他の疾病と比べるのは、ほぼ無意味

■新型コロナを数字から見ると…我々の周りにある“怖い病気”に改めて気付く
(まいどなニュース - 08月15日 14:00)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=262&from=diary&id=6195362

新型コロナについては、悲観論も楽観論も出ている。
その背景も含めて、ファクトチェックをしつつ、適切に判断して行く必要がある。
だが、多くの人にとっては、そんな面倒なことはできない。だから、結論だけほしい。しかも、複数ではなく、ひとつだけ。出来れば自分にとって心地よい意見がほしい。

……だから混乱する、と言える。

悲観的な、危機感を煽る話が多いのは、そのぐらい脅しておかないと要請を聞いてくれないから、と言う事情や、メディアのセンセーショナリズムであったり、行政を批判したい人のネタ探しだったりするので、けっこう、感染対策上重要なポイントではないところで危機感を煽ることもあり、意外と実効性がなかったりする。

それの揺り戻しの動きとして、楽観論が出てきて「安心してください」とアピールする。

どちらを支持するのも個人の自由だとは思うが、どちらを鵜呑みにしても、ハズレである、とも言える。用心深い人、正しく知りたい人は、どちらの意見も聞きつつ、その根拠や論理、背景、語られていない論旨の弱点などを自分で調べ、適正な判断を目指してほしい。
そのとき、周囲の意見やネットの流言などに惑わされないことも大事だ。

……で、この楽観論だが、同様の記事は、発信者を変えながら、数ヵ月前から出回っている。数字は正しい。嘘は(恐らく)ない。だが、これはコロナ対策としてはほぼ無意味。
感染症の状況も対策も、日々、変わっている。新型コロナは、日本ではまだ、どこに言っても出会うほどには蔓延していないが、出会ったら対策が大変、と言う状態にある。言うなれば、巷の脅威アピールのような現場は、あるけれど限られているのだが、それを拡大させないためには、楽観論は禁物、と言ったところが、心構えとして必要な認識である。

もちろん、明日には認識を改めなければならなくなるかもしれないが。

……そういう状況なのである。