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2020年08月09日09:37

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燕岳・大天井岳 その2 / 表銀座縦走路を歩く

2日目。4時起床。外は快晴。昨日は安曇野側が半分ガスに隠れていた燕岳が今日はその全容を見せている。南に目を向ければ大天井から常念山脈の山並みが美しい。

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夜明けを待つ燕山荘と燕岳。

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安曇野は雲海の下。

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これから歩く表銀座縦走路。その向こうに大天井岳から常念山脈が美しい。

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太陽「朝やでー」

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朝日に輝く燕岳。

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有明山のシルエット。

朝メシを食って山荘をチェックアウト。不要な荷物をザック置き場にデポって6時前に大天井に向け出発する。

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残念ながら今日は槍ヶ岳は雲の中。どうやら槍も時短営業らしい。雲ノ平方面も上空にガスが立ち込めている。急ぐに越したことはなさそうだ。
他の登山者と「蛙岩は蛙に見えない」「笠の抜戸岩はそれっぽいよ」「笠ヶ岳は登ったことがない、どんなか」「しんどいよ」「やっぱね」などと山談義をしながら歩く。

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大下りの頭に到着。

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大下りの頭から一度ガクンと高度を下げ、樹林帯に入ってまた登っていく。やがて道はすこぶる歩きやすいなだらかな道となり、行く手には大天井岳が存在感を増しながら近づいて来る。これは田中陽希氏でなくとも「うひょー」とか言いながら走り出したくなろうというものだ。しかしそれにしてもここから見たら高っかいな大天井。

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一瞬だけ槍が顔を出す。

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歩きやすそうなトラバース。

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大天井が高い。

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唯一の難所らしい難所、切通岩。多少高度感はあるが、それほど通過に苦労はしない。

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切通岩でクサリ場とハシゴを越え、喜作レリーフの下でひと休みしてからいよいよ大天井へ向けての登りにかかる。今年は営業していないらしい大天井ヒュッテへの分岐を左に折れて、表銀座縦走路と別れる。

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今まで歩いてきた表銀座縦走路を振り返る。
足元はいつしか丸くてザラザラした花崗岩の砂礫帯から、ツルツルして角ばった岩の転がるガレ場と変わり、これぞ「ザ・北アルプス」といった風景である。山頂へは冬道を直登する案もあったのだが、どこから冬道に入るのかわからず結局大天荘へのトラバース道を登っていく。まあ分岐周辺では飛騨側から強風が絶えず吹き上げていたので、安曇野側のトラバースの方が歩きやすいかも知れん。

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大天荘が見えてきた。

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大天荘の前のベンチで行動食を口にしていよいよ山頂へ。

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一昨年に来た時は義妹は小屋の中で寝ていて山頂を踏んでないのでそのリベンジとなる。オレとひるねは登頂はしたが天候が悪く何も見えなかったので、今回は大天井からの槍を眺めてみたい。果たしてどうかー。

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8:50、大天井岳(2,922m)登頂。辺りは見事にガッスガスで槍どころかあたり一面真っ白けで何も見えん。それでも一昨年は山頂付近で雷鳥のファミリーと出会ったことを知っている義妹はしきりに「雷鳥はどこ?」とキョロキョロしていたが、そう簡単にはエンカウントしないよ特別天然記念物。

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待っていても天候の回復は見込めなさそうなので、あきらめて帰路に就くことにする。切通岩まで戻ると、燕方面からやって来た若いカップルが喜作レリーフを見て「これは誰なんですか?」と聞くので「この道を作った人です。拝んでおいた方がいいですよ」と言っておいた。

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小林喜作。表銀座縦走路を開いたすごい人。

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南から見た切通岩。こっちから見るとちょっと難しそうに見える。

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表銀座の分岐から少しガスに雨が交じりはじめ、内心ヒヤヒヤしたが切通岩をすぎてしばらくすると雨は消えていた。それどころか大下りの頭まで戻ってきて振り返ると大天井めっさクッキリ見えてる。おいwww今頃晴れるなwww
義妹の見たがっていた雷鳥だが、あちらこちらのハイマツの茂みからゴアゴアと雷鳥らしき鳴き声は聞こえてくるのだが、登山道周辺にはなかなか現れない。ひるねは「私は何回も見たことあるもんねー♪」と謎のマウントを取りに行っていた。

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蛙岩(げえろいわ)。

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最後の最後、ようやく大天井と槍がそろって顔を出した。

蛙岩をすぎて少し行った辺りから霧状の雨が風とともに横から吹き付けはじめたが、滑り込みセーフで燕山荘へ。

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燕山荘で昼メシ。チキンカレーが美味い。

燕山荘で昼メシを食ってる間に雨は上がったのか、結局レインウェアを着ることなく下山の途に就く。昨日よりもガスは晴れていて、意外と遠くから燕山荘見えてることが判明。登ってくる人に「もうすぐ小屋ですよ」と教えてあげたらその場から小屋が見えていて大恥。

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燕山荘さんお世話になりました。いつかまた泊まりに来たい。

燕山荘からジャスト3時間で中房登山口に戻ってくる。有明山神社に車を取りに行かないといけないが、乗合バスが発車するまで30分以上あるので、とりあえず有明荘に行って先にチェックインをすませ、バスが来たらオレだけ空身で下りることに。

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今夜の宿、有明荘。

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下山後の荷物を載せた車に乗って大急ぎで有明荘に戻り、さっそく温泉へ。うっはあ、気持ちいい!!

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そしてお待ちかねの夕食。穂高地ビールがめっさ美味い。あまりの美味さに3人ともおかわりする始末。この後に岩魚の骨酒も来るというのに。

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楽しみにしていた馬刺しも超美味い。行者ニンニクと一緒にいただく。

夕食の際には宿の人が登山の心得などを話してくれる。今日の宿泊者は全員が明朝燕岳へ登る人で、下山してきて泊まっているのはなんとオレたち3人だけなんだそうなwww
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