コロナ休業明けでじょじょにエンジンのかかってきた７月。延期作品の大作がひしめく８月前の最後のひと時…といったところで、見たのは以下の５作品。
●この素晴らしい世界に祝福を！（リバイバル上映）
劇場版このすば。爆裂魔法でおなじみめぐみんピックアップとあって、元々ハーレム（な感じは微塵もさせないのだが）作品な作品でも本妻ムーブが際立った一作。ちゃんと爆裂魔法のシーンだけ大音響でビリビリ振動するなど芸コマ。劇場で見るＯＶＡといったいつものノリだったが、相変わらず出オチみたいな展開に対する説明がしっかりしてて、数年前のアニメとはいえ覇権コンテンツの風格は十分。
●映画 刀剣乱舞（リバイバル上映）
実写版刀らぶ。予想外の面白さにレビュー済。ソシャゲ原作ではあるが、どっちかといえば特撮オタを唸らせる痛快時代劇エンターテインメントな一作。
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1976335080&owner_id=8364432
●透明人間
古典ホラーを現代版にしたサイコサスペンス。自分を監視する若き天才科学者から逃れた女性が、平穏な生活を取り戻したと思いきや不可解な現象が…という話。タイトルでとっくにタネは割れているのだが「見えない相手とどう戦うか」「どうやって透明になっているのか」あたりが見所。ただよくあるＳＥを大音量でビビらせようとする演出に辟易。話がシンプルなのに２時間もあるのと、人間関係が見えてこない心理描写も不満。ここまで合わないとこういうジャンルに向いてないんじゃないかって気すらしてくる。
●悪人伝
韓国で起きた事件を元にした刑事ドラマ。無差別殺人事件を起こした犯人を追って、暴力刑事とヤクザが手を組んで違法捜査に乗り出す痛快バディもの。最近の韓国映画じゃ引っ張りだこのマ・ドンソクが、いつもの「強面だけど優しい人」じゃなくて見たまんまのワルってのが高ポイント。凄惨な事件を扱いつつもテンポの良いドラマと、韓国映画特有の社会批判（腐敗した警察）とアングラな日常描写。そして主役コンビを翻弄し続ける犯人のサイコっぷりがたまらない一作。素直にオススメ。
●がんばれいわロボコン/人体のサバイバル
見た目は子ども向け、中身は放送事故！ とネット界隈を震撼させた、ドラクエ・キャッツに続く不意打ち映画のひとつ。全３作から構成される子どもむけ短編映画だが、前２作がとにかく強烈。
�，�んばれいわロボコン 恋する汁なし担々麺
異常なシナリオと画面エフェクト、激しいカメラスピードで観客の脳をゆさぶる狂気の切り込み隊長。ダメロボットのロボコンが中華料理屋の手伝いにきたが、うっかり振り回して汁が飛んでしまった担々麺に命が宿って…ダメだ、何書いてるか自分でも分からない。そして喋る担々麺がどうでもよくなる異常事態が巻き起こる。ひぐらし体験版じゃないけど、この映画の顛末を予想できた人０人説。
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看板２タイトルに挟まれる形でひっそり挿入されたＣＧアニメ。ディズニー系のミュージカルをほうふつとさせる歌と踊りの短編アニメだが、先のロボコンが実写版ボーボボだとしたらこっちはボーボボ劇場（fromアニメ版）といった塩梅で、こちらを置いてけぼりにするミュージカルが突然始まって突然終わる。スプリンパンが旅をして素敵な仲間と出会う物語らしいが、５分じゃ何ひとつ理解できず「あれは一体なんだったんだ」というモヤモヤだけを突き付けていく。
��人体のサバイバル
放送事故みたいな２作を乗り越えて、本作のトリを飾る正統派キッズアニメ。ミクロマシンが完成の矢先、不意にヒロインがそれを飲み込んでしまい、主人公がマシンもろとも体内から脱出を試みるという物語。体の勉強をしつつハラハラさせられるアドベンチャー要素に、魅力あるキャラクター（特に女の子が可愛い）たちの軽快なやりとり。そして意外にドラマチックな展開とギッシリな一作。完成度の高さは前２作のおつりがくるレベル。
これが同時上映でなく単体だったら…という気持ちもあるが、逆にこれがトリじゃなければ前２作で精神を破壊されるわけで、迷作・迷作・名作と立て続けにみるジェットコースター感覚は、ぜひ劇場で体感してほしい次第。
【まとめ】
５本中２本は休業明けのリバイバル上映とあって、実質見た新作は３本。今ちょうど夏の忙しさの真っただ中にいるわけだが、なんとか忙しさと暑さに負けず、映画鑑賞に励みたい。
あとロボコンは体力が万全な時に見ないとマジで精神もっていかれるので、物好きは覚悟入れて観に行こうな！
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