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2020年09月12日00:02

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日立とアイアンシールブックのおぼえがき。

すっかりメタボ体型になってしまった私は、毎年この時期に腹部超音波検査を受けることになっている。
それで、今年も検査の予約を取り、その日の仕事については休暇をもらった。
ただ、この検査自体は1時間もかからずに終わる。
もらった有給休暇はまる1日。
残りの時間をどうしよう、と考えたところで、ふと、この春にJR常磐線が全線復旧したことを思い出した。
それなら、復活した特急ひたち号に、始発駅から終着駅まで乗り通してみようではないか。
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それと。
この夏、「鉄印帳」というものが売り出された。
https://www.yomiuri-ryokou.co.jp/kokunai/tetsuincho/
寺社めぐりの「御朱印帳」のローカル私鉄版、といえばわかりやすいだろうか。
国鉄改革や整備新幹線開業で国鉄(JR)路線としては廃止になった鉄道線の経営を引き継いだ、第三セクター鉄道事業体40社の、御朱印ならぬ「鉄印」を集めて回る、というもの。

この「鉄印帳」、原則として、参加しているローカル私鉄の駅まで行かないと入手できない。
そして、参加事業体の中に「阿武隈急行」があるのを見つけた私。

阿武隈急行電鉄。
一昨年、私に断りもなくこの世界から旅立ってしまいやがった畏友(ここでは仮に「TTT」と呼ぶことにしよう)が、30年ほど前の一時期、この阿武隈急行の沿線である宮城県角田市に住んでいた。
私はたまに、東北新幹線と阿武隈急行線とを乗り継いで、奴のアパートに泊まりがけで遊びに行ったものだ。
そして、奴は、私と同程度には鉄道ファンだった。
だとしたら、阿武隈急行の角田駅で「鉄印帳」を購入して、その鉄印帳と一緒に全国のローカル私鉄を回ることができたら。
多少は、奴と一緒に出かけている気分を味わえる・・・・いや、そんなことはあり得ない。
ともかく、奴のことを想って、どうせなら角田駅で鉄印帳を購入したいと考えた。

そんなわけで、
(1)9月9日(水)の午前中に腹部超音波検査を受検
(2)昼過ぎに品川駅を出る「ひたち13号」仙台駅行きに乗車
(3)角田駅に行き、「鉄印帳」と阿武隈急行の「鉄印」とを入手
(4)新幹線にて帰宅
という、ちょっとハードなスケジュールを立ててみた。
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【ムルギーカレー】
超音波検査を受け終えてから、まだ時間があるので、久しぶりに渋谷・百軒店の「インドカレー・ムルギー」へ行ってみた。
http://www.murugi.net/
約35年前、ここのカレーライスを食べた経験が、私がカレー食べ歩きを始めたきっかけのひとつになっている。
数年ぶりの訪問だけど、店の雰囲気は変わらない。
「玉子入りムルギーカレー・大盛り・大辛」をいただいた。
「大辛」にしたからだろうか、カレーのお味が、以前よりも少しとんがっているような気がした。
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【ひたち13号】(品川1245-1726仙台)
渋谷駅から品川駅へと移動。
品川駅に着いたのは12:10頃で、当然のことながら、我が乗るべきひたち号の車両はまだ入線していない。
品川駅の改札内コンコースにベンチなどは見あたらない。
仕方がないので、駅ナカのお店を見て回りながら時間をつぶした。

12:30頃になってホームに降りてみると、ちょうど列車が入線して、車内整備をしているところ。
程なくして扉が開いたので、乗り込んだ。
ひたち号はわりと新しい車両(E657系)で、各座席にコンセントが有るのがありがたい。
早速、スマホをつないで充電。
たいていの車両ではコンセントは足下にあるのだけど、このひたち号の車両ではコンセントがひじ掛けの先端に設置されている。
おかげで、かがみ込むことなくスマホを接続できるのが、ありがたい。

いつものとおり、ぼーっと車窓を眺めながら運ばれていく。
常磐線でも上野駅から水戸駅までの区間は、これまでに何度も通ったことがあり、取り立てて目新しい気分でもない。
せいぜい、かつての佐貫駅が龍ケ崎市駅になったのが、目新しいくらいだろうか。

