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2020年08月10日17:55

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ぎっくり腰からの生還(笑)

ボクはこの3週間、ぎっくり腰の痛みで悩んでいました。ところが昨日「ぎっくり腰体操」(松平浩 東京大学医学部附属病院 22世紀医療センター特任教授 監修)の記事を読んで、昨夜と今朝にそれを実行してみたところ、腰痛にかなりの改善がみられました。

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「ぎっくり腰体操」の詳しいやり方、機序、禁忌などは下記の記事の方を参照にしてください。

「ぎっくり腰」その直後、激痛でも動ける裏技 - NIKKEI STYLE
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO58190910X10C20A4000000/

健康情報としてはこの記事だけで十分なのですが、ボクがどうしてこの「ぎっくり腰体操」に辿り着いたのか、同じような悩みを持っている方も多いかと思って書かせていただきます。

ボクがぎっくり腰になったのは、初めてではありません。15年くらい前には1センチ動くのも痛くてトイレにも行けないほどのぎっくり腰を経験しています。それからはそれほど厳しいのは記憶にないので、軽いものをたまにやっている程度でしょう。つまり慢性の腰痛に悩まされているわけではありませんでした。

3週間前くらいに、階段を降りる時に踏み外したような感じで腰を痛めました。「ちょっと痛めたかな」程度で、すぐ治るだろうと思っていました。痛める前はダイエットを意識して川沿いの散歩道で軽いランニングを5キロほどしていたのですが、痛めてからはランニングはきついので、ウォーキングに切り替えてました。

痛めた直後はウォーキングもできた程度だったのです。まあ痛みは多少あってもそのうち治るだろうと思っていました。しかし最初に痛めてから5日後くらいに、再びウォーキング中に空足を踏むような動作で、また腰を痛めてしまったのです。

その時は「ああ、またやっちゃたなあ、癖になったら嫌だなぁ」と思ってウォーキングを中止して少し「安静に」してみたんです。後から思うとこの「安静にしたこと」と「繰り返したくないという心理状態」がよくなかったようです。安静にしてしまったことで、痛みとまともに向き合うことになってしまったのです。

痛みというのは、厄介な感覚で、強いとある種の恐怖を呼びます。また意識するとその感覚が鋭敏になって、少しの痛みに対しても強く感じてしまうことがあります。ぎっくり腰は腰の筋肉を痛めてしまうものですが、腰の筋肉は人間が生活する上で使わないわけにはいかない筋肉なので、痛みを感じると、お腹に力が入ってしまい余計に痛みを感じてしまいます。そうすると体を動かさなくなって、血行不良を起こして治りが遅れるという悪循環に陥ります。

ボクは偏頭痛の勉強をしている時に、「偏頭痛の痛みは蓄積して鋭敏化していくので、痛みを我慢してはいけない、痛みの兆候が出た時に鎮痛剤を積極的に数日連続して使って、まずは痛みの感覚を取ることを優先に考える」と学びました。(同時に鎮痛剤ではないマクサルトのような特効薬であることも知ります)実はそのメカニズムは腰痛にも当てはまるようなのです。

しかし、その時はそこに思いあたりませんでした。痛みがきつい時だけ鎮痛剤を飲んで、ごまかして、できるだけ薬は飲まない方がカラダに良いのだろうと考えてしまいました。ところが、痛みを感じないように安静にしてると、カラダを動かさないため、背中全体に不調が広がる感じになってしまいました。それはまるで80代のおじいさんのような動きだったと思います。

痛めてから1週間くらいして、少し焦りはじめたボクは鍼灸整骨院に行ってみることにしました。いわゆる鍼と整体でカラダの凝りをほぐして歪みから治していくというやり方です。どの整骨院がいいか、ネット検索するとさまざまな広告が出てきて「長年悩んでいた腰痛が治った」「うそのように痛みが消えた」などという宣伝文句が並びます。

ボクは元々あまりそういう「魔法」のような施術は無いだろうと思っているタチで、疑心暗鬼でしたが、一度経験してみるのもいいだろう、それで治るならラッキーじゃないかくらいの気持ちで通院を始めたのが2週間前です。ほとんど毎日のように通いましたが、ボクには整骨院の整体と鍼治療では、血行促進効果はあっても、ぎっくり腰には目に見える効果はないように感じました。

