これからどんどん暖かくなっていくと、一般家庭に出没する害虫の類が気になりますよね。
特に狭いところ、暗いところを縦横無尽に動き回る黒い物体には、
頭を悩ませる方も多いでしょうね。
あるご家庭で、お婆ちゃんが孫に、
「・・・ゴキブリホイホイを、冷蔵庫の下と流し台の下に仕掛けたからね」
と、物凄く小さな声で囁いたんですね。
そのボリュームの小ささに、孫が不思議に思って、
「お婆ちゃん、何でゴキブリホイホイを仕掛けた場所を小声で言うの?
風邪でも引いて声が枯れたの?」って聞いたら、お婆ちゃんは怖い顔をして、
「し〜っ!ゴキブリに聞こえるでしょう!」
と怒鳴ったって話がありましてね・・・ちょっと可愛いお婆ちゃんですよね。
「旦那の仕事が減っちゃって、
何とか食費を節約したいと思ってるんだけど、これがなかなか難しいのよね〜」
なんてボヤいてる奥さんがいらっしゃいますけど、
こういう方に限って『冷蔵庫が常にいっぱい』って方が多いんですね。
言い換えれば、
冷蔵庫が常にいっぱいという方は節約ができないという事になるわけでして、
その原因というのが【買いすぎ】という尽きますね。
食費の節約には三つの大きなポイントがあり、
これが【買い物】【在庫管理】【使い切り】の三つなんですね。
適正量を買い、傷ませる事なく管理し、使い切るトライアングルが成立していれば、
食費のムダは出ないという事になります。
必要な量以上に買っているからお金がかかり、
それを適正に使いきれず廃棄してしまえば、払ったお金も浪費になってしまうわけですが、
では、なぜ買いすぎてしまうかと言えば、『節約したいと考えているから』という、
笑い話のような状態なんですね。
人は節約のために、なるべく安い食品を買おうと考えますよね。
その日の特売品や値下げ商品といった【安く買える物】を
手当たり次第にカートに入れるわけです。
カレーを作ろうとしているのに【三割引き】というシールにつられて
【しめ鯖】を買っちゃったりするわけですね。
今日のメニューを作るのに必要かと考えるわけではなく、
【安いから】という理由でどんどんカートに入れていくと、
レジで合計金額を聞いた瞬間、想定以上に膨らんだ額に啞然とするんですね。
「うわ・・・こんなに使うつもりじゃなかったのに・・・今度は無駄遣いしないようにしよう!」
心の中で決意の拳を固めるんですが、次の買い物でも全く同じ事が繰り返されるんですね。
節約のために、安いから買った物で冷蔵庫があふれ、
奥にしまい込んだまま腐ってしまい、完全なロスになってしまうわけですから、
いかに冷蔵庫の管理が大切かという事ですよね。
「・・・お前また、冷蔵庫の中の物を沢山腐らせて捨てただろ?」
「な、何言ってんの。そんな勿体ない事、するわけないでしょう」
なんてんで、奥さんがそっとゴミを隠したりなんかしてね・・・
これを【ロス疑惑】と言ったりするそうですけどね。
微笑亭さん太
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