台風10号・・・

　９月１日午後９時に、小笠原近海で発生した台風10号（ハイシェン）は、
　気象庁などが予想していたように、急激に発達して大型で非常に強い台風になり、
　現在は九州の西側の海域を直線的に北上しています。
　普通、台風は偏西風などの影響で、右側に曲がるものだと思っていますが、
　この台風の異常さは、進行方向にも出ているような感じがしています。

　気象庁は、昨日から特別警報を発する可能性があるとして来ました。
　大雨、地震、津波、高潮などにより重大な災害の起こるおそれがある時に、
　警報を発表して警戒を呼びかけますが、
　警報の発表基準をはるかに超える大雨や大津波等が予想され、
　重大な災害の起こるおそれが著しく高まっている場合、
　「特別警報」を発表し最大級の警戒を呼びかけます。
　特別警報が対象とする現象は、
　18,000人以上の死者・行方不明者を出した東日本大震災における大津波や、
　我が国の観測史上最高の潮位を記録し、
　5,000人以上の死者・行方不明者を出した「伊勢湾台風」の高潮、
　紀伊半島に甚大な被害をもたらし、100人近い死者・行方不明者を出した
　「平成23年台風第12号」の大雨等が該当します。
　現在の段階では、台風の勢力が当初の予想よりは弱まっているようで、
　まだ特別警報は出されていません。

　この台風、発生直後から海水温が高い事などから近年になく強くなると予想され、
　ここ数日、大規模な災害が発生しうる状況との警戒がテレビなどで放送されています。
　これまで、台風が来る前の段階で、これほどの報道はなかったような気がします。
　台風は通常、進行方向の右側の風雨が強く災害が起こりやすいですが、
　今回、九州全体が台風の進行方向の右側になりますので、
　家屋や電柱の倒壊、大停電、河川の氾濫、土砂災害、高潮による港湾施設の被害など、
　複合的な被害の発生が懸念されていると報じられています。
　気象庁などは、ある程度の被害が出るのは避けらないと見ているのかも知れません。

　ＪＲ九州やＪＲ西日本の山陽新幹線などでは、
　すでに明日の計画運休を発表していますし、
　ＪＲ西日本は５日、
　福岡県那珂川市の博多総合車両所に停車させている
　山陽新幹線の車両約30編成の一部を、
　広島市や岡山市の車両所に移動させることを決めています。
　昨年10月の台風19号では、長野市にあるＪＲ東日本の長野新幹線車両センターで、
　北陸新幹線の10編成計120車両が水につかりましたので、
　こうした事を踏まえた上での措置なのでしょう。

　ともかく、これまでの報道を見ていると、
　自治体など関係機関は、かなり厳重な警戒体制を取っているようです。
　災害が起こらない事が第一ですが、
　起こっても最小限に止め、少なくても人的な被害が出なければ良いと思っています。

　それと心配しているのが朝鮮半島です。
　韓国を直撃しそうですし、北朝鮮まで真っ直ぐ行きそうな感じがします。
　特に北朝鮮は台風９号でかなりの被害が出ているようですし、
　防災システムがどうなのか分かりませんので、気になります。
　朝鮮半島も含めて被害が出なければ良いと思います。

　九州地方などにお住まいの方には申し訳ないような気がしますが、
　宇都宮は、朝から良い天気でした。
　気温はある程度高いのですが、風が強いので、それほど暑さは感じませんでした。
　台風10号の影響は、関東地方まで及ぶとの事ですが、明日はどうなるでしょうか？