※ここから先はゲームブック【魔の国の王女】のネタバレを含んでいます。ご注意ください。
ぜろです。
4人目の挑戦者ヘルスが、最後の伝承地、墳墓オリオスへ挑戦中。
ここで「スレイマンの壺」を手に入れたいところ。
しかし墳墓に入ると、もう一人のアグリアが出現。
双子のレリアということはわかっていますが、今回はアグリアを連れているので新展開に。いったいどうなっちゃうの?
【ヘルス 技術点9 体力点15 運点8】
●アタック04-3 消えたアグリア
墳墓の探索を続けると、獅子の魔物が出た。
獅子の頭と獅子の右腕左腕だけが浮かんでいるという、奇抜なデザインだ。
右腕の対応をミスレンに任せ、僕は頭と左腕を相手に戦う。
危なげなく倒したが、終わってみると、アグリアがいなくなっていた。
そうきたか!
もう一人のアグリアが連れ去ったのだろうか。
アグリア抜きで奥へと進む。
次の扉は鍵がかかっていたが、アバビラを召喚して開けることができた。
中はもやがかかった部屋だ。
用心に、ストリボーグを装着する。
ストリボーグを装着しても、皮膚にピリピリとした痛みがある。
どうやら、ナシル湖の町よりもさらに危険らしい。
毒出しの薬を使うまでは、タイムカウンターが進むたびに体力が1点減少するというペナルティを受けてしまった。
かわりに手に入れたものは、宝石5個だ。
実入りはなかなかのものなので、次があれば、しっかりと毒出しの薬を用意して挑むことにしよう。
●アタック04-4 出てきたアグリア
通路を進むと、アグリアが立っていた。
近づくと、僕に抱きついてくる。
「ねえ、私のこと、好き?」
そう尋ねるアグリア。
「あなたは、私のこと、必要?」
これに対して何と答えるか。
・君が必要だ
・アグリアが必要だ
わかっている。
今、目の前にいるアグリアはアグリアじゃない。レリアの方だ。
アグリアは、こんな愛着の示し方をしない。
ハルスのとき、レリアは僕を助けてくれた。何度も、助けてくれた。
きっとレリアは、自分が必要だって、言ってもらいたいんだ。
だから僕は「君が必要だ」と答えた。あえて言い方をぼかした。
アグリアに見える少女は、僕に口づけをすると去って行った。
そして次の部屋だ。
そこは広く、両端に大きな穴が開いている。
そして、左右の穴にアグリアが!
どちらのアグリアも、穴の端に必死にしがみついている。
猛ダッシュしても、どちらか一方しか間に合いそうにない。
なんだこのシチュエーション。
レリアのおためし行動にしても、ちょっとやりすぎじゃね?
とにかくどちらかを選ぶしかない。
そのとき、右のアグリアの髪に、ちらりと赤い髪飾りが見えたような気がした。
これはヒントか!
ヒントなのだろうが、これまでそんなに真剣にアグリアを見てこなかった僕は、アグリアがしていた髪飾りを覚えていない。
これは勘で答えるしかない!
じゃあ、左だ! 左のアグリアを助ける!!
左のアグリアを助けている間に、右のアグリアは穴に落ちてしまった。
アグリアは、金色の鍵を持っていた。髪飾りと同じ色だ。
そう。アグリアの髪飾りは、金色だった。
ちなみにアグリアの髪は赤毛だ。赤毛に赤い髪飾りっていうのはバランス悪い。
じゃなくて、僕はなんで金の髪飾りじゃなくて、赤い髪飾りの方に気づいたのか。セルフツッコミしてしまおう。
「よく、私が本物ってわかったわね」
アグリアが言う。僕は、髪飾りの色でわかった、と答えている。
嘘つけ僕。本当はわかっていなかった癖に。
奥の部屋の扉は、アグリアの持つ鍵がぴたりとはまった。
そして開く。
「もう、1人は嫌よ」とアグリアは言って手を差し出す。僕はその手を握り返す。
「でも、あの子はずっと1人だったのかしら……」
なんとなく、このアグリアは、レリアのような気がした。
●アタック04-5 双子座のパラドクス
やがて、コンサートホールのような広い場所に出た。
今立っている場所をステージとして、観客席に黒い箱がズラリと並んでいる。
異様な光景だ。
「これ、なんだかわかる?」
アグリアの姿をしたものがポツリと言った。
「柩、よ」
やっぱりだ。彼女はアグリアじゃない。レリアだ。アグリアはこんなこと知らない。あるいは覚えていない。
「中身はね、全部、私のきょうだいなの。お兄さん、お姉さん、弟、妹……」
「かわいそうなみんな。たったひと組の双子を産むために。たったひとりの天才を作り上げるために。千人の子どもを失敗作として捨てるなんて」
そして、柩が悲しげに共鳴し、僕は意識を失ってしまう。
やがて僕は、ゆすり起こされた。
「起きて、君。あなたも起きなさいよ、アグリア」
アグリアと同じ顔をした少女が、アグリアを起こしていた。
起こしているアグリアは金の髪飾りをつけており、起こされるアグリアの方は赤い髪飾りをつけていた。
どうやらレリアは、髪飾りを取り換えていたようだ。
そして、穴に落ちた本物のアグリアも助かっていたようだ。
アグリアは、目を覚ました。そして大声を上げた。
「偽物!」
そうそう。これが本物のアグリアの反応だろう。
「偽物とは言ってくれるわね。姉に向かって」
そしてその少女は、レリアと名乗った。
レリアは語る。アグリア出生の秘密を。
「信じられない。そんな話、聞いたこともないわ」
「信じるも信じないも、本当のことよ。ただ、あなたが選ばれて、出来損ないの私はここに残ったってだけ」
そして続けた。
「何のために戻ってきたのか知らないけど、私の居場所まで奪うつもりなら、容赦しないわよ」
「どうするつもり?」
「口で言ってわからなければ、力づくで追い出すまでよ」
待ってよ。
僕らは別に、君の居場所をどうこうする気はない。
ただ、ここに安置される「スレイマンの壺」が欲しいだけだ。
だがそこに、緑色の球体がふわりと現れた。
「く……遅かった……」とレリア。
これはあれだ。ハルスの時に戦った、最後の赤子、ジュディだ。
以前に勝っているからと言って、安心できる相手ではない。
次回、闇の赤子ジュディとの対決。
【ヘルス 技術点9 体力点15→10 運点8】
■登場人物
ヘルス 9歳の少年。アゼルに対抗する力を得るため開花の玉座に座り、一千年前の世界に飛ばされる。
アグリア ソロモン王の孫。ソロモン王を救うために動いている。
ミスレン アグリアに付き従うエルフの青年。
ソロモン王 悪魔との約束で、魔天を目指す。
ルキフェル 12枚の黒翼を持つ魔神。冒険中一度だけの助力が約束されている。
レリア アグリアの双子の姉。オリオス墳墓の中で生活している?
ジュディ 悪魔と人間の交配実験の最後の赤ん坊。中ボス的な位置づけ。
ゲームブックリプレイ【魔の国の王女】目次
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このゲームブックリプレイは、『FT新聞』で連載されていたものです。
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