久々に映画館で映画を観た、コロナ禍以降初であった。
その前は3月の中旬だったか。どうしても観たくて、波瑠さんと成田凌くん主演の「弥生3月」
を観に行った。
当然の如く(と主観ながら断言)成田凌くんは波瑠ちゃんの幼なじみで大切な男性の方が自然で合っている。苦悩する父親役も若いのに見事に演じていた。
成田凌くんの隣にはやっぱり女優さんが似合う。
今回、彼はあの同性愛のお話「窮鼠はチーズの夢を見る」のゲイ役に抜擢された。行定勲監督は「世界の中心で、愛を叫ぶ」、「ナタラージュ」で有名な監督だけれど、実はどちらもちゃんと観てはいなかった。
冒頭、いきなり成田凌演じる今ケ瀬と恭一役(今ケ瀬がずっと好意を寄せる先輩)の大倉忠義との深いキスから始まるのだけれど、そのシーンが長いなぁ〜、思わず目をつぶってしまった。
有り得ないよ。だって今ケ瀬はゲイだけれど、大伴恭一先輩はそうじゃないのに普通あんなにキス出来る?あれ?原作はどうだった?水城せとなの漫画なのだけれど、コミックは最近読み返してはいなかった。
それ以降もそういうシーンの多いこと。
それよりも。
何故今ケ瀬はそれほどまでに大伴先輩を好きになったのか。大伴恭一は最後、何故付き合っていた女性よりも今ケ瀬を選ぶのか。
心情を台詞で表さないのがあの監督のやり方なのか、多分そうだ。
ずるい監督だ、実に。
そして、やはりこのお話は現実的ではないよ。
そう書くと全てのゲイの方々から抗議が来るかな。
でも、私が女性だから、そう思ってしまう。
映画には少しのリアルは求めなくて良いか、否。
もう30年も前だけれど、銀座のシネスイッチで会社の女性の先輩とイギリスの同性愛の映画「モーリス」を観賞したときの先輩の言葉をふいに思い出していた。
「あれって女性の存在を馬鹿にしているよね」
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