けて、もう少し具体的なGMのTIPS的なもの、細かいテクニック、明日から使えるGMテクニックを」
社長「実はお便りで、こういうときどうしたらいいですか?っていうのも来てるので、そういうのに応えていきたいと思います」



はい、まとめは以上かな。
聞いててすごい面白い回でした(笑)。
フィロスも、TRPGの初期にきくたけリプレイが面白くて読み漁ってたので、やられたときにオーバーリアクションするのは真似してるなぁ。
オーバーというか、引かれない程度に真面目に悔しがるというか。
GM側が本気で真面目にゲームやることでPLさんの空気も変わると思うんですよねー。

ちなみに、フィロスの必殺技、、、というほどでもないかもだけど固有技としては多分これ。
『いじりやすい、のっとりやすいNPC』
かなり最近まで自覚してなかったんだけど、参加してくれたPLさんからの感想でよく聞いてて「あー、そうか」と自覚したもの。
主にキャンペーンの話。
味方NPCでもいるけど、どっちかというと盛り上がるのは敵側でたまにPCの味方にもなるようなトリックスター的な立場のNPCが多い。
重要なのは『物語の進行上、よく考えるといてもいなくてもいいNPC』ということ。
ミドルの中ボスだったり、重要な情報を持ってきたりするんだけど、実は全体からよく見ると他のNPCでも代替が効く。
だからこそ、PC側に合わせて台詞を自由に変えてロールプレイしやすかったり、
PLが悪乗りしてのっとっても、それを採用してシナリオに合わせて変えていける。
結果的にGMとPLが一緒に作り上げたキャラクターみたいになって愛されるNPCになるのよね。

意識して出すこともあるし、無意識に出したNPCが便利で使ってるうちにこうなってくこともある。
フィロスのシナリオのNPCは基本的に役割が固定されてる中で、そういう自由なNPCがたまにいると目立つのかもしれない(笑)。

フィロスの仲間たちにも
『七色のロールプレイ』とか
『奇想天外なギミック』とか
『奇天烈なネーミングセンス』とか
必殺技を持ってる人はたくさんいるので、何か機会があったら紹介するのも面白いかもですねー(笑)。


さて、次回はより具体的で真似しやすいGMテクニック、とのこと。
フィロスも使ってるテクニックも出てくるかな?
楽しみですね!
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