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2020年09月07日20:55

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八高線にて新型電気式気動車GV-E400系の試運転始まる

八高線の高崎〜高麗川にて、9月から来年1月までの予定で新型電気式気動車GV-E400系の試運転が行われるというニュースが発表されました。その試運転で使われるのは本来は秋田地区向け車両なのですが、新たな列車制御システムの試験を八高線で行なう関係で出張してきているようです。
一度見てみたいと思い色々調べるも、試運転ダイヤなどの情報が全く分からないので駄目元でしたが、今日見に行ってきました。
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まずは八高線の起点である八王子から乗車。電化されている区間は試運転の対象外ですが、普段なかなか乗る機会がない路線だけに八王子から乗りました。
八王子は中央線の貨物列車も多数通りますが、ちょうど上りの貨物列車が発車するところだったし、八高線ホームのそばにもハイブリッド機関車が止まっているなど、乗り換えの僅かな時間ながら見どころが多かったですね。
八高線〜川越線の電車は大部分が中央・総武線からの転属車(209系500番台&E231系改)に置き換えられましたが、この車両が登場してからは初めて乗った気がします。
八高線は八王子を出るとすぐに大きく左に旋回して北上し、拝島方面に進みます。
拝島で対向列車の待ち合わせがあり長めの停車。このときの反対側の八王子行きは209系3100番台でした。東京臨海高速鉄道りんかい線70-000系を10両化した際に余った車両を6両JRで買い取り、中間車を2両新製して4両×2に組成し直したもので、当初はこの車両も含めて全車総武線から転属の広幅車に置き換えると思われていましたが、どうやら当面は続投するようですね。
また、ここは八王子方面行きホームにて昇降バー式ホームドアの試験を行なっており、他ではあまり見られない珍しい形のホームドアがあります。
その後は東福生に停車し、横田基地沿いを進み八高線唯一のトンネルを通過。
ただ壁があるだけでとてもトンネルとは思えないのですが、滑走路のはずれにあるため安全対策で盛り土でトンネルを作ってあったけど、電化工事の際に架線を張るのに支障になったため屋根を撤去したそうです。
そして箱根ヶ崎に到着。
箱根ヶ崎駅は1面2線の割にはかなり余裕を持たせた造りになっています。かつて貨物の退避線があった名残かもしれませんが、もしかしたら将来のホーム増設を想定しているのかもしれません。
今は小さな駅ですが、上北台で終わっている多摩モノレールをここまで延伸する計画があるほか、車両基地を新設して中央線との直通列車を増発する計画もあり、実現した場合は駅周辺の地図が塗り替えられるような変化が起きる可能性があります。但し、モノレールの延伸は早くても10年以上先でしょうし、八高線の車両基地については中央線の三鷹〜立川の複々線化に伴う運用増を見越しての計画だけど実現する気配がないことから、ここに車両基地ができる可能性も現時点では極めて低いと思われます。
そして次の金子から埼玉県に入りますが、この辺は駅間距離が極めて長い上に非常に長い直線区間になり、周りに住宅が少なくて茶畑が広がっているため、東京近郊とは思えない大自然が広がっています。
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そして東飯能、高麗川と停車し、乗った電車は川越行きなので高麗川で高崎行きに乗り換え。
高麗川から先は電化されていないので気動車になり、ボックス席があったり横引きのカーテンがついていたりで内装は立派ですが、電車に比べるとクーラーの効きが悪いです。
また、非電化区間に入るとバスのように整理券方式で前方に運賃表示器があって車内に運賃箱がありますが、今はほとんどの乗客がICカード(ホーム上の改札機で決済)だからか、少なくとも乗っている間には誰も車内精算は行なっていませんでした。
非電化区間に入ると最初に毛呂に停車。
初めてここを通ったときに、駅から少し離れた場所に高層の建物が林立しているのを見て、それがリゾートホテルっぽく見えたので何だろうと思ったことがあるのですが、その正体は埼玉医大でした。
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次いで越生、明覚と停車し、明覚で対向列車待ち合わせのため長めの停車。最近のローカル線の駅は簡素な小屋だったり無機質なデザインの建物が多いですが、明覚駅は三角屋根でログハウス調の特徴ある建物です。
そして次の小川町に到着する際に、側線に青い帯の車両GV-E400系が止まっているのが見えてきたので、ここで下車。
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小川町で下車したらすぐにGV-E400系を撮影。
この形式は新潟地区で老朽車両を置き換えるために導入が始まったもので、新潟地区での置き換えは昨年度で完了したので今年度からは秋田地区向け車両の製造が始まりました。今回八高線にやって来た「GV-E400-9」は、秋田仕様の両運転台車では一番最初に完成した車両です。
番号は続番なので既に新潟で使われているものとほぼ同一設計ですが帯の色や内装が異なり、青の濃淡グラデーションの帯になります。
そして、まだ完成したばかりなのと秋田での営業運転すらまだ始まっていないのに、何故か今月より八高線での試運転が始まり、本来は秋田地区で走る予定の車両が八高線を走るというのも貴重ですが、ここは東武東上線との接続駅でもあるため、この試運転がなかったら絶対に並ぶことがなかった東武の車両との並びを見ることができるのも貴重な光景です。
この試運転は、GNSS(全地球航法衛星システム)と携帯無線通信網を用いて列車位置を把握して踏切制御や列車の速度制御を行うシステムの試験で、ローカル線向けの新たな運行システムとして2024年度の実用化を目指しているそうです。
現時点で新型車両の八高線導入予定は明らかになっていませんが、もしかしたら新システム実用化に合わせて車両の置き換えを検討しているのかもしれませんね。
屋根上には新システムの通信に使われるNTTドコモのロゴが入ったアンテナらしき機械が見えました。
また、できれば発車するところも見たかったのですが、試運転車両には誰も乗っていないし乗務員が戻ってくる気配も全くなかったので、すぐに発車する気配はありませんでした。
と思ったら乗務員がやって来てエンジンを起動させ、前照灯や尾灯の試験を始めたのでもしかしたら間もなく発車かと思ったら、結局発車することはありませんでした。

