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2020年09月25日00:00

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古のアスリートたち

今年の年末に【十大ニュース】を挙げてみたら、
間違いなくトップを争うはずであった『東京オリンピック開催!』というのが、
『まさかの東京オリンピック延期!』に変わってしまったのは、
ありえないくらい衝撃的でしたよね。


来年には無事に開催できる事を祈るばかりですが、
オリンピックだけではなく、小中学校の運動会も、
軒並み中止や延期に追い込まれてますよね。


二〇〇〇年以降、【体育の日】は十月の第二月曜日となってますが、
それ以前は十月十日と定められていたわけです。
これは一九六四年に行われた前回の
東京オリンピックの開会式が十月十日だった事を記念して、
この日を国民の祝日としたからですね。


その影響で、小・中・高等学校などの運動会は秋に行われる事が多かったんですが、
近年では秋の台風など、気候の影響を考慮し、
五月頃に行われる事が増えてきてますよね。


そんな運動会が日本で最初に行われたのは、一八七四年・明治七年なんですね。
場所は当時、東京の築地にあった海軍兵学校の寮で、
所属する十代〜二十代の本科・予科の生徒が中心となって行われたんですね。


当時は【運動会】に該当する日本語がなかったため、
日本初の運動会には【競闘遊戯会(きょうとうゆうぎかい)】という
物々しい名前がつけらたんですね。
何か高貴な感じがしますよね。
競技の合間に社交ダンスとかしてそうですよね。
その時に行われた競技も、イベント名に負けぬ仰々しい競技名が付けられていたんですね。


【燕子学飛(つばめのとびならい)】なんという競技は【三百ヤード走】の事でして、
メートルに直すと【二七十四メートル走】という、ちょっと中途半端な距離ですね。


同じく【老狸打礫(ふるだぬきのつぶてうち)】というのは【ボールの遠投】でして、
何で【ふるだぬき】なのかがよく判りませんよね。


【棒高跳び】の事は【蜻蛉飜風(とんぼのかざがえり)】、【競歩】は【野鶴出籠(かごのにげづる)】、
【おんぶ競争】は 【乳猿避猟(こもちざるのかけぬけ)】と表記されたそうで、
説明してもらわなければ昔話のタイトルか、
忍者が使う忍術か何かとでも思ってしまいますよね。
案外、昭和のヤンキーだったら読めるかもしれませんね・・・
愛羅武勇(アイラブユー)とか書いてたくらいですから。


「えっ、何、最初の運動会には【棒高跳び】があったの?凄いね」
「そう、棒高跳びなんて、なかなか【ハードル】が高いだろ」
中には【須浦汲潮(すうらのしおくみ)】という、
頭の上に水を入れた桶を乗せて五十ヤードを走る競争という、
競技自体が意味不明なものもあったようで、一度見てみたかったですよね。


ちなみに、この運動会のトリを飾った競技は
【中原逐鹿(もろこしのしかおい)】という競技で、響きは他の競技と同じく優雅ですが、
これは当時イギリスの祭りなどでよく行われていた、
子豚を捕まえる【豚追い競争】だったのだそうでして・・・
グラウンドを子豚が駆け回る様子を想像すると、ワクワク感が半端ないですよね。


微笑亭さん太

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