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2020年08月30日12:54

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荒れる学校

■学校内「教師への暴力」で現行犯逮捕も…荒れる学校に「警察の介入」の是非
(弁護士ドットコム - 10月15日 10:22)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=149&from=diary&id=4813368

 これはもう、三年前の記事ですが、この記事を見て、あることを思い出しました。少し長くなりますが、引用します。


 進歩的な教育関係者、マスコミは、文部省の教育政策に何でもかんでも反対することが習慣になっているらしい。(中略)
 彼らは、口を開けば、学歴社会の受験戦争が今日の教育の荒廃を招いたといい、文部省の教育の画一化が自由な教育をしめつけているという。しかし、いったい学歴社会でない世界、国などが、現代の地球の上に存在するであろうか。(中略)
 教育の画一化のほうは、やめさせることが十分可能である。しかし、これをやめさせれば、教育は荒廃から立ち直るであろうか。残念ながら、よくなるとは思えない。むしろ、荒廃はいっそう深化するおそれさえある。(中略)
 第一の理由は、現在の教師の能力の低さにある。彼らは所詮お仕着せの教育しかできないのである。従って、文部省の画一化教育が外されたあとは、日教組講師団の指導による画一的な革命教育か、教育産業の指導による画一的な偏差値教育に寄り掛からざるを得ないが、この二者は、文部省とちがって、留処を知らぬハレンチだから、画一化はいっそう深化すると考えられるのだ。
 理由の第二は、いわゆる教育の民主化をふりかざしている学校ほど、校内暴力がひどいということである。つまり、彼らのめざす学内の民主化とは、無秩序・無統制にほかならないから、暴力生徒にとっては絶好の温床になりやすい。しかも、いわゆる進歩的な教師は、暴力生徒の肩をもつことが差別のない教育である、というおかしな建て前にしばられて、校内暴力に対してまったく手も足も出ないのだ。
 暴力生徒を学校から追い出そうとして、進歩派から非難されるタカ派教師は、大多数の生徒の教育を守ろうという目的意識を持っているが、少数の暴力生徒の「教育を受ける権利」を守るという名分で、校内暴力に手をつかねている進歩派の教師は、大多数の生徒に授業を台無しにするという大きな犠牲を払わせながら、肝心の暴力生徒を救ってはいないのである。


 これは元朝日新聞学芸部記者、百目鬼恭三郎(故人)が書いた文章です。
 この文章、一見すると現在の学級崩壊のことを書いているように見えますが、これは何と、昭和57(1982)年に書かれた文章なのです。これは、40年近い過去の時点で、中学や高校では、既に学級崩壊が常態化していたということなのです。本当に驚くべきことです。
 前にも書いていますが、ぼくは、戦前のような体罰常態化にはもちろん反対ですが、体罰=絶対悪だから、いかなる理由でも体罰をするなというのにも反対です。
 日本という国は、両極端に走って、その中間がないという傾向があるんですよ。でも両極端というのは、いずれは破綻してしまうので、その中間が大事なのです。
 体罰=絶対悪という間違った考え(逆の「体罰=絶対善」というのも同様)が跋扈している現在、警察の介入も、止むを得ないと思います。
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