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2020年09月24日11:23

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人新世の「資本論」

人新世の「資本論」、斎藤 幸平著を読む。

人新世(ひとしんせい)は、人間の活動の痕跡が、地球の表面を覆いつくした年代という意味です。ノーベル化学賞受賞のパウル・クルッツェンが言い出したそうです。

気候変動や格差の拡大を解決し、持続可能な社会を築くには、資本主義そのものをやめるべきという主張です。
目指す社会システムは、脱成長コミュニズムだというのです。共産主義という言葉を使わなかったのは、ソ連型の専制的な共産主義とは違うという意図だと思います。このコミュニズムの担い手は、あくまで協同組合や市民なのです。また科学技術の発展を否定しているわけではありません。それらの技術はGAFAのような巨大資本の手で独占されるべきでないのです。

スペインのバルセロナは気候非常事態宣言を出してさまざまな取り組みをしているそうです。例えば、自動車は市街地では時速30キロに速度を制限するとか、国内線を廃止するなどの目標を掲げています。本来なら、東京都も気候非常事態宣言を出すべきなのです。

翻って日本では、成長戦略とやらに固執し、代替エネルギーには後ろ向き、あくまで経済成長を目指すエコノミックアニマルのままです。菅首相が、これからは「脱成長コミュニズム」を目指します、と言うことはなさそうです。


ところで、大阪都構想に対する住民投票、ほんとにやるのかな。大阪都構想と言っても大坂都ができるわけでもないのに、なんだかミスリーディングのように思えます。東京都のように繁栄しますという願いが込められているのでしょうか。正確に言えば、大阪市分割構想です。




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