整骨院に通っている間も毎日鎮痛剤を飲まないと痛みで寝返りも厳しい状態でした。一歩も動けないほどの痛みではありませんが、2週間膠着状態が続いているので、いつ治るのだろうという不安がありました。もう整骨院に通うのは止めて、週明けにでも、整形外科で見てもらうと決めたのが、今週末でした。

その頃は鎮痛剤を飲めば、なんとか寝ることはできたのですが、朝起きるとカラダは無意識に動かないように石のように固まった状態です。9日の日曜日の朝、起きようとベッドで悪戦苦闘していると、三たび腰を痛めた感覚がありました。その時の痛さも辛いのですが、3週間頑張って安静にしていたのが、振り出しに戻ったという思いが辛かったですね。

早朝4時ごろだったのですが、痛みが厳しいので、朝食を待たずに、鎮痛剤を多めに飲みました。実は鎮痛剤はカロナールという処方箋のいる薬で市販のものより強いものです。朝食の時間くらいには、効き目が現れて、少し動く気力が出てきたのですが、振り出しに戻ったというショックでなかなか精神的には厳しい朝になっていました。

このまま「死ぬまでこの痛みと付き合うことになるのではないだろうか」「痛みや病気と付き合いながら生きる人は強いなぁ、ボクはヘタレなので精神的にもたないかもしれないなぁ」とまで考えました。健康第一というのを本当の意味で実感していました。

しかし、落ち込んでも現実は変わらない。なんとかしないといけないという気持ちで、スマホ検索のキーワードを今までとは違う言葉を入れました。「ぎっくり腰」「繰り返すのはなぜ」みたいな言葉を入れたんだと思います。そこに出てきたのが、冒頭で紹介した松平先生の「ぎっくり腰体操」でした。東大の先生で、書いてあることを読むと、今の自分の状態にピッタリのことが書いてありました。

安静にしてはいけない、できるだけ動かすのが今の整形外科治療の主流とのこと。そして整体などの「他力」に頼るのではなく、自分で動く「セルフケア」が大事。痛みは精神的な部分も大きい(痛みの過敏や蓄積)と言うところまで、今のボクに当てはまることばかりでした。そこでボクの頭の中で繋がったのが、偏頭痛の治療方針と似ているということでした。

正直この体操がそこら辺の整体師の人が書いていたなら、一概には信じなかったかもしれません。痛みの原因は精神的要素があるなんて、整体師に良くいる宇宙がなんちゃらのやや科学とは遠く見えるような考え方にも見えるからです。しかしこの「ぎっくり腰体操」の松平先生は、海外の情勢も知るような研究者でもあって、作用機序の説明も納得できる説明をされてました。

とりあえず痛み止めが効いているうちに、この体操をやってみようとヨガマットの上でうつ伏せになると、なんとかひとつ目の姿勢はできそうです。リラックスして力を抜いて3分。その後に上体を反らす体操もなんとかできました。レッグレイズという体操もなんとかクリア。一通りじっくりぎっくり腰体操をやって、立ち上がってみるとなんということでしょう(笑)カラダの感覚が軽くなっているではないでしょうか。

今までの安静にしてる時の体勢は猫背気味で80才のおじいさんのような感覚だったのが、体操をしただけで、普通軽くに腰を痛めたおじさんにまで回復していました。なんというか感覚的に「この体操は効く」というのを実感できたのです。まだ動きはぎこちないのですが、怖がらずに動けると自信を持って動かせば、さほど痛くないことに気がつきます。その日は鎮痛剤は飲んだのですが、寝るまでその軽くなった感覚は変わらず、もう一度夜に「ぎっくり腰体操」をしてから寝ました。

今朝起きてみると明らかに体調か違います。まだ痛みは少しあるのですが、腰の重い感覚はもうありません。朝の血行促進も兼ねて「ぎっくり腰体操」を一通りやると、昨日の朝の絶望感はどこに行ったかと思うほど、普通にカラダが動きます。この3週間毎日飲んでいた鎮痛剤も必要ないことが実感としてわかるのです。

魔法なんて存在しないと、ボクは今でも思っているのですが、ボクにとってこの体操は魔法のように感じました。もちろんn=1なので、誰にでも効くものかどうかはわかりません。しかし腰痛に悩んでいる方は一度試してみる価値はあるのではないだろうかと思います。もちろん腰痛には「ぎっくり腰」以外の可能性もあるので、基本は医師の診察ですが、とりあえず試してみたいと思ったら、記事の方をよく読んで、納得してから試してくださいね。

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