できれば発車するところを動画に収めたかったのですが、仕方なく停車中の様子だけ撮影しました(撮影技術が低くてブレたり風の音が入ってしまいましたが、ご容赦願います)。
結局次の高崎行きに乗って小川町を後にしてしまいましたが、Twitterなどの情報を見ていたらどうやらこの後に高麗川に向かって発車して行ったらしいので、あと1本待ってから去ったほうがよかったようです。迂闊でした。
その後は倉賀野まで八高線に乗車して、そこで高崎線に乗り換え。
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倉賀野駅は八高線との分岐駅であり貨物駅も併設しているので、高速道路でいうジャンクション的な役割での重要な拠点ではないかと思うのですが、旅客駅としては意外にも高崎線で最も乗降客数が少ないそうですね。
高崎線に乗ってからは疲れて寝てしまうこともありましたが、籠原で増結作業の様子を眺めたりし、その後は大宮で下車。
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当初の計画では八王子で八高線に乗る前に昼食を考えていたのですが接続時間が短いので断念し、その後は八高線内の駅で売店のあるところが皆無だったこともあり、それまで何も食べておらず、大宮で下車後はすぐさまエキュート大宮内の飲食店を探して「かにチャーハンの店」に駆け込み、期間限定のかに海鮮キムチチャーハンを食べました。
蟹の味噌汁も付いたりして、蟹三昧でなかなか美味しかったです。
また、帰り道は雲行きが怪しく、雨雲レーダーを調べたら雨雲が近づいてきているようなので急いで帰り、無事に大雨が降る前に帰宅できました。

今回の日記、その他写真は、こちらにもアップしております。
(1)http://blog.livedoor.jp/silkroad_vx/archives/6771285.html
(2)http://blog.livedoor.jp/silkroad_vx/archives/6771362.html
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