勝田駅を出たあたりで、車内の座席上ランプをざっと見渡してみる。
(この車両では、各座席が空いているかどうかを座席上のランプで判別できるのだ。)
4割くらいの座席が、指定券発売済みとなっているみたい。
コロナ禍のこの時期の平日昼間の列車で、約4割の座席が売れているというのは、結構な好成績ではなかろうか。

富岡駅−浪江駅の区間が、常磐線のうち最後まで残っていた不通区間。
16:01 双葉駅
駅の前、白い文字で番号を付された大きな黒い袋に入った何かが、整然と並んでいる。
あれはもしかして、除染によって発生した低レベル廃棄物だろうか。
でも、そんなもの、駅前に無造作に積んでおくのかな。
16:05 浪江駅
駅周辺には、建築工事中の家屋がチラホラ見える。
そのまわりの、本来は田圃なのであろう土地は、6〜7割が休耕状態のように見える。
この時期、列車に乗っているとたいていの車窓は青々とした稲穂でいっぱいで、やはり我が国は瑞穂の国なのだと思うことが多いのだけど。
だから、ちょっと、この休耕田?の多い景色は、悲しい。
もちろん、通りすがりの余所者には、この休耕田?の多さが例の原発事故に起因するのかどうかは、わからないけど。
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【東北本線&阿武隈急行線】(仙台1749-1816槻木1820-1834角田)(角田1850-1904槻木1906-1933仙台)
仙台駅にて、阿武隈急行角田駅までの連絡乗車券を購入。
東北本線の上り列車に乗り、「槻木」駅で阿武隈急行線の始発電車に乗り換え。

角田駅。
この駅の建物内は、30年ほど前はもっと広々としていたような気がするのだけど、私の記憶違いだろうか。
もっとも、私が覚えている駅舎内には、今あるような観光物産センターだの「コミュニティプラザ」だのそういうものらしき窓口はなかった。
(あとで調べてみたら、角田駅の駅舎は1998年に建て替えられたとのこと)

現在、阿武隈急行は2019年台風19号による被害で丸森駅−富野駅の区間が不通になっている。
来月には全線復旧が見込まれているらしい。
復旧したら、もう少し明るい時間帯に角田駅を再訪したいものだ。

自動券売機で仙台駅までの連絡乗車券を購入した後、その乗車券を添えて、窓口にて鉄印帳購入を申し込む。
乗車券を添えたのは、「鉄印」をもらうには当該鉄道の乗車券を提示する必要があるから。
しかし。
無事に鉄印帳を入手することはできたけど、阿武隈急行の「鉄印」は入手できなかった。
なんでも、阿武隈急行では、鉄印帳は各有人駅で頒布しているものの、「鉄印」の記帳ができるのは福島駅の窓口だけなのだそうで。

ともあれ、無事に、角田駅にて鉄印帳を入手した。
これからは当分の間、ローカル私鉄に乗りに行くときはこの鉄印帳を持って行くことになろう。
おい、TTTよぅ、角田駅でもらったこの鉄印帳と一緒に、俺と一緒に、また、どこかへ出かけようや。
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【はやぶさ44号】(仙台1953-2100大宮)
角田駅から仙台駅へと向かう電車の中で、スマホを操作して、新幹線の切符を確保しようと考えた。
でも、紙の切符が要らないという触れ込みのJR東日本「新幹線eチケット」は、乗車券の区間が新幹線の乗車区間と一致していなければならない。
しかし今日の私は、大宮駅で新幹線を降りた後も在来線に乗り継いで自魔窟まで帰るので、この「新幹線eチケット」は使い勝手が悪いのだ。
そんなわけで、スマホの画面で「はやぶさ44号」の指定席にはまだまだ余裕がありそうなことを確認してから、実際の乗車券購入は仙台駅にて行うことにした。

その後、仙台駅の新幹線切符売り場の自動券売機にて、無事、はやぶさ44号の指定席券を入手。
はやぶさ号の車両(E5系・H5系)は、窓側席ならどこでも充電用コンセントがある。
というわけで、席に陣取ってからはスマホを充電しつつ、車内誌をぱらぱらめくりながら、大宮まで運ばれていったのだった。
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鉄印帳を持って、さて、まずはどこのローカル私鉄に乗りに行こうか。

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